エヴォラ歴史地区の行き方
目次
日帰り難易度★★☆☆☆
エヴォラはポルトガルのリスボンに近く、東側のアレンテージョ地方に位置しています。小さな城壁に囲まれたエヴォラは中心部が小高い丘のようになっています。
探索の起点となるジラルド広場には飲食店やお土産屋もそろっています。さらに少し登ったところには大きなカテドラルやディアナ神殿など見所が集まっています。ちなみにエヴォラ出血熱のエヴォラは綴りが(Ebola)、ポルトガルのエヴォラは(Evora)なので全くの別物です。
エヴォラの行き方
エヴォラはポルトガルのアランテージョ地方に位置しています。長距離バスも鉄道も通っています。鉄道駅は町の外れに有り町へのアクセスに不便です。
また、本数も1日4本程度と少ないためバスを利用する方が便利でしょう。。エヴォラ行きのバスは、リスボンの長距離バスターミナルから30分~1時間に一本出ています。エヴォラのバスターミナルは町の西側に位置しており、町の中心部までは緩やかな坂道を登って15分ほど歩きます。
エヴォラのバスターミナル。アレンテージョへ向かうバスやリスボン行きのバスも停車する。
バス停から10分ほど東に歩くと小さな城壁が見えてくる。この中がエヴォラ歴史地区。
細い登り道をさらに15分ほど登っていく。石畳はヨーロッパの町並みらしさが表れている。
エヴォラ散策の起点となるジラルド広場に出る。平日でも多くの観光客で賑わっている。
ジラルド広場には飲食店も建ち並んでいる。高層ビルがなくのどかな雰囲気を味わえる。
エヴォラの鉄道駅。町の外れに有り、ここからジラルド広場へは30分ほど歩く。
エヴォラ旧市街
穏やかな草原の続くアレンテージョ地方の中心都市として栄えたエヴォラはその町並みがよく保存されています。小さな城壁を一歩入ると石畳と白い壁の家、そしてオレンジの屋根といったヨーロッパの町並みが広がっています。丘の上にあるため坂が多く、ジラルド広場やカテドラルまでは坂を登ることになるので覚悟しておきましょう。
エヴォラの町は小さな城壁に囲まれている。この内部が世界遺産に指定されている。
石畳が敷かれた道沿いに白い壁の建物が並んでいる。
一歩路地を入ると迷いそうになってしまう。大きい道から外れないようにする。
エヴォラが丘の上に建てられた町であることがよくわかる。そのため坂がとても多い。
カテドラル
エヴォラのカテドラルはアーチ状の構造が特徴のロマネスク様式と大きな窓が特徴のゴシック様式が混合しています。ポルトガルと親交のあった日本の使節団もこの教会を訪れ、パイプオルガンの演奏を聴いたという話もあります。大きなカテドラルとしては珍しく、塔から建物の上に登ることができます。町の最上部からエヴォラ歴史地区が一望できるので、体力に自信があればおすすめです。
ジラルド広場から東の通りを進む。両脇にお土産屋が乱立する地帯。
通路を抜けた正面に大きなカテドラルの入り口が構えている。
大きなカテドラルの内部。アーチ状の天井と太く大きな柱が特徴。
内部にはたくさんの美術品が置かれている。採光性に優れた大きな窓はゴシック様式の特徴。
最深部の祭壇付近。大きな油絵が飾られた芸術的な祭壇はロココ様式を思わせる造りになっている。
チケットは別料金だが回廊に出ることもできる。アーチの形状はロマネスク様式。
回廊の上から見たカテドラルの全景。石造りのため灰色が目立つ。
回廊の上の部分は歩くことができる。こちらも石造りで苔がはえている。
回廊内部は中庭のように整備されている。灰色と緑色の対比が美しい。
回廊の反対側。カテドラルの大きさがよくわかる。階段を上ってテラス式の屋根に行くことができる。
テラス式のカテドラルの屋根。らせん階段は細くて急なので足に自信の無い人は避けた方が無難。
天気がよければここからエヴォラの町並みを見ることができるのでおすすめのスポットである。
眼下に広がるエヴォラの町並み。下にあるのは回廊で、この上も歩くことができる。
上を歩けるカテドラルというのはヨーロッパといえど珍しい。
ディアナ神殿
町のシンボルとも言えるディアナ神殿はカテドラルの正面部分に位置しています。全体像としては小さい印象ですが、よく保存されています。2世紀後半ほどに建てられたローマ時代の遺物ですが、エヴォラの城壁内部にあったため比較的保存状態の良いまま残されていました。
町の中心部にあるディアナ神殿。月の女神ディアナを祀ってあるという。
近くは公園になっている。奥に見えるのがカテドラルである。
反対側の土台部分は少し崩壊している。夜間はライトアップも行われる。
サン・フランシスコ教会
旧市街の南側、ジラルド広場から坂を下って10分ほどの場所にある教会です。16世紀に建てられたこの教会には、珍しい人骨堂があります。5000人分の人骨がところ狭しと並べられた室内はおぞましい雰囲気がありますが、修道士が瞑想する場所として建築されました。訪れるのに抵抗があるかもしれませんが、実際に見てみると神聖な場所であるという印象を受けました。
ジラルド広場から歩いて10分ほどの場所にある大きな教会がサン・フランシスコ教会。
教会の聖堂部分。大航海時代の海をモチーフとしたポルトガル特有のマヌエル様式がみられる。
テラスからは丘の上に建つエヴォラの町並みを見ることができる。
教会に付随する人骨堂。一度本堂から出て別の入り口から入る必要がある。
壁には隙間無く人骨が並べられている。柱には頭蓋骨の飾りもある。お堂自体の大きさは小さめ。
またきちんと照明もあり管理されているので怖いという感覚はあまりない。
出口付近には頭蓋骨が多用されている。骨の長さをそろえるなど一定の均衡を保って配置されている。
親子の物とみられるミイラが展示されていた。
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