ロンドン塔
目次
日帰り難易度★☆☆☆☆
ロンドン塔は市内中心部から少し東側のテムズ川沿いに位置する要塞で、11世紀にウィリアム1世が建築を開始し、ヘンリー3世の時代に完成しました。
16世紀ごろまでは王家の宮廷として使用されていましたが、処刑・牢獄として使用された歴史も長く、数々の偉人がこの地で処刑され、歴史的事件の舞台となってきました。
ロンドン市内中心部にあり、市内地下鉄でアクセスすることができます。1月1日、およびクリスマス期間は閉館です。
ロンドン塔の行き方
●ロンドン塔はロンドン市内中心部に位置しており、地下鉄ディストリクト線またはサークル線のタワー・ヒル駅が最も近い駅です。駅を降りると目の前にロンドン塔が見えます。入り口は西側で徒歩3分ほどです。
●交通の便が良く日帰りも容易ですが、内部がとても広いため見学には1~2時間を要します。ロンドン塔のすぐそばのテムズ川には、ロンドンでも有名な建築の一つ、タワーブリッジが架かっています。ロンドン塔、タワーブリッジはいずれも人気の観光地であるため、週末にかけて混雑が予想されます。
●開館は9:00~17:30(冬季~16:30)。1月1日、12月24-26日は休館日です。
ロンドン近郊の地下鉄路線図、および世界遺産。VISIT LONDON より引用
地下鉄タワー・ヒル駅を出ると目の前にロンドン塔の外壁が見える。右手奥側にはシャードも見える。
ロンドン塔を左手に見ながらチケットブースに向かって歩く。徒歩3分ほど。
チケット購入後は南西のテムズ川側の門から中に入る。
ロンドン塔
ロンドン塔はウィリアム1世によって11世紀に建てられ、その後は王室の居住地として使用されてきました。一方で、後の時代には政治犯の収容や監獄、処刑場としても使用され、多くの人がここで命を落とした負の側面を持つ世界遺産です。さまざまな暗殺事件やえん罪による処刑も行われたことから、ロンドン塔周辺では幽霊が出没するといううわさが立ち、ロンドン屈指の心霊スポットとも言われています。
ロンドン塔では王位を巡る暗殺事件もたびたび勃発しています。13歳のエドワード5世と10歳のヨーク公リチャードは王位継承争いのさなか、ロンドン塔で行方知れずとなりました。その他、トマスモア、クロムウェルといった歴史上の人物が多くこの地で処刑されています。
ロンドン塔では必ず4羽のカラスが大事に飼育されています。これは「ロンドン塔からカラスが消えると塔が崩壊し、イギリスも崩壊する」という予言によるもので、塔内でもカラスが自由に飛び回っています。
入場するとひときわ高い壁が目に入る。内部も飾り気のない石造りの壁が目立つ。
王の住居というよりは、堅牢な要塞や監獄に近い雰囲気を感じる。
反逆者の門」と呼ばれる水門。罪人がテムズ川からこの門を通って運ばれてきた。
この水門を一度くぐりロンドン塔に入ると二度と出ていくことはできないとされていた。
中心部にはひときわ目を引く大きな建物、ホワイト・タワーがある。
タワーのふもとにはきちんと4羽のカラスが飼育されている檻がある。
予言に従い、ロンドン塔にカラスがいなくならないように配慮されている。
敷地内のいたるところにカラスが降り、いっそう不気味な雰囲気を醸している。
ジュエル・ハウス。内部では王族の衣装や宝石類が展示されている。
クイーンズ・ハウス周辺。王室の所有物であるため、敷地内では近衛兵を多く見かける。
広場では不定期で劇をやっている。この日も広場で劇が開かれ賑わっていた。
城壁の上を半周歩くこともできる。すぐ外は大通りで、車が行き交っていた。
城壁の上にもカラス。すぐ外にはピクルス型の30セント・メリー・アクスなど、高層ビル群が建ち並ぶ。
ロンドン塔のすぐ近くにはタワーブリッジがあり、塔敷地内からも見える。
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