古都ホイアンの行き方
目次
難易度★★☆☆☆
古都ホイアンはチャンパ王国時代に貿易の中継拠点として繁栄した都市で、中国風の街並みが広がる人気の観光地です。
ダナンの南部30kmほどの場所にあり、ダナンから車で一時間ほどです。バスも頻繁に運行しているため、非常に便利です。
ホイアンは日中、夕方、夜と時間帯によって楽しみ方も異なるので、できれば1泊以上して訪れてほしい世界遺産です。
古都ホイアンの行き方
●古都ホイアンはダナンの南部にあり、ダナンからはバスが頻繁に運行しています。チュンタム・ダナン・バスターミナルからは所要約1時間です。ダナンからメータータクシーで行く場合、片道1時間、40万ドンほどになるかと思います。
●ホイアン中心部は観光の時間帯、歩行者天国になるため車両が運行することができず、観光は徒歩かシクロを利用することになります。主要な観光スポットは日本人橋を中心にして200mほどなので歩いて十分観光することができます。
●ホイアンのチケットは5枚1つづりになっており、1か所ごとにチケットを消費して観光することになります。日本橋、クアンタンの家、タンキーの家、チャン家の聖堂、フーンフンの家など5か所で十分満足できるでしょう。
●ホイアンは世界的にも人気の観光地で、たくさんの観光客が訪れます。その反面、観光客を狙ったスリなどの犯罪も多いので、充分に警戒して観光しましょう。
ダナン郊外のチュンタム・ダナン・バスターミナル。ホイアン行は20分に一本運行。
ホイアンのバス乗り場。観光中心からは少し離れているので、トライクルなどを利用しても良い。
古都ホイアン
ホイアンはベトナム南部に栄えたチャンパ王国時代の貿易の要所として繁栄しました。16世紀から17世紀にかけて繁栄し、多くの華僑が移り住んだことから中華風の街並みが見られます。
トゥボン川沿いの街は川の氾濫による水害も多く、増水を考慮した建物の構造なども見どころの一つとなっています。
ホイアン観光のメイン、グエンティミンカイ通り。
ベトナムらしいランタンと、中国風の建物が混合した独特の景観。
トゥボン川にかかるアンホイ橋。多くの観光客が往来する。
来遠橋 (日本橋)
来遠橋はグエンティミンカイ通りに架かる東洋風の橋で、ベトナム紙幣にも描かれており、ホイアンのシンボルとなっています。1593年に日本人によって建設されたと伝えられており、”日本橋”という別名もあります。
橋上には小部屋に設けられた小さな寺院があり、チケットを1枚消費して見学することができます。ただ、そこまで見ごたえのあるものではないため、ここで使わずとも良いかもしれません。
ホイアンのランドマーク来遠橋。一番人気のスポットで多くの観光客がいる。
橋の往来だけなら無料だが、橋を渡るだけでチケットを取られたという事例もあるらしい。
チケットを消費する寺院はこのスペースのみ。別の施設に使用した方がよいだろう。
フーンフンの家
フーンフンの家は来遠橋の西側にある商人の家で、約200年前の建築になります。中国風の木造建築は、今でもフーンフン家の子孫が住居として使用しています。入場にはチケットが1枚必要です。
2階建ての木造建築。フーンフンの家もホイアンでは人気の観光スポットの一つ。
雨季の浸水の際に、荷物を上階に上げる装置が組み込まれている。
中国風の内装。1階部分は土産物屋になっている。
タンキーの家
タンキーの家は200年前の建築で、漁師だったタンキーの住居となっています。現在のベトナムが成立してから、国宝1号に指定されています。
こちらも入場にはチケットが必要です。ただ、こちらの家は内部が通路のように狭く、観光客も多いため非常に混雑します。空いているタイミングを見計らって訪れましょう。
黄色を基調とした外装のタンキーの家。ベトナムの国宝に指定されている。
タンキーの家内部。1フロアのみで通路が狭いため非常に混み合う。
中国風の建築、装飾に当時の生活ぶりがうかがえる。
漁師であったタンキーをイメージした帆船が入り口に飾られていた。
クアンタンの家
クアンタンの家は380年前に建てられた中国家屋です。一般住居と見まごうような外観ですが、木造の美しい装飾が残っています。こちらもチケットが1枚必要です。
来遠橋からは200mほど東側に離れているクアンタンの家。
内部の仕切り扉や壁には美しい装飾が施されている。
細い平屋だが、屋根のない中庭が設けられているのが特徴的。
チャン家の祠堂
グエンティミンカイ通りを北側に進んだ交差点沿いにあるチャン家の祠堂はチャン家の祖先を祀るために建てられ、礼拝所兼住居として使用されました。
一見分かりにくい入り口と通路を通っていくと、美しい装飾の礼拝所が見えてきます。こちらもチケットが1枚必要です。
チャン家の祠堂はホイアン中心部から少し離れるので観光客は少ない。
チャン家の祠堂の礼拝所。中国風の建築になっている。
ベトナムの他、日本、中国の文化様式が混合しているのも見どころ。
廣肇会館
広肇会館は1786年に広東系中国人によって建設された会館で、集会所として使用されていました。
中国風の建築や、龍の飾りなど見ごたえのある装飾が特徴です。来遠橋に近く、アクセスしやすいためこちらも人気の観光スポットです。入場にはチケットを1枚消費します。
通りの中でも中国風のひときわ目立つ門構えをしている廣肇会館。
龍など、中国伝承の彫像が特徴的で、ベトナムにいることを忘れさせる雰囲気がある。
夜景
ホイアンは日が暮れたのち、トゥボン川をはさんでライトアップされ、日中とは違った美しさを醸し出します。ライトアップは20時ころから24時ころまで行われているので、ホイアンに一泊してぜひ夜景も楽しんでいただきたいです。
色とりどりのランタンが照る夜道は歩いていてとても楽しい。
小舟が何台も浮かぶ幻想的なホイアンの夜景。
ホイアンの夜はかなり治安が悪いといううわさが絶えないので警戒をお忘れなく。
ホイアンのシンボル、来遠橋もライトアップされる。こちらも見ごたえがある。
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