ベトナムの世界遺産全8ヶ所まとめ (地図付き)
目次
ベトナムの世界遺産は2024年現在8か所です。北部のハノイ、中部のダナンを中心にベトナム王朝時代の建築物や美しい自然が世界遺産に登録されています。一方で、南部のホーチミン周辺には分布していません。
ベトナムには古都ホイアンやハロン湾など世界的に有名な観光地もありますが、あまり知られていない遺跡や自然遺産もたくさんあります。この記事では登録が古い順に8か所すべての世界遺産を写真付きで紹介し、行き方に関する情報もまとめていきます。
実際にすべての世界遺産を訪れた筆者の雑感も含めてお楽しみください。
1.フエの構造物群 (1993年登録)
おすすめ度★★★☆☆
フエはベトナムで最初に登録された世界遺産で、1802年~1945年まで続いたベトナム最後の王朝、グエン朝の首都として発展し、王宮や歴大王の陵墓が築かれました。
見どころは市内中心部の王宮の他、歴代皇帝の陵墓であるミンマン帝陵、カイディン帝陵など郊外にもあり、半日から1日かけてゆっくり観光したい世界遺産です。
フエには空港があるため飛行機でのアクセスもできるほか、ベトナム中部の大都市ダナンからバスや電車で3時間と、日帰りもできるのでおすすめです。
2.ハロン湾 (1994年登録)
おすすめ度★★★☆☆
ハロン湾はベトナムで最も有名な世界遺産で、現在も多くの観光客が訪れる超人気スポットです。
ハノイから車で片道4時間近くかかる距離ですが、その人気からツアーも毎日多数運行しており、ハノイ市内から簡単にアクセスすることができます。
バイチャイの港からカルスト地形の奇岩群の間を走行するクルーズ船に乗って観光するのは、誰もが一度はやってみたいのではないでしょうか。
3.古都ホイアン (1999年登録)
おすすめ度★★★★★
古都ホイアンはベトナム中部の街、ダナンに近い古都で、古くから貿易の中継地点として繁栄しました。
中国とベトナムの建築様式が混合した独特の景観が見られますが、ホイアンは夜になるとさらに魅力的になります。20時を過ぎると屋台も開店し始め、街は多くの人でにぎわいます。
ランタンに彩られた古都をのんびり散策してみてはいかがでしょうか。
4.ミーソン聖域 (1999年登録)
おすすめ度★★★★★
ミーソン聖域はダナンの郊外にある中世インド式の遺跡群で、石造りの遺跡が広範囲に渡って分布しています。
壁画やレンガ積みには時代ごとに違った特徴があります。また、隣国カンボジアのアンコールワットの影響も受けており、建築様式には似通っている部分もあります。
ホイアンやダナンから近く、比較的アクセスしやすい世界遺産です。
5.フォンニャ=ケバン国立公園 (2003年登録)
おすすめ度★★★★☆
フォンニャケバン国立公園はカルスト台地の地形に形成された美しい鍾乳洞が見どころの世界自然遺産です。
鍾乳洞の洞窟へはモーター付きボートで船に乗ったまま見学するという豪快な観光が体験できます。
都市から離れており、ややアクセスが難しいという難点がありますが、観光客も少なく、おすすめの世界遺産です。
6.ハノイのタンロン皇城の中心区域 (2010年登録)
おすすめ度★★☆☆☆
ハノイのタンロン皇城の中心区域はベトナムの首都、ハノイ中心部にある世界遺産で、8世紀ごろの遺構や中世に増築された建築物の他、ベトナム戦争時に使用された軍事指令室などがあります。
アクセスしやすいために観光客も多く、混雑するため、平日や朝早い時間帯に訪れるのがおすすめです。
出口から道路を渡った先にある“ホアンジエウ18番遺跡”に行くと、遺構の発掘現場が見られます。
7.胡朝の城塞 (2011年登録)
おすすめ度★☆☆☆☆
胡朝の城塞はベトナム北部、タインホアの郊外にある遺跡で、成立からわずか7年で中国の明に滅ぼされた胡(ホー)王朝の首都です。
現存するのはメインゲートである南門と、敷地を囲む城壁、各方角の門のみで殺風景ですが、王朝の繁栄と衰退を感じることのできる世界遺産です。
8.チャンアンの景観関連遺産 (2014年登録)
おすすめ度★★★★★
チャンアン複合景観はベトナム北部ニンビンという街にある、文化遺産と自然遺産の両方を満たすベトナム唯一の複合遺産です。
カルスト地形の奇岩群から”陸のハロン”の異名を持つほか、ベトナム最初の王朝が誕生した”古都ホアルー”などベトナムの歴史とも関連の深い世界遺産です。
手漕ぎボートに乗って静かな水路を進んで水上の寺院を巡っていくボートツアーが人気です。
以上が8か所の世界遺産です。中国に隣接し、多くの影響を受けながらも東南アジアらしい文化も持ち合わせた魅力を持つベトナム、ぜひたくさんの世界遺産を訪れてみてください。
よければ筆者の旅行記もどうぞ。
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