ロンドンから日帰りで行ける世界遺産8ヶ所まとめ 【イギリス】
目次
イギリスには2019年現在、世界遺産が31ヶ所あります。
ローマ時代の歴史ある遺産や美しい教会などが登録されていますが、イギリスの世界遺産の大きな特徴は、産業革命による産業関連の遺産が多いことでしょうか。
ロンドンはイギリス本当の南東部に位置しており、すべての世界遺産にアクセスするのは困難ですが、いくつかの世界遺産は比較的簡単に訪れることができます。
見学時間や体力なども踏まえ、無理のない範囲で日帰りができる世界遺産を8か所ご紹介します。
ロンドンから日帰りで行ける8か所の世界遺産
ウェストミンスター宮殿、ならびに聖マーガレット教会を含むウェストミンスター寺院
日帰り難易度★☆☆☆☆
ロンドン塔
ウェストミンスター宮殿はロンドンを代表とする建築物で、映画やテレビなどでも頻繁に登場します。イギリスで最も有名な世界遺産の一つと言っても過言ではないでしょう。
夏季(7~9月)は議会が閉会されているため、内部を見学することができます。その他の月は週末のみに限定されます。詳しくは公式ページの案内をご確認ください。
ウェストミンスター寺院にはアイザック・ニュートンやマクスウェルといった有名な科学者や政治家などが埋葬されており、カンタベリー大聖堂と共に王室行事で使用されます。
地下鉄の場合、サークル線、ディストリクト線、ジュビリー線の3路線が交差する大きな駅、ウェストミンスター駅を利用すると目の前に出ることができます。
いわずと知れたロンドン観光の代名詞、通称ビッグベン。
西側のファサード。内部は神聖な場所であるため、写真撮影やおしゃべりは禁止。
聖マーガレット教会。ウィンストン・チャーチルの結婚式に使用されたことでも有名。
詳しい解説はこちらの記事をどうぞ。
ウェストミンスター宮殿、ならびに聖マーガレット教会を含むウェストミンスター寺院 【イギリス】 日帰り難易度と行き方
ロンドン塔
日帰り難易度★☆☆☆☆
ロンドン塔はロンドン市内に位置しており、地下鉄ディストリクト線またはサークル線のタワー・ヒル駅が最も近い駅です。
王家の宮廷として使用されたこともありますが、処刑・牢獄としての役割の方が有名です。数々の偉人がこの地で処刑され、歴史的事件の舞台となってきました。
そのため、ロンドン塔周辺では幽霊が出没するといううわさが立ち、ロンドン屈指の心霊スポットでもあります。
内部がとても広いため見学には多くの時間を要します。
ロンドン塔の高い城壁は、塔というよりは要塞や牢獄に近いことを思わせる。
罪人はテムズ川から船でこの「反逆者の門」を通って運ばれてきた。
占い師の予言により、今でも4羽のカラスがロンドン塔で大切に飼育されている。
詳しい解説はこちらの記事をどうぞ。
キュー王立植物園
日帰り難易度★☆☆☆☆
キューガーデンはロンドン市内にあり、地下鉄ディストリクト線でリッチモンド行きの列車に乗り30分で着きます。このディストリクト線がやっかいで、途中でいろんな方面に分岐するため、乗り間違いに注意する必要があります。
キュー王立植物園は、世界中のさまざまな植物を集め、巨大な研究施設としても有名です。約4万種を越える植物がエリア毎に植えられています。
見所は温室や日本庭園のある園の南側、およびキューパレスやロイヤルキッチンのある東側に集中しています。時間の無い方は南東を起点に見学すると良いでしょう。
最も有名なパームハウス。内部は温室になっており、熱帯植物が植えられている。
ロイヤル・キッチン (王室の台所)には食物系の植物が植えられている。
植物園とはいえ、広大な庭園のようになっている。歩いて回るとかなり疲れる。
詳しい解説はこちらの記事をどうぞ。
海事都市グリニッジ
日帰り難易度★☆☆☆☆
ロンドン郊外にある海事都市グリニッジは、その名の通り海運関連で栄えた街です。テムズ川沿いにある旧王立海軍学校は巨匠クリストファー・レンによる建築です。
また、グリニッジの丘上には旧標準時子午線でも有名なグリニッジ天文台があります。
グリニッジはロンドンの西側、テムズ川の下流方面にあります。最もシンプルな行き方はモニュメント駅やタワー・ヒル駅からDLRを使う手段です。
中国の紅茶をヨーロッパに輸入する際に活躍した快速の帆船カティ・サーク号。
旧王立海軍学校にあるペインテッド・ホール。部屋一面に絵画が描かれている。
グリニッジ天文台の正面には昔の本初子午線が通っている。経度0度の点。
詳しい解説はこちらの記事をどうぞ。
カンタベリー大聖堂、聖オーガスティン修道院、聖マーティン教会
日帰り難易度★★☆☆☆
カンタベリーはロンドンから100kmほど離れた東にあります。英国国教会の総本山でもあるカンタベリー大聖堂は古くから巡礼の地となっていました。
トーマス・ベケット卿が暗殺された場所でもあり、その場所には今でも目印がついています。ベケット卿の死後、様々な奇跡が起きたことから、よりいっそう神聖化されるようになりました。
ロンドンからは高速鉄道で1時間~1時間半ほどと近いです。駅から大聖堂や他の遺産までは少し距離があるため、20分ほど歩きます。総合的に見てもロンドンからの日帰りは可能でしょう。
美しい外観を持つカンタベリー大聖堂。多くの巡礼者の最終目的地でもあった。
トーマス・ベケット卿が暗殺された場所には目印として3本の剣のモニュメントがある。
町はずれの聖オーガスティン修道院は現在は廃墟になっており、石造りの土台が残る。
詳しい解説はこちらの記事をどうぞ。
カンタベリー大聖堂、聖オーガスティン修道院、聖マーティン教会 【イギリス】 日帰り難易度と行き方
バース市街
日帰り難易度★★☆☆☆
バースの歴史は古く、ローマ時代から温泉の街として発展してきました。見所は旧市街に集中しており、紀元前1世紀の温泉ローマン・バスやバース修道院があります。
バースはイングランドの中部、ロンドンの西側に位置しています。ロンドンからは高速鉄道を使用するのが最も早く、パディントン駅から2時間足らずで到着します。
バース市街の中心部に位置する、建立は600年代という歴史あるバース修道院。
ローマン・バスの大浴場。このお湯には手を入れることも水を汲むことも禁止されている。
バースの中心部からやや離れた北側に位置する社交場、アセンブリー・ルーム。
詳しい解説はこちらの記事をどうぞ。
ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群
日帰り難易度★★★☆☆
巨石群で構成された円形の構造物、ストーンヘンジは世界で最も有名な遺跡ともいえるでしょう。その成立は紀元前2000年にまでさかのぼるといわれています。
朝早くから多くの観光客が訪れるため混雑が予想されます。トーンヘンジに近寄ることはできませんが、見学路から見ても、7m大の巨石に圧倒されます。ス
ストーンヘンジはロンドンの西にある街ソールズベリの郊外にあります。ソールズベリまではロンドンのウォータールー駅から鉄道で2時間弱となります。
駅からはツアーバスを使用します。30分ほどでストーンヘンジ・ビジターセンターに到着します。
朝早くから多くの観光客でにぎわうストーンヘンジ。風が吹き抜けるため寒い。
巨石に近づくことはできず、見学コースに沿ってその周囲を一周する。
詳しい解説はこちらの記事をどうぞ。
ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群 【イギリス】 日帰り難易度と行き方
ブレナム宮殿
日帰り難易度★★★☆☆
ブレナム宮殿は広大な庭園や迷路状の庭などを持つバロック様式の豪華な宮殿です。チャーチル家お抱えの宮殿であり、首相のウィンストン・チャーチルもここで誕生しました。
オックスフォードの郊外、広い草原地帯にあり、庭園部分を含めると丸1日かかるほど大きな宮殿です。冬期は例年12月21日ごろ~2月14日ごろまで休業しておりこの期間は入場ができません。
オックスフォードへは、鉄道で行く方法とバスで行く方法があります。鉄道の場合はロンドン、パディントン駅から頻繁に出ています。約1時間半ほどでオックスフォード駅に到着します。
グロスター・バス・ステーションからS3の2階建てバスに乗り、30分ほどのウッドストックバス停で降車します。
大きなタペストリーのある部屋。歴史的出来事の場面が描かれている。
図書室は大きな広間のようになっている。本が2階に渡って保存されている。
ブレナム宮殿から少し離れたプレジャー・ガーデンには迷路や蝶の放し飼い小屋などがある。
詳しい解説はこちらの記事をどうぞ。
以上8ヶ所です。いかがでしたか?気になった世界遺産はそれぞれリンク先に詳しい解説記事があります。
日帰り難易度は実際に行った筆者の主観です。みなさんのスペイン旅行がより充実した旅になることを願っています。
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