行ってがっかりだった世界遺産 【7ヶ所まとめ】
目次
世界遺産の総数は2019年末時点で1,121にも登ります。世界遺産には装飾が美しい華やかな宮殿や教会の他、絶景を有する大自然など様々な物があります。
その一方で、1000件もあれば見てもイマイチその価値が分からないような世界遺産もあります。
そこで、148件の世界遺産(全体の13%)を訪れた筆者が、行ってガッカリだった世界遺産をランキング形式で紹介していきます。
7位 ベルリンのモダニズム集合住宅群 (ドイツ)
ドイツの首都ベルリンにある、モダニズムでデザインされた集合住宅です。近代のアパート設計の先駆けとなった先進的な建物ですが、見た目はたおしゃれなアパートという印象なのでやや地味です。
建築史が好きな人にはたまらないのでしょうが、世界遺産と期待していくと、、がっかり。
集合住宅にはいまもたくさんの入居者が暮らしています。
6位 ティトゥアンのメディナ (モロッコ)
モロッコの北部に位置するティトゥアンという街の旧市街。地中海に近いため、モロッコの文化とイベリア半島の文化が入り交じった光景が見られます。
フェズという街からバスで5時間かけて行くか、地中海側の港タンジェからバスで1時間かけて行くかという交通の便が非常に悪い世界遺産です。
メディナ自体もフェズやタンジェの方が見所が多く、近くのシャウエンの方が青の街として有名なので影が薄くなりがちな世界遺産です。
カラフルな町並みの旧市街はエスニックな雰囲気を楽しめる。
ここまで来るようなマニアックな人なら、すでに他の世界遺産で満足しているはず。
5位 慶州歴史地域 (韓国)
韓国の慶州市一帯に広がる、紀元前1世紀から10世紀頃まで栄えた新羅王朝の古墳や遺跡が世界遺産に登録されています。
街の中はいたるところに古墳があり、歴史を感じるのですが、古墳を見て終わりになってしまうのが、、
街の中には古墳がたくさんある。好きな人は好きかもしれないが、、
慶州歴史地区のシンボル、瞻星台。東アジア初の天文台なのだそうです。
4位 韮山反射炉 (日本)
日本の世界遺産、”明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業”の構成資産で、静岡県の伊豆の国市にあります。
都心からは離れており、近くに他の観光スポットが無いので韮山反射炉目当てで行くことになるのですが、巨大な世界遺産センターの後ろに反射炉が立っている、ただそれだけの世界遺産です。
韮山反射炉。見所は2本の大きな煙突。構成資産の一部にすぎないのですが、これ単体だけで見ると、、
3位 バレンシアのラ・ロンハ・デ・ラ・セダ (スペイン)
マドリード、バルセロナに次ぐスペイン第三の都市にある世界遺産、バレンシアのラ・ロンハ・デ・ラ・セダは絹の商品取引所という意味の建物です。
見所は柱のサロンと呼ばれる、ねじれ模様の柱が立つ大広間ですが、この広間を見たら見学はほぼ終わりです。
ラ・ロンハ・デ・ラ・セダの外観。交易の中心地として栄えました。
見所の柱のサロン。この広間を見て、見学は終了です。
バレンシアのラ・ロンハ・デ・ラ・セダ 【スペイン】 行き方と難易度
2位 ロルシュの大修道院とアルテンミュンスター (ドイツ)
ロルシュの修道院は700年代からの歴史を持ち、中世ドイツでは非常に重要な意味を持っていました。30年戦争で大きな被害を受け、現在残っているのは王の門とよばれる大きな門のみです。
カロリング朝時代の非常に重要な史跡なのですが、広い草原の前に門が立っているだけという世界遺産です。
広い草原の前に立つロルシュ修道院の王の門。一時期はドイツの文化の中心地でもありました。
現存するのはこの門のみで他は崩壊してしまいました。近くには博物館があります。
ロルシュの修道院とアルテンミュンスター 【ドイツ】 行き方と難易度
1位 サンギラン初期人類遺跡群 (インドネシア)
サンギラン初期人類遺跡群は、ジャワ島南東部にあるジャワ原人の化石が大量に出土した遺跡です。公共交通手段が通っていないため何かしら乗り物をチャーターしなければ行けない上に、博物館しかないという世界遺産です。
行っても化石発掘現場が見学できるわけでは無く、人類の歴史を展示した博物館があるのみなので、がっかりすること間違いないでしょう。
ジャワ原人出土の地、サンギラン。ここまで来るのにまず一苦労。
見学できるのは”世界遺産の遺跡”ではなく、博物館のみ。
いかがでしたでしょうか??すべて実際に行った筆者の感想なので、人によっては感動する世界遺産もあることだと思います。そのあたりは個人の見解ということでご了承ください。
ぜひ、みなさんの行ってガッカリだった世界遺産、コメント欄にて教えてください。
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