キュー王立植物園
目次
日帰り難易度★☆☆☆☆
キュー王立植物園は18世紀に宮殿の庭園として開園し、オーガスタ妃が大規模な改築を行い、さまざまな植物を見られる庭としたことが始まりとされています。
植物園といっても園内はとても広く、世界遺産登録範囲は132haとなっています。温室や椰子園などが点在し、たくさんの種類の植物を抱えており、じっくり見学すると半日~1日を要するでしょう。
ロンドン市内からのアクセスもよく、市内地下鉄ディストリクト線で30分程度で着き、日帰りで訪れることができます。
ロンドン近郊の地下鉄路線図と世界遺産分布。VISIT LONDON より引用
キュー王立植物園の行き方
●キューガーデンは地下鉄ディストリクト線でリッチモンド行きの列車に乗ります。ディストリクト線は途中でいろいろ方面に分岐するため注意が必要です。所要は市内中心部から30分です。
●駅からは正面の道を5-10分ほど案内に従って歩いて行くとヴィクトリア門という入り口に到着します。チケットを購入してから入場します。
●また、テムズ川をリバーボートで移動して訪れることもできます。本数は少ないですがウェストミンスター・ピアから約1時間半でキュー・ピアに到着します。15分ほど住宅街を歩いて行くと、エリザベス門という入り口があります。キュー方面に向かう船はウェストミンスター宮殿をテムズ川から見上げることができるので時間があれば船旅もおすすめです。
●園内は非常に広大で、キュー・エクスプローラーと呼ばれるトラムが巡回しています。見どころを効率よくめぐるので、こちらを利用すると便利です。
主なアクセスは南側のビクトリア門、南東のエリザベス門。
地下鉄キュー・ガーデン駅周辺。ロンドン郊外の高級住宅街にある。
10分ほど歩くと大きなヴィクトリア門が見える。休日は入場に列ができる人気の観光地。
船で来た場合、このキュー・ピアという船着き場で降りる。ここから15分ほど歩く。
船の乗客たちが高級住宅街をぞろぞろと歩いて行くのでついていく。船着き場から公園入り口は道が少しわかりにくい。
こちらは園の東側のエリザベス門。チケットを購入して入場する。
キュー王立植物園
キュー王立植物園は、イギリス植民政策時代、各国から採取された希少な植物の培養、品種改良がおこなわれてきました。そのため、世界中のさまざまな植物を集めた、巨大な研究施設としても有名です。現在では、130haを越える広大な園内に、約4万種を越える植物がエリア毎に植えられています。
見所は温室や日本庭園のある園の南側、およびキューパレスやロイヤルキッチンのある東側に集中しています。時間の無い方は南東を起点に見学すると良いでしょう。
園内を一周するキュー・エクスプローラーが定期的に運行しており、園内を1時間たらずで巡回しています。チケットを購入すれば8ヶ所の乗り場で自由に乗り降りできるので時間の無い方、体力に自信のない方におすすめです。
キュー植物園の地図とおすすめスポット。キュー植物園公式HP
キューガーデン駅側のヴィクトリア門周辺にはお土産屋や花屋がある。
キュー王立植物園の象徴的な建物パーム・ハウス。ヴィクトリア門側の正面にある。
内部は温室になっており、熱帯地域の植物が管理されている。
南国のような気分を味わえるパームハウス内部。地下は小さな水族館になっている。
プリンセス・オブ・ウェールズの温室と呼ばれる施設。20世紀、ダイアナ妃により建造された。
中は、暑く乾燥した地域に生息するサボテンなどの植物が中心に生育されていた。
エリザベス門から入ると、結婚式場にも利用されるナッシュ・コンサーバトリーがある。
真っ赤な色合いが美しいキュー・パレス。建造は1631年で、園内では最も古い。
キュー・パレスは王室の小さな宮殿で、当時の生活が再現された内部の見学もできる。
快走が繰り返され、現在の様式になったのは18世紀ごろとされている。
宮殿の裏側にも小さな庭園が広がっており、たくさんの植物が植えられている。
ロイヤル・キッチン。通称、王宮の台所には食用の植物が保管されている。
ロイヤル・キッチンの庭。作物が芸術的なかわいい庭に植えられている。
園内はとても広いので、晴れている日にのんびり散策するのがおすすめ。
ミンカ・ハウス。もともと日本にあった古い民家が移築されたもの。
ミンカ・ハウスの近くには日本付近の植物が植えられており、笹園もある。
公園の奥には大きな池がある。公園奥に売店がないので飲み物を多めに持っておくとよい。
池では水鳥が優雅に泳いでおり、水辺には水生の植物が生えている。
高さ数十メートルの樹上を歩くことができるツリートップウォークウェイ。
人気も高く、エレベーターは行列ができる。階段で登る方が、疲れるが早い。
園内南西側には日本庭園ゾーンがある。日本語の解説も見られた。
枯山水も再現されており、日本庭園としての完成度も高い。
園内には博覧会で使用された築100年を越える西本願寺唐門のレプリカが安置されている。
こちらは中国風の塔、パゴダ。高さは50mでビルにして20階建て相当の建築である。
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