行って良かったマニアックな世界遺産 【8ヶ所まとめ】
目次
世界遺産は2019年末時点で1121件もあり、167ヶ国にまたがって分布しています。
129件の世界遺産(全体の11%)を訪れた筆者は前回こんな記事を書きました。
この記事がたいへん好評で、反響が大きかったので今度は逆に行って良かった世界遺産をランキング形式にした記事を書いてみました。
ところが、世界遺産はどれも魅力的な観光名所ですから、行って良かった世界遺産はいっぱいありすぎてキリが無いんです!
アンコールワットに、トレド、サグラダファミリア、アルハンブラ宮殿、ウェストミンスター宮殿、アユタヤ、ボロブドゥール・・・・・・・・・
列挙していくともちろん有名な世界遺産ばかりになってしまい、ありきたりなランキングになってしまいます。
そこで、一般の人があまり知らなそうな、(個人的に)マイナーな世界遺産に絞ってランキングにしてみました。
気になった世界遺産があれば、おすすめなのでぜひ行ってみてください!
8位 サン・ミジャン・ユソ修道院とサン・ミジャン・スソ修道院 (スペイン)
サン・ミリャン・ユソ修道院とサン・ミリャン・スソ修道院はスペイン北部、山の中腹とふもとに位置する双子の修道院です。
公共交通手段がほとんどなく、ナヘラからは一日2本しかバスがありません。行くのに非常に苦労する上に内部はスペイン語の現地ツアーでしか入れません。

山の下にあるのがユソ修道院。ツアーでしか中に入れません。

山の中腹にあるのが双子の片割れ、スソ修道院。
サン・ミジャン・ユソ修道院とサン・ミジャン・スソ修道院 【スペイン】 行き方と難易度
7位 ポントカサステ水路橋と運河 (イギリス・ウェールズ)
ポントカサステ水路橋は、橋の上を水路が通りナローボートで渡ることのできる水路橋です。水路橋のあるトレヴァー村はウェールズの東部の農村地帯にあります。
ここでしか見られない独自の景観は2019年にTBSの”世界遺産”でも取り上げられ、話題になりました。

橋の上を歩行者と船が同時に通るという独特な景観。

自分でナローボートを運転して渡ることもできます。水路側に柵がないのが怖い、、
6位 トマールのキリスト教修道院 (ポルトガル)
ポルトガル中部にある大きな修道院は、テンプル騎士団が勝利を収めた際に功績として建てられました。
テンプル騎士団聖堂の豪華さは群を抜いており、感動のあまり声が出てしまいました。

あのテンプル騎士団ゆかりの修道院が、ポルトガルにもあるんです。

テンプル騎士団聖堂の美しさは、実際に行って見ると感動します。
5位 エッセンのツォルフェアライン炭鉱業遺産群 (ドイツ)
ドイツの北西部、エッセンという街にある石炭関連の産業遺産です。炭鉱関連施設でありながらバウハウスの要素が取り入れられ、“世界で最も美しい炭鉱”とも言われています。
周囲の自然とも調和しており、非常に美しい世界遺産です。

エッセンのシンボルでもある第12採掘坑。石炭を採掘する施設とは思えないほど美しい。

内部は博物館になっていて、当時稼働していた装置を見学できます。

屋上からの眺めも素晴らしい。周囲の自然と調和した産業遺産です。
エッセンのツォルフェアアイン炭鉱業遺産群 【ドイツ】 行き方と難易度
4位 スリランカ中央高地 (スリランカ)
スリランカ中央部の高原地帯に位置する自然遺産で、たくさんの生物が生息しているほか、景観美も見事です。
ホートンプレインズ国立公園には、ワールドエンドと呼ばれる絶景スポットがあります。

“世界の果て”という名前にふさわしい、絶景が見られる自然遺産。

スリランカの中ではあまり知られていない穴場スポット。
3位 ファウンテンズ修道院遺跡群を含むスタッドリー王立公園 (イギリス)
12世紀ころに建設されたイギリス国内におけるシトー派の最大級の修道院ですが、現在は廃墟となっています。
ヨークシャーテイルズ国立公園の大自然と巨大な廃墟が調和した、美しい世界遺産です。

建築当時は多くの修道僧で賑わっていたと思われる。

ヨークシャーの草原の中にぽつんと大きな廃墟がたたずんでいる。
ファウンテンズ修道院遺跡群を含むスタッドリー王立公園 【イギリス】 行き方と難易度
2位 アイト・ベン・ハドゥの集落 (モロッコ)
アイト・ベン・ハドゥの集落はモロッコの南部、砂漠地帯に位置する要塞と居住区を兼ね備えた建造物です。
その見事な景観から多くの映画のロケ地として使用されていますが、非常に行きにくい世界遺産でもあります。

砂漠に建つ土色の要塞はまさに壮観。内部は迷路のように入り組んでいます。

“アラビアのロレンス”や”ベン・ハー”といった名作映画のロケ地になりました。
1位 ラス・メドゥラス (スペイン)
スペイン北西部カスティーリャ・イ・レオン地方にある世界遺産で、ローマ帝国時代の巨大な金鉱脈でした。
水流を利用して山崩しを行い、金を採集すると行った方法で、ローマ帝国の隆盛を支えましたが、廃鉱となり放棄されました。
露出した岩肌に生命力の強い栗林が形成された景観は、自然遺産ではなく文化遺産としての登録です。

水流を利用した山崩しによって岩山は独特の形に変形しています。

岩山の間は歩いて見学することもできます。この奇景はローマ帝国による人工的な景観なのです。
いかがでしたでしょうか??すべて実際に行った筆者の感想ですが、どれも自信を持っておすすめできる世界遺産です。
ぜひ、気になる世界遺産があれば行って見てください!
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