世界遺産検定準1級 過去問 予想問題 一問一答 Part.2 【日本①】
2024年に新設された2級と1級の中間にあたる”準一級”。さらに同2024年には1級のテキストが3冊に増え、分量がますます膨大になりました。このことから、1級は大幅な難化が予想されます。
一方で、2級から1級への橋渡しに当たる準一級は700世界遺産からの出題となります。今年新設されたため過去問がまだありませんが、旧1級と同じような傾向で、700遺産に絞ったものが出題されると考えています。
そこで、この記事では筆者が集めた世界遺産検定過去問記事から2010年-2017年の過去の1級試験を参考に出題傾向を分析し、700世界遺産に該当するもののみをピックアップして一問一答形式で自作しました。
4択問題を無理やり一問一答形式にしたことで、出題がやや不自然になった問題もありますが受験勉強にお役立てください。
1.知床近海は、地球上で最も低い緯度で海水が結氷する( )に位置する。
季節海氷域
2.知床近海は、冬になると海氷下に生じる低温の( )の降下により活発となった対流によって海底付近の栄養塩が水面近くまでおしあげられる。
濃塩水(ブライン)
3.知床では季節海氷がもたらす栄養分の循環により( )大量発生による食物連鎖が海、川、陸と連続していく。
植物プランクトン
4.知床は暖流の宗谷海流と寒流の( )の境界線に位置する。
東樺太海流
5.1977年にしれとこ100平方メートル運動が開始され、日本における最初の( )として大きく発展した。
ナショナル・トラスト運動
6.北海道・北東北の縄文遺跡群の登録基準ⅲは、約15000年前には( )を使用することによって( )を開始し、その後1万年にわたって農耕に移行することなく集落を発展させた証明をしていることによる評価である。
土器、定住
7.北海道・北東北の縄文遺跡群の登録基準ⅴは、サケの遡上する河川や貝類の多い干潟の近くやブナやクリの群生地など、集落の場所には( )がみられ、立地や土地利用の在り方の発展を集落構造の変遷を通じて証明していることによる評価である。
多様性
8.北海道・北東北の縄文遺跡群の墓地、祭祀・儀礼の場である( )や盛土。( )などは、定住開始初期から精神文化があったことを示している。
捨て場、環状列石
9.紀元前7000年ころにピークを迎えた温暖化で( )が進み、北海道南部から北東北では冷温帯広樹林が広がり海岸線の近くまで広がった。
縄文海進
10.北海道・北東北の縄文遺跡群の構成資産で、大型掘立柱建物があるのは?
三内丸山遺跡
11.北海道・北東北の縄文遺跡群の構成資産の三内丸山遺跡では、墓は( )状に配置されている。
列
12.北海道・北東北の縄文遺跡群で、環状列石がみられる構成資産のある県は?
秋田県
13.北海道・北東北の縄文遺跡群の構成資産で、北東アジア最古の土器が発見されたのは?
大平山元遺跡
14.北海道・北東北の縄文遺跡群の構成資産のキウス( )墓群には、外径30m以上の大きな( )墓が8基集まっている。 2カ所の空所には同じものが入ります。
周堤
15.北海道・北東北の縄文遺跡群の構成資産の亀ヶ岡石器時代遺跡で、1887年に出土した眼部に特徴のある( )土偶は国の重要文化財に指定されている。
遮光器
16.白神山地では、日本固有種である( )がほぼ純林をなしている。
ブナ
17.日本では照葉樹林とブナ林が( )の代表的なものであるが、多くの地域では伐採が進んでいる。白神山地では太古からの森林が残されている。
極相林
18.白神山地では、年間1.3ミリのペースで土地の( )が現在も起こっている。
隆起
19.白神山地のブナ林には、ブナのほかにも豊かな植物相がみられ、希少な植物である固有種の( )、準固有種のツガルミセバヤ、ミツモリミミナグサなども含まれる。
アオモリマンテマ
20.白神山地は、過去の氷河期にも氷河に覆われなかったために種の保存や移動などが進んだ地帯である( )区系に属する植物が大部分を占めている。
日華植物
21.白神山地には、鳥類84種が確認されており、本州を中心に生息する天然記念物の( )や、天然記念物で絶滅が危惧されているイヌワシも含まれている。
クマゲラ
22.平泉は、12世紀末の( )思想の広がりとともに興隆した( )思想における仏国土(浄土)を表現することを目指して築かれた。
末法、浄土
23.2代基衡によって再興された毛越寺を開いたのは?
慈覚大師円仁
24.中尊寺には、奥州の戦で亡くなった人の霊を敵味方の区別なく浄土に導くという強い願いが示された( )がある。
供養願文
25.金色堂の阿弥陀如来の仏国土(浄土)を表す( )の仏堂建築は、同形式の阿弥陀堂建築の中では国内最古である。
方三間
26.無量光院の東側から西側を望むと、年2回仏堂背後の金鶏山に夕日が落ち、建物全体に後光が指すようにみえる。無量光院が現世における( )の観想を目的としたためである。
西方極楽浄土
27.8世紀に日光山を開山したのは?
勝道上人
28.日光には「神仏習合」や、「修験道」、亡くなった偉人を神として祀る( )など、日本特有のさまざま信仰形態があり、それらが混在した宗教的霊地として発展してきた。
人物神
29.東照宮は1634~1636年に大改修され、現在のような権現造りになった。この大改修の名は?
寛永の大造替
30.輪王寺にある徳川家光の廟所は?
大猷院
31.輪王寺にある天海を祀る建造物は?
慈眼堂
32.二荒山神社の本社本殿には、神社建築様式の1つ( )が用いられている。
八棟造
33.富岡製糸場の19世紀後半の大きな建築物群は、( )造など和洋折衷という日本特有の産業建築様式である。
木骨レンガ
34.富岡製糸場に1872年にフランスから招聘した技術者は?
ポール・ブリュナ
35.富岡製糸場の製糸場は柱の少ない広い工場空間を確保するため三角形を基本とする( )構造である。
トラス
36.富岡製糸場と絹産業遺産群の構成資産である田島弥平旧宅の当主田島弥平は、通風を重視した蚕の飼育法( )を確立した。
清涼育
37.富岡製糸場と絹産業遺産群の構成資産である田島弥平旧宅にみられる、のちに養蚕農家の原型となる、換気のための構造は?
越屋根
38.富岡製糸場と絹産業遺産群の構成資産である高山社跡の当主高山長五郎が確立した、通風と温度管理を調和させた蚕の飼育法は?
清温育
39.小笠原では、起源を同一にする生物群が、種々の異なる環境に適応し、生理的または形態的に分化する様子がみられる。このことを何という?
適応放散
40.世界遺産小笠原諸島では、バッファー・ゾーンの代わりに、東京湾まで続く( )が設定されている。
世界遺産管理エリア
41.小笠原群島は、地殻のプレートが沈み込むことでできる( )に分類される。
海洋性島弧
42.小笠原諸島で確認されている在来の哺乳類は、飛行能力をもつ( )1種である。
オガサワラオオコウモリ
43.小笠原諸島では陸産貝類の94%が固有種である。特に固有属の( )属は種類が多く、生活環境の違いによる同所的適応放散や、列島間の適応放散がみおられる。
カタマイマイ
44.小笠原諸島の沿岸海域には周年で出現し、小笠原諸島に定住していると考えられる( )が生息している。
ミナミハンドウイルカ
45.富士山では、山頂、山域、山麗での修行、巡礼を通して、神仏の霊力を獲得し( )を成し遂げようとする文化的伝統がはぐくまれている。
擬死再生
46.富士山の景観は多くの創作活動に用いられた。19世紀には( )や歌川広重などの浮世絵で海外にも大きな影響を及ぼした。
葛飾北斎
47.富士山の火山活動が休止した11世紀後半に、ご神体である富士山に登りながら祈りをささげる( )も行われるようになった。
登拝
48.16世紀末から17世紀にかけて、修験道の行者の( )は、富士山麓の人穴にこもりさまざまな苦行を行った。
長谷川角行
49.修験道の行者であった長谷川角行は、のちに( )と呼ばれる富士山信仰の基盤となる組織を作った。
富士講
50.1933年から36年まで日本に滞在したドイツの建築家( )は白川郷の合掌造りに関して、これらの家屋は構造が合理的であり、理論的であるという点では、日本全国でまったく独特の存在であると言っている。
ブルーノ・タルト
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