ハロン湾、人多すぎ、水汚すぎ問題 【ベトナム】旅行記6日目

ハロン湾、人多すぎ、水汚すぎ問題

 

ベトナム滞在6日目、いよいよベトナムきっての景勝地、世界遺産ハロン湾を見学します。

朝になるとバスがホテルの前まで迎えに来て、船着き場までそのまま連れて行かれました。

小さな送迎バスで各ホテルの宿泊客がピックアップされていった。

バイチャイの街からバスで走ること20分ほどでハロン湾の港に到着しました。まだ朝の9時なので人はほとんどいません。

ほとんどのツアーは早朝にハノイから出発するので、港は昼頃が最も賑わうのだそうです。空いている時間帯に見学できるのはバイチャイ泊のメリットです。

少し待たされてから船の方に案内されます。

朝の静けさが残る港。遠目にはカルスト地形のハロン湾が見える。

だいたい40人くらいが同じ船に乗り合わせてツアーが始まる。

いろんな国籍の方が同じ船に乗るのだが、残念ながら日本人はいなかった。

いよいよ順番に乗船していく。想像していたよりも立派なクルーズ船。

中はこんな感じで6人テーブルが4つずつ置かれている。

6人ずつかなりぎっしりと座らされたところで船は出航しました。ベトナム語、英語でのツアー旅程のアナウンスがあります。

2階部分はデッキになっていて、アクティブな人たちは早々にデッキの方に出て行きました。

ハロン湾は海上だからか思っていたよりも寒く、上着を羽織らないと震えるほどでした。ハロン湾沖に行くまで船内で優雅に過ごす人や、寝ている人などもいました。

外にはすでにカルスト地形の風景が見えています。

ハロン湾でおなじみの、20万ドン札と一緒に撮る岩。

ハロン湾ではいくつかの奇岩を巡っていく。

ただ、他にもたくさんのクルーズ船があるので順番待ちになったり。

船はカルスト地形の中をどんどんと進んでいき、約1時間ほどして船着き場に到着しました。

たくさんの奇岩が見られる光景はたしかに美しい。

山の中腹にある鍾乳洞、スンソット洞窟に向かいます。

この洞窟はハロン湾の沖にあるハロン湾で最も大きな鍾乳洞です。港からは距離があるのでバイチャイに前泊していてロングクルーズを選んだ人や、ハロン湾で1泊する人などしか見学することができません。

スンソット洞窟の入口。ここから少し山登りがある。

ただ、このスンソット洞窟のある港に着いたとき、だんだんとテンションが下がり始めました。というのも、この後どんどんと他のクルーズ船が停泊し、たくさんの観光客を降ろしていったのです。

洞窟への階段は大行列で全然前に進みません。

後ろからは新しいクルーズ船が続々と接岸してきます。

なかなか進まない列に並びながら、ようやくスンソット洞窟の入口まで到着しました。

大きな鍾乳洞の洞窟だが、中は人がいっぱいいる。

鍾乳洞内も行列でなかなか列が進まず、ややうんざり。

少し開けた洞窟に出ると、ようやく快適に歩けるように。

カルスト地形の洞窟は月面を歩いているような錯覚にとらわれた。

鍾乳洞も落ち着いてみるときれいにライトアップされている。

数日前に見たフォンニャケバン国立公園と比べると見劣りはするのですが、こちらも鍾乳洞はとても広く、ハロン湾最大というのも納得でした。

ただ、観光客の多さとマナーの悪さは目立ちました。洞窟内でフラッシュをパシャパシャ光らせたり、平気で柵を越えて奥まで立ち入っていたり、大きな声で叫んでいたり、さすがに酷かったです。

人混みをかき分けてなんとか桟橋まで降りてきた。

洞窟もハロン湾もいい場所なのですが、人が多すぎるのは萎える。

乗ってきたクルーズ船を待ち、再び出発します。このスンソット洞窟が一番離れた場所なので、後は港に向けて戻りつつ他の観光地に寄っていきます。

まずは船内で昼食です。こちらは完全に無料で、クルーズ料金に含まれています。かなり上質の海鮮料理が多く、またボリュームもたっぷりあります。

6人テーブルでシェアするのですが、それでもどのテーブルも余るほどでした。

海鮮料理にご飯やスープも付くのでたくさん頂きました。

ただ、アルコールなど飲み物は別料金で、高めに設定されています。

昼ご飯は海上に停泊しながら食べるので船の揺れはないし、ハロン湾の絶景を見ながら食べることができます。相席になった人と話したりもできますが、皆黙々と食べていました。

午後はまた違う場所に停泊してクルーズ船を降り、アクティビティに参加します。アクティビティは2種類で、バンブーボートとカヌーが選べます。

バンブーボートは16人ほどが一斉に乗って漕ぎ手が漕ぐスタイルの船で、カヌーは2人一組で自分で漕いで進むタイプの乗り物です。

バイチャイのホテルでの予約が割と安かったので心配でしたが、こんなアクティビティまで着いていてなんだか得した気分になりました。

アクティビティはライフジャケットを着用して楽しむ。

バンブーボートはこんな感じでたくさん人を乗せて進む。

こちらは2人一組でカヌーに乗って進む人たち。

どちらにしようか迷いましたが、カヌーはかなり濡れると注意がありましたし、カヌーで遊びたいという気分でも無かったのでバンブーボートでのんびりすることにしました。

もちろん、ハロン湾でカヌーという体験も捨てがたいのですが、結果的にこれが大正解だった気がします。

カヌーもボートも大岩の下をくぐって入り江のような場所で遊ぶ。

波の無い入り江で遊ぶので、カヌーの人も安心して漕げます。

クルーズ船の人はだいたい7割くらいの人がバンブーボートに乗りました。残りの3割のカヌーに乗った人は元気そうな若者や子供連れの家族などエネルギッシュな人が多かったです。

おとなしそうな大人達は皆バンブーボートで楽しんでいました。漕ぎ手の方がけっこう大岩に近づいてくれたり、野生の猿を見つけてくれたりとガイドもしてくれてとても面白かったです。

一方、カヌーの人たちは順番に講習を受けながら出て行くので準備にずいぶんと時間がかかっていたし、漕ぐのも大変そうに見えました。

また、最後の方にカヌーに乗った人たちは遅かったのであまり時間が無く、急いで漕いで戻ってきていました。

カヌー勢は自由に行きたいところに行けます。

アクティビティが終わるとクルーズ船に戻り、次の島へ向かいます。次の島は砂浜がある観光用の島で、岩の上には展望台が整備されています。

この島にもどんどんクルーズ船が接岸し、人の波であふれかえっていました。

観光用の島らしく、たくさんの観光客がいた。

砂浜があり、団体客などが喜んで写真を撮りまくっていた。

インスタ映えをもくろむ人たちが自撮り棒を駆使していました。

人が多すぎて風情も無いのでなんだかがっかりです。

このビーチもハロン湾の海が濁っていて綺麗では無いので入って遊ぶ人はいなかったように思います。

一応岩の上の展望台まで登ってみましたが、登るまでの階段も並んでいるし、展望台も人であふれかえっているのでかえって疲れてしまいました。

眺めはいいのですが、押し合いながら写真を撮る感じでした。

クルーズ船のツアーは終了で、ここからは1時間半ほどかけてバイチャイの港に戻っていきます。ずっとハロン湾の中にいたので景色にも見飽きたのか、船内ではうとうとする人も多く見られました。ちょっとした山登りやカヌーなどの体を動かす時間も合ったので、結構疲れた印象です。

ハロン湾は世界的に有名な観光地で、ハノイからの比較的アクセスも良いのですが、人が多すぎるのはやや問題だなあと感じました。想像よりも水が濁って見えたのもやや残念です。

ただ、人は多いし海の水も想像より濁っているのですが、なんだかんだ景色は綺麗だし、十分楽しめました。

どこまでも奇岩が連なるのはやはり圧巻。

9時に出航してからバイチャイの港に戻ってきたのは15時。約6時間もハロン湾の見学ができたので大満足です。バイチャイに前泊した甲斐がありました。

約6時間の長いクルーズは終了。ここで解散です。

ツアーが終わった後はバイチャイのホテルに戻る人、違う街や駅に向かう人などちりぢりになっていきます。自分はハノイに行く小さなミニバンに乗り込みました。ここから4時間ほどかけてハノイに向かいます。

途中で1ヶ所トイレ休憩を挟みます。この休憩場所は謎の石像が売られまくってるので、地味にハロン湾ツアーの名物にもなっています。

この送迎バンはトイレ休憩を挟むのでありがたい。

すっかり夜になるので小腹が空いた人はホットスナックを買っていました。

店の裏には謎の石像がたくさん売られている、珍スポット。

夜中に見ると怪しさも倍増でしたが、ハロン湾ツアーの隠れ珍スポットも見られたので大満足です。

ミニバンはどんどんと走り続け、ハノイのオールドマーケット周辺に着きました。ここで長旅を共にした人たちともお別れ。みな夜のハノイに散っていきます。

自分も散策しながら安い宿を探します。

ハノイの街はなぜかサークルKのコンビニが多い。

ハノイ中央駅の近くによさげな宿を見つけたのでここでようやく荷物を降ろし、休みます。ハロン湾での長い一日でどっと疲れが押し寄せました。

制覇したベトナムの世界遺産はこれで7ヶ所。残る1ヶ所はハノイ市内、宿から歩いて10分ほどの場所にあるハノイのタンロン皇城の中心区域のみ。

滞在日数はまだ2日あるのでゆっくりハノイ周辺を観光します。

 

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