ビガン歴史都市 【フィリピン】 行き方と難易度

ビガン歴史都市の行き方

難易度★★★☆☆

ビガンはルソン島の北部に栄えた町で、スペイン統治時代のコロニアル建築が今なお残る都市です。

石畳の道とスペイン風の建築にカレッサと呼ばれる馬車が行きかう、まるでフィリピンにいることを忘れてしまうような西洋風の美しい街並みが見どころです。

ルソン島北部は鉄道が通っていないためやや不便ですが、北部の大都市、ラワグにマニラからの飛行機が就航しているため、飛行機を利用するとアクセスしやすい世界遺産です。

ビガンの主な観光スポット。通りは大部分を省略しています。

ビガン歴史都市の行き方

●ビガンはルソン島北部の町で、マニラからは長距離バスが運行しています。所要は10~11時間ほどです。途中で数回休憩があります。4列シートの長距離バスのため、長時間座りっぱなしになる点には注意が必要です。

マニラからラワグまでフィリピン航空が一日2便ほど運行しており、これを利用するとより快適に移動ができます。マニラ-ラワグ間は飛行機で約1時間。ラワグからビガンへは長距離バスで2時間ほどです。バスは各社から頻繁に運行しています。ビガンが終点ではないため乗り過ごしにご注意ください。

●”フィリピンコルディリエーラの棚田”等へのアクセス地でもあるルソン島中央部の交通の要所バギオからはビガンラワグ行きのバスで4~5時間ほどです。ラワグ行きのバスはビガンに停車しない便もあるため、確認してから乗車してください。また、バギオ発PALTAS社のバスは事前予約が不可で、1時間前からチケットが発売開始されます。非常に人気の路線で混むので早めにバスターミナルに着いておきましょう。

●見どころは主に旧市街クリソロゴ通り周辺に集まっているため徒歩でも巡ることができます。バンタイ教会およびベルタワーのみ、ビガン中心部から徒歩30分ほどの北側に位置しています。

バギオのPALTASは少し特殊で、事前予約が全くできない。チケット発売時刻になると大行列ができる。

PALTASには乗れなかったが、すぐ隣のオレンジ色の会社のバスがビガン経由ラワグ行きだった。

ビガンの入り口。ビガン旧市街はここからもっと先にある。

PALTASバスのビガンターミナル。PALTASはバス会社の中で”ちょっと高級だけど早くて安全”な印象。

こちらはビガンの普通のバスターミナル。安いがのんびりしている。

ビガンの観光スポットはバスターミナルから北東へ徒歩10分ほどです。

ビガン歴史都市

ビガンはスペインの支配を受けていた17世紀ごろに発展した街で、西洋風の石壁でできた建物や石畳などのコロニアル様式の街並みが見どころです。

こうしたスペイン風の街はフィリピン各地に存在したそうですが、地震や先の戦争などによりほとんどが崩壊してしまったそうです。

観光客に人気なのは”クリソロゴ通り”と呼ばれる通りこの一帯にお土産屋、レストラン、カフェが集中しています。この通りはフィリピンの馬車、カレッサが頻繁に往来し、多くの外国人、そしてフィリピン人観光客でにぎわいます。

その他の見どころとしては、殉教者でありビガン地区の有力者であったホセ・ブルゴスの館を博物館にしたブルゴス国立博物館や、ビガン中心部にあるセントポール大聖堂、ビガン郊外にはスペイン統治時代に建てられた見張り等、ベル・タワーなどがあります。

ビガンの街自体それほど広くはないので、半日~1日あればほとんどの見どころを訪問できると思います。

クリソロゴ通り

ビガン観光のメインはやはりクリソロゴ通り。のんびり散策したい。

白い石壁と石畳の通りはフィリピンにいることを忘れさせる美しい景観。

クリソロゴ通りの栄えている場所は短く、端まではゆっくり歩いても15分。

たくさんのカレッサが日陰で待機していた。

セント・ポール大聖堂

セント・ポール大聖堂はサルセド広場に面する白く美しい教会で、街のランドマークになっています。

白く美しい教会は西洋風のデザインですが、教会の上部にある三角の装飾には東洋らしさもあり、文化の混合が確認できます。

併設する鐘楼は遠くからでもよく目立ち、街を散策する際の目印にするとよいでしょう。クリソロゴ通りの北の端から少し北西に進むと白い塔が見えてきます。

セントポール大聖堂はスペイン統治時代の名残を残している。

隣接する鐘楼も美しいので、近くでじっくり見学したい。

ブルゴス国立博物館

ビガンの有力者、ホセ・ブルゴスの生家を博物館風にした国立博物館は、入場が無料かつ、フラッシュをたかない撮影が許可されています。毎週月曜日が休館日になっています。

当時の有力者の豪邸における優雅な暮らしぶりを垣間見ることのできる展示となっています。クリソロゴ通りからは大通りを挟むため少し離れていますが、徒歩10~15分と歩けない距離ではないので、ぜひ見ておきましょう。

ビガンの観光地からは少し離れているブルゴス国立博物館。

展示自体はとても少ないが入場が無料なのはうれしい。

西洋風の優雅な暮らしぶりがうかがえる点は興味深い。

博物館内はエアコンがかなり効いていて寒く感じた。

ブルゴスの豪邸は庭も広く、大きな噴水まで付いている。

入場は無料だが、毎週月曜日が休館なので注意。

ブルゴス博物館の脇に世界遺産マーク。世界遺産が好きなら要チェック。

ビガンマーケット

PALTASのバスターミナルの正面にある大きなマーケットで、ありとあらゆる雑貨が売られています。

何気なく立ち寄った場所でしたが、比較的大きな世界遺産の碑があったので紹介しておきます。

多くの人でにぎわうマーケットはあらゆるものが所狭しと並べられていた。

マーケットの中に入ると大きな説明書きのある世界遺産の碑があった。

バンタイ教会とベル・タワー

バンタイ教会とベル・タワーはどちらも同じ敷地内にあるもので、特にベル・タワーの方は1591年に建てられた歴史ある見張り塔です。以前は中に入り登ることができたそうですが、筆者訪問時(2023)は入場ができなくなっているようでした。

クリソロゴ通りなどのある旧市街からはかなり離れており徒歩30~40分ほどかかります。何もない通りをひたすら歩くことになるので、トライシクルなどを使う方が早くておすすめです。ちなみに、カレッサでは旧市街から外には出ることができません。

ビガン旧市街からハイウェイを渡った反対側にあるバンタイ教会。

バンタイ教会の方は比較的新しい建物の印象を受ける。

ベル・タワーへの入り口は封鎖され、近づくことができなくなっていた。

夜景

ビガンの特にクリソロゴ通り周辺は夜になるとまた違った美しさを見せます。夕暮れから夜にかけてはレストランのテーブルが通りに並び始め、観光客でにぎわいます。

夜景は美しく、ビガン周辺は治安も良い方ですが、観光客を狙った犯罪にはくれぐれも注意し、酔っても警戒を怠らないようにしてください。

夜は通りにテーブルが並び、昼以上の盛り上がりを見せる。

日中はめまいがするほどの暑さだが、夜は涼しい風が吹き抜ける。

フィリピンは夜の犯罪も多いので警戒するに越したことはない。

筆者訪問時はパームサンデー(イースターの一週間前の日曜日)で儀式が行われていた。

聖書の各場面を再現した山車が街を練り歩いていた。

非常にたくさんの人が儀式に参加しているようだった。

 

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