ハノイのタンロン皇城の中心区域の行き方
目次
難易度★☆☆☆☆
ハノイのタンロン皇城の中心区域はベトナム北部の大都市、ハノイ中心部にある、非常に訪れやすい世界遺産です。
ベトナム初期8世紀ごろの遺構から、中国やチャンパ王国の影響を受けた中世の建築、そしてベトナム戦争時に使用された軍事会議室や地下室など、ハノイの歴史が詰まった世界遺産です。
もっとも有名なのはドアン門と呼ばれる黄色の大きな門ですが、その他周辺にも構成資産があり、全部で4か所に分かれています。チケットは共通で、1枚で入場可能です。(※軍事博物館を除く)
ハノイのタンロン皇城の中心区域の行き方
●ハノイ中央駅から北に1kmほど離れており、徒歩で行くことも可能です。また、見どころが多いホアンキエム湖からも1kmほどと近いので徒歩やシクロ、バイクタクシーを利用しても良いでしょう。
●入場ゲートはホアンジウ通り側、敷地の南西部にあります。開館は8時~17時。月曜日が休館です。構成資産の国旗掲揚塔がある軍事博物館は月、金が休館日である他、11:30~13:00まで閉館するので注意してください。国旗掲揚塔だけの場合は入場料はかかりませんが、博物館が閉まっている時間は国旗掲揚塔に近寄れない場合があります。
●構成資産である、道路を挟んだ反対側にあるホアンジエウ18番遺跡や北側のバック門へ入場する際もチケットの確認があるので、無くさないようにしましょう。
●市内中心部にあるため交通の便が良く、ハノイでも人気の観光地です。特に週末の日中は非常に混雑することが予想されるので、朝早い時間帯や平日の訪問もご検討ください。
ハノイ駅。空港直通のバスもあり、交通の要所となっている。
ホアンジウ通りに面した入り口。館内でチケットを購入する。
タンロン皇城の世界遺産碑。ここから少し歩くとドアン門。
ハノイのタンロン皇城の中心区域
ハノイのタンロン皇城の中心区域はベトナムのハノイ中心部にある遺跡群で、ベトナム国内としては6番目に世界遺産に登録されました。
11世紀から19世紀に至るベトナム王朝の皇城で、各年代の建築物が敷地内に混在しています。広い敷地内にはシンボルでもあるドアン門の他、龍の手すりだけが残るキンティエン殿など見どころが点在します。
また、ベトナム戦争時には作戦司令部が置かれていたこともあり、地下にある指令室や、軍事会議が行われた建物など戦争関連の施設も残っており、ベトナムの歴史をより深く理解することができるでしょう。
ドアン門は階段で上に登ることができる。
観光客の少ない朝8時代がおすすめ。涼しい時間帯に見学できる。
広い敷地内には黄色を基調とした建物が多く建っている。
1000年生きるという伝説のあるタンロンのカメの像。
博物館内には美しい彫刻の残る出土品が展示されている。
中心部にあるキンティエン殿は残念ながら再建されたもの。
手前部分の階段と手すりは現存しており、保存されている。
タンロン皇城の敷地内には地下に造られた軍事指令室がある。
さまざまな会議が行われたであろう場所。地図などが展示されている。
交信室も当時のまま残る。当時の情景が浮かんでくる。
キンティエン殿の裏手側にある施設。こちらも戦争関連の建物。
ベトナム全土の地図に、いくつか印が付いておりとても生々しい。
建物の地下室。当時の地下道は17kmも先まで続いていたのだとか。
タンロン皇城の出口は北西部。ここから出て横断歩道を渡ると構成資産がある。
ホアンジエウ18番遺跡
タンロン皇城の出口から道路を挟んだ反対側にあるホアンジエウ18番遺跡は、8世紀ごろからの遺構が残る重要な地域で、現在も発掘調査が進められています。
タンロン皇城と比べると観光客の数は激減しますが、世界遺産の歴史と価値を考えるとこちらも外すことのできない魅力があります。
タンロン皇城の出口から横断歩道を渡った先。車が頻繁に横切るので注意。
こちらでもチケットを確認されるので準備しておくと良い。
建物内を通って入場する。小規模だが展示もある。
レンガ造りの建造物は仏教国タイのものを思い起こさせる。
かなり大きな規模の遺構が屋根で保存されている。
大規模な遺構が残るホアンジエウ18番遺跡。
遺跡の上に張り巡らされた通路上から見学する。
土台部分までよく保存された遺構は現在も発掘が進められている。
1000年以上前の井戸と思われるものも見つかっている。
バック門 (北門)
タンロン皇城の真北にあるバック門は、タンロン皇城の出口からやや北側に向かって歩き、右に曲がった先にあります。
近くで見ると迫力のある巨大な門には、ベトナム戦争時にできた砲弾の穴が開いており、こちらも戦争の激しさを彷彿とさせます。
バック門の左上と左下に砲弾の大きな穴が開いている。
やや離れているが、こちらも構成資産。チケットも共通です。
バック門も階段で上に登ることができる。
フランス軍と戦った英雄、ホアンジエウが祀られている祠。
国旗掲揚塔
タンロン皇城の南部、入り口側のさらに南にある国旗掲揚塔は、19世紀にザーロン帝によって建てられました。こちらも世界遺産の構成資産となっています。中央の展望塔は現在は立ち入り禁止となっており、登ることはできません。
また、構成資産の中で唯一軍事博物館の敷地内にあります。博物館は昼時に一度閉館してしまうため、近くでじっくりと見学したい方は訪れる時間にも注意しておきましょう。また、軍事博物館は月曜日に加えて金曜日も閉館です。
世界遺産をこの視点で見るなら、軍事博物館の2階のテラス。
国旗掲揚塔にはベトナムの国旗が高々と掲げられている。
カギがかけられており、一般客は中に入ることができなかった。
近くの世界遺産
本サイトで紹介する情報は筆者の訪問当時の現地情報となります。実際に行ってみて変更や意見等がございましたら、コメント等でお知らせいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
また、本サイト内の記述、画像、写真の無断転載・転用を禁止します。
コメントを残す