長年閉館しつづける謎の世界遺産、レンゴン渓谷に行ってみた【マレーシア-シンガポール】Part4

長年閉館しつづける謎の世界遺産、レンゴン渓谷に行ってみた

クアラカンサー郊外のホテルにてすがすがしい朝を迎えました。この日は観光にぴったりの快晴。7時に起きて準備を整えます。近郊にある世界遺産、レンゴン渓谷の考古遺産に向かうためです。

川のほとりにあるホテル。マレーシア3日目にしてようやく晴れた。

朝食がついていないのでチェックアウトして、まずはバスターミナルを目指します。昨日は暗くてひっそりとしていましたが、よく見るとけっこう大きなターミナルです。

都市間を結ぶバスのほかにこの周囲を巡回する近郊バスも発着する。

クアラカンサーとレンゴンを結ぶバスは1時間に1本。

時刻表によると8時の便があるはずでしたが、いくら待てどもバスは来ません。ターミナルに軽食売店があったので軽めの朝ご飯を取り、ひたすらバスを待ちます。

バスターミナルには野良猫がたくさんいました。住民に可愛がられているようでした。

結局8時の便は無かったようで、9時の便を待つ間に、今後のプランを確認します。この日はクアラルンプールまで移動する予定だったのでバス会社に予約したいと申し出ました。しかし、

“バスの発車時刻近くにならないと窓口でチケットは予約できないんだよ。時刻になったらネットで自分でやってみてくれ”

と言われ断られてしまいます。自分でスマホでやってもエラーが出るばかり。近くにいた英語ができそうな女性に助けてもらいましたが、それでも結局チケットはとれませんでした。

クアラカンサーとクアラルンプールを結ぶバスは一日3本のみ。

ここで予約をしておかないとまずい気もしたのですが、レンゴンから帰ってきてからでも大丈夫だろうと判断しました。しかし、この判断がのちに大きな災いを呼び込むことになります。

9時のバスが来たので乗車。ここからレンゴンまではバスで1時間。

クアラカンサーから北へのどかな南国の田舎道をバスはひた走ります。途中で何度か乗り降りはありましたがほとんどガラガラでした。

1時間ほどで何もない田舎のバス停、レンゴンに到着。

文章にするのが難しいのですが、レンゴンの考古博物館と世界遺産エリアは”レンゴン”の町そのものよりも南側に位置しています。なのでレンゴンよりも少し手前で降りると近くなります。

バスの運転手にあらかじめ博物館に行きたいと伝えておくと、乗り降りがスムーズかなと思います。

レンゴンのバス停を降りたら東に向かて歩いていきます。

Grabタクシーアプリの適応範囲外だったのでここは自力で歩くしかないです。南国の強烈な日差しを背に受けながら10分ほど歩きます。

レンゴンの博物館は2種類あります。一つはおそらく仮の展示室で、未完成の本館ができるまでの代わりの博物館なのだと思います。

もう一つは本館で、こちらは仮の展示室からさらに奥まで歩きます。本館は7年前から改装工事で閉館している上に、いつ開館するかマレーシア語で検索しても一切情報が出てこない謎すぎる世界遺産です。

しばらく歩くと見えてくる黄色い看板(2022年12月時点)が目印。

目立たないので見落とさないように。この細い道を進む。

舗装されていないので心配になるがこの先にあります。

小規模な仮の博物館。ペラ原人の骨はここに展示されている。

レンゴン博物館の入場は無料ですが、訪問者は記録ノートに訪問日や出身国などをメモとして残します。過去2,3日は訪問者がなかったのでよっぽどマイナーな世界遺産なのだと思います。

というよりも開いているのか閉まっているのか情報が全く出てこない辺境の世界遺産はなかなか訪れる人はいないでしょう。

こちらがそのレンゴンミュージアム(仮)。展示は1ルームのみ。

展示は英語もあるのでなかなか読みごたえがあります。

人類史を語る上で非常に貴重な資料が発掘された、ちゃんとした世界遺産です。

この日は土曜日ですがほかにマレーシア人の家族が1組訪れていた。

こちらがレンゴン渓谷から出土したペラ原人の骨(レプリカ)。

良い感じの中庭。展示は1室だけであとはトイレが併設されている。

こちらの小さなレンゴン博物館もまた未完成なのかなといった雰囲気で、改装している場所もありました。

イスやテーブルが並べられている部屋もあり、そのうち軽食店になるのかな?などと勝手に想像してみます。

レンゴンに来る前は開いているか情報が全くなかったので不安でしたが、開館していて展示を見学できたので良かったと思います。

それでは、もう一か所、大きい方のレンゴン博物館本館を目指します。仮の博物館から道路をさらに進んでいった先に目印の大きな岩があります。

この分帰路を右手に進むとさらに5分ほどで本館が見えてきます。

こちらが長年閉館し続けている謎の世界遺産。

博物館の規模としては結構大きい。周囲の景観からは明らかに浮いている。

こちらがレンゴン博物館本館。施設はきれいそうですが閉館です。

分かってはいましたがこちらは閉館中。実際に工事の音も聞こえましたし作業している様子も見えました。さらに奥の方まで拡大工事をしているように見えたのでいつ開館するのか全く予想がつきません。

いつ開くのか警備員にも聞いてみましたが全く分からないとのことでした。2022年12月時点でレンゴン博物館本館は閉館中。開館時期も未定です。

ちょっとだけ外観を撮影させてもらいました。

規模が大きくて外観もきれいなので開館したら楽しみではあります。

発掘現場系の世界遺産ということで、インドネシアのサンギラン初期人類遺産群を思い出しました。

サンギラン初期人類遺跡 【インドネシア】 行き方と難易度

さっと外観を撮影し終えたら見学は終了。レンゴンのバス停に戻ります。帰りのバスは12時半でまだ全然時間があったのでお昼にしたかったのですが、いかんせんレンゴン周辺には飲食店のような場所が何もありません。

小さな商店でパンなどお腹にたまるものを購入してのんびり座りながらクアラ・カンサーに戻るバスを待ちました。

バスは来た道を爆走してクアラ・カンサーに到着。飛ばし屋のバスでかなり冷や冷やしたのですが、行きよりも少し早い時間でクアラ・カンサーに戻ってきました。

ここで、あることに気づきます。先ほど開いていたクアラルンプール行きのバスチケットセンターにシャッターが下り、閉まっています。中に人がいる様子もなく、おそらくクアラ・ルンプール行きのバスチケットはすべて売り切れてしまったのでしょう。

流石にクアラ・カンサーに2泊するのはこの弾丸旅行においてロスになってしまうので、なんとか今日中にクアラ・ルンプールまで行きたい。

慌ててGrabタクシーを呼んでクアラ・カンサー駅に向かいます。バスがダメなら電車で!という算段です。

ところがクアラ・カンサー駅についてみると人の気配がほとんどありません。いやな空気が立ち込め、背中に冷や汗が流れ始めます。

係員を捕まえ、券売機を操作してもらったのですが、今日、クアラ・カンサー駅からクアラ・ルンプールに向かう電車はすべての席のチケットが売り切れてしまっていました。

ファーストクラスを含め全席満員。さらに悪いことには、明日の分のクアラルンプール行きのチケットも今日この時点で完売。

明日の11時からペトロナス・ツインタワーに登る予約チケットがあるので、今日中に着いておきたかったのですが、クアラ・ルンプール行きの希望が完全に絶たれてしまいました、、

つづく

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イポーへ。そしてクアラルンプールへ。【マレーシア-シンガポール】Part5

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バタワースの知られざる寺院、北海斗母宮はエモかった【マレーシア-シンガポール】Part3

 

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