フィリピンの世界遺産全6ヶ所まとめ (地図付き)
目次
フィリピンの世界遺産は2024年現在6か所です。長らくアメリカの植民地となったため、東南アジアでは珍しくキリスト教文化が根付いたフィリピンでは、教会や豊かな自然が世界遺産に登録されています。
群島であるためどれもアクセスが難しいという面もありますが、コルディリェーラの棚田群やプエルトプリンセサ地下河川国立公園など、ここでしか見られない絶景があるのも特徴です。
実際にすべての世界遺産を訪れた筆者の雑感も含めてお楽しみください。
1.フィリピンのバロック様式教会群 (1993年登録)
おすすめ度★★★☆☆
フィリピンのバロック様式教会群はフィリピンで最初に登録された世界遺産で、キリスト教文化が根付いたフィリピンルソン島・パナイ島の4か所のバロック様式の教会で構成されています。
地震が多いフィリピンでは耐震性に特化した太い柱と末広がりの特徴的な構造をしている他、建築に貝殻が使用されている、レリーフに南国の植物が彫られているなどの特徴があります。
比較的訪れやすいのはマニラ中心部にあるサン・オウガスチン教会ですが、4か所全ての教会を巡る場合、ミアガオ教会のあるパナイ島にも行く必要があります。
2.トゥバタハ岩礁海中公園 (1993年登録)
おすすめ度★★★☆☆
トゥバタハ岩礁海中公園はフィリピンで最初に登録された自然遺産で、パラワン島沖合の岩礁の豊かな自然・生態系が特徴です。
プエルトプリンセサから船で片道8時間かかることから、相場が1人30~50万円の5~7泊のダイビング付き高級ツアーボートでしか訪れることができず、また、天候の影響で4~6月しか行くことができない世界遺産です。
よほどのダイビングマニアか世界遺産マニアしか訪れる機会のない世界遺産ですが、一生に一度は行ってみたいですね。
3.フィリピン・コルディリェーラの棚田群 (1995年登録)
おすすめ度★★★★★
フィリピン・コルディリェーラの棚田群はフィリピンルソン島の山間部にある世界遺産で、山肌に築かれた美しい棚田が魅力です。
バナウエは交通の便が非常に悪く、飛行機や鉄道はありません。唯一の交通手段はバスで、マニラからバスで片道10時間と言う長距離を移動する必要があります。
長いバス旅の末にたどりついた美しい棚田に、言葉をのむほど感動するに違いありません。
フィリピン・コルディリェーラの棚田群 【フィリピン】 行き方と難易度
4.ビガン歴史都市 (1999年登録)
おすすめ度★★★★☆
ビガン歴史都市はルソン島の北部にある都市で、スペイン植民地時代の西洋風建築が残るエリアになっています。
石畳の床とコロニアル建築の建物が並ぶクリソロゴ通りにはカレッサと呼ばれる馬車が行き交い、フィリピンに居ることを忘れさせるような錯覚に陥ります。
都市全体が世界遺産に登録されていますが、実際見るべきエリアは狭く、半日もあれば一通り堪能することができます。
5.プエルトプリンセサ地下河川国立公園 (1999年登録)
おすすめ度★★★★★
プエルトプリンセサ地下河川国立公園はフィリピンの南西部、パラワン島にある世界自然遺産で、8kmに及ぶ地下河川には豊かな生態系が育まれています。
小舟に乗って洞窟に入場しますが、一日に入場できる観光客数が限られているため、混雑時には入場できないこともあります。
ツアーで訪れるのが一般的で、ボートを乗り継いで洞窟に入るため、移動を含め1日がかりで見学する世界遺産です。
6.ハミギタン山岳野生生物保護区 (2014年登録)
おすすめ度★★☆☆☆
ハミギタン山岳野生生物保護区はフィリピン南東部、ミンダナオ島の半島にある自然遺産で、この島に生息するフィリピン・イーグルを含むたくさんの固有種が生息しています。
ミンダナオ島は広域に渡航勧告レベル2またはレベル3が発令されており、イスラム過激派の活動本部があることから治安の悪さが懸念されます。
渡航勧告レベル1の州都ダバオには、フィリピン・イーグル・ファウンデーションという、鳥の保護区があり、そちらは安心して観光ができます。
以上が6か所の世界遺産です。赤道に近く、常夏の国フィリピン。豊かな自然の世界遺産を巡ってみるのも良いのではないでしょうか。
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