チャンアン複合景観の行き方
目次
難易度★★★☆☆
チャンアン複合景観はベトナム北部ハノイの南部、ニンビンという街にある、文化遺産と自然遺産の両方を満たす世界遺産で、文化的景観でもあります。
カルスト地形が織りなす絶景は“陸のハロン”とも呼ばれており、映画”キングコング髑髏島の巨人”のロケ地であることでも有名です。
手漕ぎボートで向かうボートツアーは大人気で、週末は大混雑が予想されます。朝早い時間を狙うなどの工夫をするとよいでしょう。
チャンアン複合景観の行き方
●チャンアン複合景観のあるニンビンはハノイから2時間から3時間ほど。電車が1日5~7本ほど運行している他、ザップバット・バスターミナルからバスが頻繁に運行しています。バスの所要は2時間ほどです。
●ニンビンの鉄道駅、バスターミナル共に市内の中心部に位置しており、観光地のため飲食店やホテルも充実しています。チャンアンへは車で約20分です。
●チャンアンや古都ホアルー、タムコックといった観光地はやや離れているので、タクシーをチャーターするか、レンタサイクル、レンタルバイクがおすすめです。
●ニンビンから古都ホアルー、バイディン寺方面へは路線バス8番が運行していますが、チャンアン複数個所を巡る場合はやはりチャーターやレンタルバイクが一般的です。
●チャンアンやタムコックで手漕ぎボートを利用する場合は少額のチップが慣習となっています。
ニンビン駅。鉄道もバスもあるためアクセスしやすい。
ニンビンからチャンアン方面に向かう途中にホアルーを模したゲートがある。
車で15~20分ほど。混雑するので早い時間帯に行くのがおすすめ。
道路から川を渡るとチャンアンの小舟乗り場が見えてくる。
チャンアン複合景観
チャンアン複合景観は約2億4000万年前に形成されたカルスト地形の奇岩群で、その美しい景観はベトナムの有名観光地になぞらえて”陸のハロン“とも称されています。
チャンアンにはいくつもの洞窟、鍾乳石、寺院が点在しており、自然景観とベトナムの文化が混合した美しい景観を作り出しています。
景観保護のためエンジンボートは侵入できず、観光客は4人乗りの手漕ぎボートで巡ります。ルートは3種類ありますが、どのルートもチャンアンの美しい景観が楽しめるようになっています。
チケットを購入してからボート乗り場に向かう。ルートは3種類。
チャンアンの待合所。トイレやお土産屋もあり、簡単な展示もあった。
待合レーンがとても長い。この日は雨の早朝だったので誰もいなかった。
船に乗って出発。4人乗りなので基本は相乗りになる。
ボート旅は2~3時間。人出の少ない朝は静かで雰囲気も出る。
かがまないと通れないような天井の低い洞窟を通過していく。
洞窟内は鍾乳石などもあり、遊園地のアトラクションのようで楽しい。
洞窟を抜けるとチャンアンの幻想的な世界が広がる。
静かな手漕ぎボートの音崖が流れる最高に贅沢な時間。
ルートにより何か所かで降りて寺院を徒歩で巡ることになる。
奇岩に囲まれたチャンアンにはこうした寺院が点在している。
何か所か陸地に上がりつつボートで進むので、全体で3時間ほどかかる。
ボートツアーの終わりには漕ぎ手の方にチップを渡すのがマナー。
古都ホアルー
古都ホアルーは986年、初のベトナム統一王朝が誕生した際の首都として機能した、ベトナム史上でも重要な史跡で、こちらも構成資産に含まれています。
ニンビンから車やバイクで15分ほどのカルスト地形に囲まれた川沿いに位置しており、現在は小さな祠と遺構のみが残っています。滞在は30分から1時間ほどになるでしょう。
古都ホアルーの入り口。チャンアンからはバイクで10分ほど。
門をくぐると田園が広がっている。かつての統一王朝があった場所。
統一王朝を成し遂げた初代と二代目の皇帝の祠がある。
2代皇帝のレ・ダイ・ハンの祠。彼の時代の後に都は遷都された。
祠の裏手にある小さな博物館には遺構が保存されている。
出土した城壁の跡。周囲には発掘の展示などがあった。
初代皇帝ディン・ティアン・ホアンが祀られている祠の入り口。
建物は17世紀の再建である。多くの観光客が訪れていた。
線香の香りが漂っていた。ベトナム史で最も重要な場所の一つ。
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