行って良かったマニアックな世界遺産、パート2 【8ヶ所まとめ】

行って良かったマニアックな世界遺産、パート2 【8ヶ所まとめ】

世界遺産は2023年秋時点で1149件もあり、167ヶ国にまたがって分布しています。そこで、162件の世界遺産(全体の14%)を訪れた筆者が、行って良かった世界遺産を8か所に絞り、ランキング形式にしてみました。

列挙していくともちろん有名な世界遺産ばかりになってしまい、ありきたりなランキングになってしまいます。そこで、一般の人があまり知らなそうな、(個人的に)マイナーな世界遺産に絞ってランキングにしてみました。

この記事は好評だった前回の記事の第2弾になります。訪れた世界遺産もあれから増えたためさらに8件のおすすめを紹介させていただきます。前回の記事はこちら。

行って良かったマニアックな世界遺産 【8ヶ所まとめ】

8位 サン・ミジャン・ユソ修道院とサン・ミジャン・スソ修道院 (スペイン)

サン・ミリャン・ユソ修道院とサン・ミリャン・スソ修道院はスペイン北部、山の中腹とふもとに位置する双子の修道院です。

公共交通手段がほとんどなく、ナヘラからは一日2本しかバスがありません。行くのに非常に苦労する上に内部はスペイン語の現地ツアーでしか入れません。

山の下にあるのがユソ修道院。ツアーでしか中に入れません。

山の中腹にあるのが双子の片割れ、スソ修道院。

サン・ミジャン・ユソ修道院とサン・ミジャン・スソ修道院 【スペイン】 行き方と難易度

7位 コー・ケー:古代リンガプラ(チョック・ガルギャー)の考古遺跡 (カンボジア)

カンボジアの世界遺産、コー・ケー遺跡群はアンコールワットのあるシェムリアップから車で3時間ほどの距離にあります。2023年に登録された、新しい世界遺産です。

わずか10数年ほどしか存続されなかった幻の都が遺跡として森に埋もれています。また、7段ピラミッドは圧巻です。

森の中にそびえ立つ7段ピラミッド。頂上まで階段で昇ることができる。

森の中にたたずむ遺跡は大部分が崩壊してしまっている。

車で4時間の天空寺院プレア・ヴィヒアと神秘の7段ピラミッド 【カンボジア】 カンボジア・タイ旅行記4日目

6位 三池炭鉱 万田坑 (日本・熊本県)

日本の世界遺産”明治日本の産業革命遺産”より、三池炭鉱の万田坑は明治期に起こった日本の産業革命、富国強兵政策を支えた重要な拠点です。

産業革命遺産として、福岡県の八幡製鉄所や長崎県の軍艦島と比較するとやや知名度は劣りますが、非常に見ごたえのある施設です。

三池炭鉱、万田坑の入り口。西洋風の建築と白い鉄塔のコントラストが美しい。

鉄塔の下はこの穴に繋がっている。炭鉱夫たちはここから作業場に降りていく。

5位 エヴォラ歴史地区 (ポルトガル)

エヴォラ歴史地区はポルトガルの南部、リスボンの東、アレンテージョ地方にある都市で、白い家が並ぶ街全体が世界遺産です。

見どころはジラルド広場やカテドラルの他、サン・フランシスコ教会には人骨で造られた納骨堂があり、異彩を放っています。

ジラルド広場を中心にカテドラルやディアナ神殿などの見どころが点在する。

エヴォラの納骨堂は壁から柱、天井に至るまで人骨が使用されており、重い空気が流れていた。

エヴォラ歴史地区 【ポルトガル】 行き方と難易度 (人骨堂/微閲覧注意)

4位 スリランカ中央高地 (スリランカ)

スリランカ中央部の高原地帯に位置する自然遺産で、たくさんの生物が生息しているほか、景観美も見事です。

ホートンプレインズ国立公園には、ワールドエンドと呼ばれる絶景スポットがあります。

“世界の果て”という名前にふさわしい、絶景が見られる自然遺産。

スリランカの中ではあまり知られていない穴場スポット。

ホートンプレインズ国立公園、世界の果てと呼ばれる絶景 【スリランカ】旅行記6日目前編

3位 ファウンテンズ修道院遺跡群を含むスタッドリー王立公園 (イギリス)

12世紀ころに建設されたイギリス国内におけるシトー派の最大級の修道院ですが、現在は廃墟となっています。

ヨークシャーテイルズ国立公園の大自然と巨大な廃墟が調和した、美しい世界遺産です。

建築当時は多くの修道僧で賑わっていたと思われる。

ヨークシャーの草原の中にぽつんと大きな廃墟がたたずんでいる。

ファウンテンズ修道院遺跡群を含むスタッドリー王立公園 【イギリス】 行き方と難易度

2位 チャンアンの景観関連遺産 (ベトナム)

チャンアンの景観関連遺産はベトナム北部の街、ニンビン郊外にある複合遺産で、カルスト地形の絶景と、ベトナム王朝発足の歴史が評価されています。

同じベトナムの景勝地ハロン湾に比して、”陸のハロン”とも称されています。手漕ぎの4人乗りボートで巡る奇岩群と水上寺院の旅はおすすめです。

手漕ぎボートでチャンアンの絶景を見て回る。静かな水の音だけが響き渡る世界。

映画の中に迷い込んだような、特別な体験ができる。

チャンアン複合景観 【ベトナム】 行き方と難易度

1位 ラバト:近代都市と歴史的都市が共存する首都 (モロッコ)

ラバトはモロッコの首都で、この地にはイスラム教のモスクをはじめとする見どころが多数存在しています。知名度の観点からマラケシュやフェズではなく、こちらを選定しました。

三大ミナレットの一つハッサンの塔や、アルハンブラ宮殿に似ているとも言われるウダイヤ庭園などが見どころで、路面電車を利用して巡ると効率が良いです。

ハッサンの塔と未完成の柱群。独特の景観はとても印象に残る。

ウダイヤ庭園。イスラム風の建築と、高台から見渡す大西洋が気持ちいい。

ラバト:近代都市と歴史的都市が共存する首都 【モロッコ】 行き方と難易度

いかがでしたでしょうか??すべて実際に行った筆者の感想ですが、どれも自信を持っておすすめできる世界遺産です。

ぜひ、気になる世界遺産があれば行って見てください!

パート1はこちら。

行って良かったマニアックな世界遺産 【8ヶ所まとめ】

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