スリランカ初日、空港でトゥクトゥクとさっそくトラブル
海外旅行をすることに慣れてくると、だんだんと普通の観光地に行くことに飽きてきます。そして、ちょっと変わった国に行ってみたいと思うようになります。
世界にはたくさんの国があるわけですから普段行かないような国も当然たくさんあります。しかし、世界遺産好きとしてはやはり世界遺産がたくさんある国が良い、、
そこで今年の夏に選んだのがスリランカという国。インドの南側に位置する島国で、別名をセイロン島と呼びます。セイロンティーで有名ですね。
スリランカで最も有名な世界遺産、シーギリヤロック。
お盆期間をまるまる使ってスリランカの世界遺産を巡ることにしました。スリランカは日本から飛行機でだいたい7~9時間くらいの場所に位置しています。
研究終わりの18時に荷物をまとめてすぐに羽田空港に向かい、機内泊でスリランカに向かいたい!!と思ったのですが、なかなかそんな都合の良い便はありません。
そこで今回はkiwi.comというサイトで見つけた別切りチケットを使うことにしました。別きりとはトランジットの際一度入国してからもういちどチェックインして出国するという手間がかかるチケットです。
スリランカに行く飛行機は本数も少なくなかなか見つからなかったので、トランジット2回かつ別切りという荒技を使っています。
kiwi.com自体は良いサイトでしたが、スリランカ入国前からたびたびトラブルに見舞われ、初日からさんざん苦労した旅行でした。
1日目
羽田20:30発→関空24:00乗り換え→タイ・バンコクへ(機内泊)
作業をあらかた終え、旅行荷物も準備した状態で羽田空港に向かいます。事前に調べたとおりの乗り換えができ、飛行機出発の約50分前、19時40分ごろに羽田空港に到着しました。
いそいで発券機に向かうのですが、発券がぜんぜんできません、、どうやらkiwiの予約番号やQRコードはANAの発券機に対応できないみたいです。
そこでカウンターの方に向かうのですが、出発40分前が迫っています。ようやく自分の番が来たのですが、さらに驚くべきことを知らされました。
オーバーブッキングが発生しておりまして、こちらでは座席の確定ができなくて,,,,
えええっオーバーブッキング!!??初めて遭遇しました。
1本後の便は可能でしょうか,,,?
えええっ関空からさらにトランジットがあるからこの便に乗り遅れるわけにはいかないっ!空港に来たのがかなりぎりぎりだったのもあるのですが、ここで乗れなかったらスリランカにいけなくなってしまうのでかなり焦りました。
どうやらカウンターでは発券できないらしく、搭乗口でなんとか座席を調節するとのこと。黄色い券を持ってダッシュで荷物検査に向かいます。
搭乗時間も迫っていて、係の人たちも
え、これ間に合います?通して大丈夫ですか..?
とかヒソヒソ話しているのが聞こえてさらに焦る!!脱兎のごとく関空行き搭乗ゲートに向かいました。
次の日からお盆期間と言うこともあり、キャンセル待ちにはすでに多くの人が待機しています。オーバーブッキングな上に20人以上のキャンセル待ち、、、
終わった
と思いました。時間ぎりぎりは悪手だったか、、次々と座席が埋まっていきます。そこでカウンターで渡された紙を出したところ、、、
すぐに呼ばれました。ホントに搭乗ゲート締め切り間際の瞬間でした。まあ、予約していたので優先順位はさすがに高かったのでしょうが、後から来た私が残り少ないシートを確保したとき、キャンセル待ち勢からの視線がすごくつきささりました。
出国前からすでにぎりぎりの戦いを迫られていましたが、なんとか無事、関西国際空港に降り立ちました。
ここから国際線チェックインカウンターに移動して飛行機を乗り換えます。まずはタイ、バンコクに向けてエアアジアを使います。
チェックインカウンターにはすでに列ができていましたが、こちらはトラブルもなく無事出国手続きが完了しました。
普段羽田成田利用者なので関空からの出国スタンプが欲しかったですが、もらい忘れてしまいました、笑。
エアアジアで通されたのはなぜかクワイエットゾーンと呼ばれる席。特に高い料金を払ったわけではないのですが、前の方の静かな席に通されました。ちょっと運がいい。
この日はもう寝る時間が確保できないのでここでたっぷり寝ておかないと後が大変です。6時間ほどの短いフライトでしたが、疲れていたのか割とすぐに眠れました。
2日目
関空24:00→タイ・バンコク5:00乗り換え9:00→11:30スリランカ・バンダーラナイケ空港→16:00ダンブッラ→ダンブッラの黄金寺院見学。(ダンブッラ泊)
飛行機を乗り継いでなかなか大変な思いをしましたが、朝の5時にはタイ、バンコクの地に降り立ちました。なかなかいいペースで進んでいます。
このまま行けば午前中にはスリランカの大地に立てるでしょう。バンコクでのトランジットは4時間半。入国審査はやや並びましたが、特に何事もなく通過できました。
エアアジアさんがすごくがんばったためか予定より30分以上早く着いてしまい、時間ができました。荷物もないし市内に行こうかと思いましたがエアポートトレインが動いていないのでうろちょろせず、体力を温存することにしました。
我慢できずに一瞬だけタイの空気を吸った一枚。
充電したり空港wifiで下調べをしていると時間が経つのはあっという間でした。
スリランカ航空で目的地スリランカに向かいます。待合所で待っているとだんだんと朝日が昇ってきて、みるみるうちに外が明るくなりました。
スリランカ航空の飛行機はやや小さいですがサービスは満点です。安いのに機内食が出てきたり座席もすごく広かったり、とにかく気に入りました。
窓側だったのでスリランカが近づいてきて大地が見えるととたんにわくわくしてきました。
フライトも順調で、いよいよ着陸態勢に移ります。飛行機って離陸よりも着陸の方が個人的に緊張します。
スリランカは大雨らしく窓に激しく水滴が打ち付けます。風も強くややあおられているようでした。
滑走路が見えてきて着陸!!と思いきや
飛行機は勢いを増して急上昇を始めました。
ええっ何?着陸直前で何が起こった??機内はややパニックになりみんな手すりにしがみつきます。
どんどんと高度を上げていく飛行機。遠ざかるスリランカの大地。ようやく機内アナウンスが入ります。
機長もやや興奮しているのか早口なのですべては聞き取れませんでしたが、
“うまくいかなかったのでもう一度着陸をやり直します”
というニュアンスだけはわかりました。
ゆっくりでもいいから、とにかく無事に着陸してくれ!!と祈りながら30分。飛行機は大きく旋回して2度目の着陸態勢に移りました。
相変わらずの大雨でしたが、今度は無事にスリランカの国際空港、バンダーラナイケ国際空港に降り立ちました。
コロンボはスリランカで一番大きな都市ですが、空港自体はかなり小さめで、設備もそんなに立派ではなかったです。
荷物検査すらもほぼスルーで、現地時間11時半。ようやくスリランカにつきました。
空港ではかならずタクシーのおじさんが話しかけてきますが、無視してまずはATMで現金を下ろします。トイレも済ませて準備は万端です。
ここからダンブッラに向かうのですが、直通でいけるのではなく、まずは空港からコロンボかニゴンボに移動します。そこからさらにバスに乗りダンブッラを目指します。所要は4~6時間ほど。乗り換え時間も加味するとさらにかかることもあるでしょう。
うーん、もしかしたら19時ダンブッラはムリかな~?と思いながらまずは作戦を練ります。
超大雨のバンダーラナイケ国際空港。多くの人で混雑している。
ものっすごい大雨で外を歩けないので空港はごった返しています。空港から出る手段は大きく分けて二つ。エアポートバスで1時間かけてコロンボに出る方法と、スリーウィーラー(トゥクトゥク)で30分でニゴンボに出る方法。
ニゴンボの方がダンブッラにはやや近いですが、ニゴンボからダンブッラへは直通バスがなく、クルネーガラで一度乗り換えます。コロンボはダンブッラと逆方向なのでやや遠回りになりますが、直通バスがあります。
どちらも一長一短ですが、大都市の方がいいだろうとエアポートバスを利用することに。
ところがバス停の前は大行列。
どうやら、この大雨でコロンボ-空港周辺の道路が大混雑となっている様子。バスが全然来ないとのことでした。警備員に聞いてもこの混乱でバスが来てないといいます。
いらいらしながらバスを待つ人々、湿気と熱気でさらにヒートアップした空港は居心地の悪いものでした。
バスは来ないし、来ても乗れるか分からないので、急遽トゥクトゥクでニゴンボに行くことに。
空港のトゥクトゥクっていいイメージが全然無いのですが、他に選択肢もないので声を掛けてきたおじさんに、ニゴンボに行くよう交渉しました。
スリランカのトゥクトゥクはとってもカラフル。
トゥクトゥクにのって大渋滞をよそにいざニゴンボへ!!
ところがここで事件は起きました。
最終的にダンブッラに行くといったところ、運転手はじゃあニゴンボじゃなくてニッタンブラに言った方がいい。俺が連れて行くと言い出したのです。
そしてニッタンブラへ運転を始めようとしました。
ニゴンボはここから30分、そのニッタンブラとやらはここから60分。明らかにたくさん走ってお金を稼ぎたい運転手の所行です。
ぶっちゃけトゥクトゥクの料金などたいしたことではないのですが、急に目的地を変えようとしてきたところに無性に腹が立ちました。
大雨の中、空港近くのトゥクトゥクの中で大げんかが始まりました。
いやいや、俺はニゴンボに行きたいんだ。だからトゥクトゥクに乗ったんだ
すると運転手は、
ニゴンボはここから30分だが、直通バスがないんだ。ニゴンボからクルネーガラに行き、バスを待ってクルネーガラからダンブッラに行く。そんなことしてたら5,6時間かかって日が暮れちまうだろ!!
彼は意地でもニッタンブラとやらに行きたいようです。ただ、ガイドブックにも先駆者のブログにもそんな行き方は書いてありません。
ガイドブックにはニゴンボから行けと書いてある!!ニッタンブラに行くなど聞いたこともない!おまえは俺をどこに連れて行く気だ!ふざけんな!
運転手も引き下がりません。
だから、遠回りなんだって!ニッタンブラはコロンボ-ダンブッラの間にあって、本数の多い直通バスを捕まえられる。こっちならここから4時間あればダンブッラには着くぞ!!
いや、俺はニゴンボに行く。おまえは行き先を変えて信用ならないからとにかくニゴンボに行け。じゃなきゃ俺は降りる!!
ここまで言い争うとようやく観念したのか、彼はニゴンボに向けて運転をしようとしました。
が、やはり納得いかない様子で、
いいか、俺はあんたを助けたいんだ!ニゴンボに行ってクルネーガラで乗り換えてダンブッラだぞ。乗り換えやバスを待つ手間を考えてみろ。
バス停では迷うかもしれないだろ?わかるか、ニッタンブラなら直通だ。俺がバスを捕まえてやるから、おまえはそれに乗れ。そしたらそのままダンブッラだ。
絶対ニッタンブラに行った方が早い。少し安くするから俺の言うとおりにしろ。大丈夫だから。
運転手は諭すような口調になり、ダンブッラに早く行くならそうした方がいいと絞り出すようにいいました。
今は11時半、たしかにここからニゴンボを経由するとかなり時間がかかるのは間違いない。飛行機が若干遅れたのもあってダンブッラに間に合うかは怪しい。。
だめもとでこのおじさんに掛けてみるか、、
トランジットの疲れもあり、このまま言い争っていてもさらに時間と体力を消耗するだけなので、こちらが折れてニッタンブラに行くことにしました。
ようやく出発。ものすごい大雨で反対車線は大渋滞。
どっと疲れが押し寄せてきましたが、車窓を眺めていると4,50分でそのニッタンブラとやらにつきました。
外は雨だからここで待ってろ。俺がバスを捕まえたらすぐに飛び乗れ。いいな?
5分と待たずにバスが来て
よし、このバスだ。ダンブッラで降りたいと言えばいい!乗り換えはいらないぞ!
と教えてくれました。最後に仲直りの握手をしてとりあえずバスに飛び乗りました。
ぎゅうぎゅう詰めの超満員バス。奥まで入れません。
後ろのドアが開いたまま出発。車体から体が出てますけど!
どこに向かっているのかわからない、謎のバスにしがみつきながらスリランカの旅が幕を開けました。
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