プエルトプリンセサ地下河川国立公園 【フィリピン】 行き方と難易度

プエルトプリンセサ地下河川国立公園の行き方

難易度★★★★☆

プエルトプリンセサ地下河川国立公園はフィリピン南部のリゾート島、パラワン島にある自然遺産で、河川部分8.2kmを含む全長24km以上にも及ぶ地下洞窟で有名です。

パラワン島空の玄関口、プエルト・プリンセサから車で1時間半ほどと近い距離にありますが、この地下河川洞窟は環境保護の観点から一日に入場できる観光客が限られている他、現地のガイド付きツアーでのみ見学が可能となっています。

ボートツアーで配布されるオーディオガイドには日本語もあるので、日本人観光客にも楽しめるツアーとなっています。

プエルトプリンセサ地下河川国立公園の行き方

●プエルトプリンセサ地下河川国立公園はフィリピン南部の島、パラワン島にあります。パラワン島はリゾート島であるためアクセスしやすく、マニラからパラワン島へは飛行機がプエルトプリンセサに一日数便、エルニドにも数便運航しています。

地下河川国立公園はサバンという街に観光事務局があり、ここで入場の手続きを済ませたのち、船で観光することになります。サバンへはプエルトプリンセサからミニバンで1時間半、エルニドからは6時間ほどとなっています。

●しかし、自分でサバンに赴いて手続等を行うよりはプエルト・プリンセサから地下河川に向かう現地ツアーに参加する方が圧倒的に楽です。5~7人程のツアーで、入場手続等を行ってくれる他、ガイドが付くため世界遺産に関する理解が深まります。また、プエルトプリンセサ往復送迎の他、バイキング形式の豪華な昼食も付いて2500ペソ(=6000円くらい)です。プエルト・プリンセサのホテルで頼めば、地下河川国立公園のツアーをアレンジしてくれるでしょう。7時30~9時発、15時~16時半終了の1日がかりのツアーとなっています。

●流れとしては、サバンの事務所で手続き(約20分)→バンカーボートで移動(15分)→地下河川公園を見学する手漕ぎボートに乗り換え、見学(1時間)→バンカーボートでサバンへ(15分)となります。見学中はライフジャケットおよびヘルメットを着用します。

洞窟内部は環境維持のため固定照明の設置をしておらず、船頭さんの照らすライトのみが明かりとなり、ほとんど真っ暗になります。そのため、洞窟内の撮影はかなり困難です。また、船での見学のため、スマホやカメラを水中に落とすと回収不可になるため十分に注意してください。

●船を乗り降りする際、海や川に浸かる場合があるので濡れても良い靴や脱ぎ履きしやすいサンダルがおすすめです。ツアーにジップラインやトレッキングが含まれる場合は運動靴も持参しましょう。

プエルト・プリンセサはマニラから飛行機が頻繁に運行している。

ミニバンに乗り込んでツアー出発。プエルトプリンセサから片道1時間半。

サバンの地下河川公園観光事務所。ここで入場手続をして、乗るボートの番号が振り分けられる。

事務所の脇にはプエルトプリンセサ地下河川国立公園の大きな看板があった。

バンカーボートの待合所。混雑時は手続きと乗船のため長時間待つこともある。

サバンの待合所はバスケットコートになっている。地下河川の洞窟はここから船で15分ほど。

地下河川洞窟はここから半島をぐるっと回った反対側にある。

プエルトプリンセサ地下河川国立公園

プエルトプリンセサ地下河川国立公園は石灰岩で出来たカルスト地形のセントポール山にある全長24kmにも及ぶ洞窟と、その内8kmに及ぶ地下河川が大きな特徴です。観光客が観光できるのは海から1.5km地点までとなっています。

洞窟内は数々の美しい鍾乳石と石筍が多数保存されており、見学の際オーディオガイドで詳しい解説があります。聖書に関連する聖母マリア像のような石筍やカテドラルのような大空洞、野菜のように見える鍾乳石や恐竜のような巨岩など見どころがたくさんあります。

また、この地下河川は海とつながっており、潮の満ち引きにより下流部分では河川の水と海水が混じりあうことで独自の生態系が形成されています。多様な植物相や、コウモリをはじめとする鳥類などの動物相もこの自然遺産の特徴の一つです。

また、プエルトプリンセサ地下河川公園は2011年に、名だたる観光名所、アマゾンの熱帯雨林、ハロン湾、イグアスの滝、済州島、コモド島、テーブルマウンテンとともに新世界七不思議に選定されています。

しかしながらこの選定には裏話があります。ベニグノ・シメオン・アキノ3世大統領は新世界七不思議の最終選考28か所となった時点でフィリピン国民8000万人の携帯電話加入者に投票を呼び掛けるメッセージを送り、投票を促しました。そのため、この選定には批判的な意見も多くあります。

地下河川洞窟へはバンカーボートで15分ほど。

河川はそのまま海に繋がっているため、周辺は独自の生態系を築いている。

プエルト・プリンセサの記念写真台。この裏手から森の中を少し歩く。

この広場でヘルメットを受け取る。また、記念写真を現像するサービスも行っていた。

世界遺産の碑もある。広場には無料トイレもあったので安心。

歩いていたらツアーメイトを猿が襲撃した。リュックの食べ物の包み紙を狙っていた。

この付近には”モンキートレイル”の名の通り、野生の猿がたくさんいた。

5分ほど歩くと洞窟の入り口で多くの観光客が順番待ちをしていた。

美しい緑色の河川。正面に見える洞窟をボートで進む。

ライフジャケット、ヘルメットをして洞窟内に入る。水は少し冷たい。

入り口から中に入ると先は真っ暗になる。船頭さんのライトを頼りに見学する。

天井から垂れる鍾乳石は果物のようにも見える。

聖母マリアのような石筍。暗くて写真がうまく取れなかった。

聖書のひと場面のような石筍。こちらも写真だとわかりづらい。

石筍の説明はオーディオガイドで、日本語なのでわかりやすかった。

洞窟内は真っ暗で、石筍は遠く、船も動いているため写真の撮影は困難です。スマホ、一眼レフ、GoProとも満足のいくものはなかなか取れませんでした。この中だとおすすめはスマホになると思います。

GoProよりはスマホで動画を撮影しながら見るとよいかもしれませんが、撮影はあきらめて脳に焼き付けるのが最善なのかもしれません。

ツアーの場合昼食はサバン近くのレストラン。バイキング形式でおかわりも自由。肉料理の他、フルーツもたくさんあった。

 

近くの世界遺産

トゥバタハ岩礁海中公園

 

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