ただの世界遺産好きが富士山登ってみた。【富士登山】 前編

ただの世界遺産好きが富士山登ってみた。 前編

日本人なら誰もが知っている、日本一高い山、富士山。世界文化遺産に登録されたのは2013年になります。富士山信仰として古くからたくさんの人が登山してきた、日本の文化、歴史ともかかわりの深い世界遺産です。

そんな誰もが知る富士山ですが、山頂まで登ったことがあるという人は意外と少ないのではないでしょうか。下記のLINEリサーチでは、富士山に登ったことがあると答えた人は2割弱、その他の調査でも1~2割となっていました。

LINEリサーチ 富士山に登ったことのある人の割合

富士山の頂上。高さは3776m。

登山の専門サイトによると、富士山の登山難易度自体は低いそうです。道が比較的平坦であることや、途中に宿泊も可能な山小屋が多いことなどがあげられます。

山開きのシーズンは例年7月上旬~9月上旬の二か月間。特に後半ほど混雑しやすいので山開き直後あたりがおすすめです。上記期間以外は山小屋も開いておらず、大変危険なので初心者の方は絶対にやめましょう。

今回は山登り素人の私が富士登山に初挑戦してきたので、体験談をレポートしてみようと思います。挑戦したのは登りが富士宮ルート、下りが須走ルートで、登山を趣味にして年間数十の山に登る友人と2人で行きました。

登山好きの友人が日帰りで行くというので日帰り登山となりましたが、初めての場合は山小屋を利用した1泊2日が安全です。また、日をまたぐことで山頂でご来光を見ることができるプランも考えられます。

富士登山オフィシャルサイト より引用。事前の情報収集は必須です!

初心者におすすめなのは山梨県側の吉田ルート、そして静岡県側の富士宮ルートです。どちらも山小屋が多くあり、なだらかな山道が続きます。メジャーな方は吉田ルートですが、人が多いという難点もあります。富士宮ルートは比較的人が少なく、また5合目の標高が高いため登る高さが少なくて済みます。

5合目まで

まずは富士宮ルートの5合目、つまり登山口まで向かいます。富士山はマイカー規制があり、自家用車でも水が塚(2合目)までしか行くことができません。水が塚からは頻繁に出ているシャトルバスを利用して登山口に向かいます。

今回は電車でアクセスしたため、その模様をお届けします。まず、都内からは新幹線で三島駅に向かいます。

新幹線で三島駅へ。ここから富士宮5合目まで直通バスがある。

三島駅7:40初のバスに乗ると、裾野駅やぐりんぱといった途中駅を経て約2時間後の9:40に富士宮5合目に到着します。

平日だったので座席はガラガラで余裕で座ることができました。私たちのほかに登山客とみられる人たちは3組ほどでした。

しばらく進むと車窓に富士山が見えてくるのでテンションが上がる。

バスは2時間だが、ぐりんぱで10分のトイレ休憩があった。

富士宮5合目バス停。トイレもあるのでここで済ませておく。

5合目→7合目

富士山に登る際は到着してすぐ登山口に向かうのではなく、念入りに準備しましょう。準備運動をして体をほぐし、最低でも30分は滞在して体を慣らしましょう。

急に激しい運動を始めると体に負担がかかりますし、山登りで標高が急に変わると高山病にかかる恐れもあります。

そして前日のアルコールも厳禁。さらに、前日によく寝られていないと高山病にかかるリスクも大きくなります。少しでも違和感を感じたら登るのは中断し、また次の機会にチャレンジしましょう。焦らなくても、富士山はどこにも逃げませんよ!

登山口で入山料を支払う。基金は山道の保護など様々な用途に使用される。

五合目の標高は2400。ここから山頂まで1000m以上登る。

なだらかな道を登っていくと、最初の山小屋、雲海荘が見えてくる。

登り始めの最初はすいすいと歩けていましたが、6号目あたりで急にわき腹が痛くなり、少し座り込んでしまいました。こまめに水分を取ったり、バナナやウイダーでエネルギーを補給しながら、歩みを進めていきます。

見上げると富士山頂が遠くに見えるがまだまだこれから。

下の方には緑の大地と空に浮かぶ雲が広がっている。5合目の山小屋が見える。

登り始めること1時間、ようやく7合目の山小屋が見えてきた。

こちらが7合目の山小屋、御来光山荘。少し休憩ができる。

9時40分に5合目に着いて20分ほど準備運動をしてから登り始めました。天気が良くて空気が気持ちよく、途中で何度か立ち止まりましたが11時に7合目に到着しました。

少し呼吸を整えてまた登り始めます。

7合目→8合目

このあたりからは、御来光を見終えて下山してくる人たちとすれ違うようになってきました。それでも登山客は少なめで歩きやすく感じました。なだらかな道から少しずつ岩が増え始め、歩きにくくなってきたかなと思います。

呼吸を整えたらまた歩き始める。

このあたりから少しずつ岩が増えてきて歩きにくくなった。

7合目を出発して30分で元祖七合目に到着。

元祖七合目は3010mなので、600m登ってきた計算になる。あと半分!

元祖7合目からすぐ上に8合目の山小屋が見えている。

富士宮ルート8合目手前の難所。岩場を這うように登っていく。

8合目に着いたのはちょうど12時ころだった。ここで小休止。

登り始めてからなれるのがとても大変でしたが、ランナーズハイといいますか、自分のペースをつかみ始めてからはすいすい進んで行けるようになりました。

5合目出発が10時、2時間で折り返し地点の8合目に到着。当初は足の具合や疲労を考慮して山小屋泊も検討していましたが、このスピードなら下山もできそうです。

参考までに、私は普段から週3回ランニングをするような健康オタクで、フルマラソンを完走した経験もあります。体力が人よりある人間のスピードなので、あくまで参考程度に考えてください。

天気が良いので眺めも最高。まるで雲の上を旅しているよう。

8合目→9.5合目

8合目を過ぎたあたりから、登山客の数は一段と減ってきたかなと思います。また、標高が上がったため気温がぐっと下がり、防寒具を着込みました。

夏なので突き刺すような日差しも身に沁みました。日焼け止めは必需品です。

8合目を過ぎると富士山頂が近くに感じた。

9合目の標高は3460m。富士山頂はもう近い。

9合目に着いたのは12時40分。勾配がきつく、若干ペースが落ちた。

9合目を出発すると右手に万年雪が見えてくる。

13時10分に9.5合目に到着。足に疲労がたまってきた。

9号5勺の山小屋越しに山頂を臨む。遂に山頂の姿をとらえた。

5合目から登り続けること3時間、ようやく山頂の景色が見えてきました。ここから山頂へ、そして下山の様子は次の記事でお伝えします。

 

次の記事はこちら

富士山頂の絶景と爽快な下山、大砂走り。【富士登山】 後編

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