ヴィースの巡礼教会の行き方
目次
日帰り難易度★★★★☆
ヴィースの巡礼教会はドイツの南端部、ロマンティック街道に属するフュッセンという街にある教会です。“むち打たれるキリスト像”の木像が涙を流したという奇跡から、多くの巡礼者が集まるようになりました。
教会の周囲は放牧が行われている農村地帯ですが、内部は美しい彩色が施されたロココ様式の教会です。
フュッセンには白亜の城ノイシュバンシュタイン城があるためそちらの方が有名ですが、ヴィースはさらにそこからバスで30分ほどの場所にあります。
フュッセンの行き方
フュッセンはドイツの南端にある、のどかな牧草が茂る地域です。フュッセン駅は大きな山々の麓にあり、駅からはノイシュバンシュタイン城を見ることもできます。
ミュンヘンからは鉄道で約2時間ほどで、途中Buchloe (ブーフローエ)でフュッセン行きに乗り換えます。ノイシュバンシュタイン城は朝から非常に混雑して大行列ができるため、早朝から行動するのが良いでしょう。
フュッセンからは73番、9606番、9651番のバスのどれかを利用します。このバスはノイシュバンシュタイン城前の村を経由するため非常に混雑します。
フュッセン駅からノイシュバンシュタイン城のあるホーエンシュヴァンガウ村へはバスで10分ほど、ヴィースの巡礼教会へは50分ほどです。
ミュンヘンを出ると車窓には放牧地帯が広がる。
ブーフローエで乗り換えてフュッセン行きの列車に乗る。遠くに山々が見える。
約2時間ほどでフュッセン駅に到着。電車の本数はかなり少ない。
駅を出ると山の中腹に白亜の城、ノイシュバンシュタイン城が見える。
駅前にはバスターミナルがある。早めに並ばないと行列ができる。
フュッセンの町並み。観光地なので高級ホテルが多い。
フュッセンはディズニーの城のモデルでもあるノイシュバンシュタイン城が有名。
ヴィースの巡礼教会
ヴィースの巡礼教会は農村地帯の何もない土地にありながら、ロココ様式の美しい内装はヨーロッパ随一の傑作とも称されています。
1738年、ヴィース近郊にあったシュタインガーデン修道院にある“鞭打たれるキリスト”の木像を農夫がもらい受けたところ、そのキリスト像が涙を流したといわれています。
これがヴィースの涙の奇跡となって噂が広まり、巡礼者が一気に増加しました。そこでシュタインガーデン修道院が資金を集めてヴィース教会を建て、現在の形になりました。
周囲には何もなく、バスの本数も少ないため帰りのバスの時間はあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
ヴィースの巡礼教会では内部のカメラ撮影を巡って見解が分かれたことがありましたが、現在は公式HPにて、フラッシュを使用しないカメラ撮影の許可が明言されています。
ヴィースのバス停を降りると数件のお土産屋がある。
緑の丘の上に建つヴィースの巡礼教会。外装は控えめである。
この草原にも馬が放たれているため、周囲は牧草の匂いが漂っている。
内装はロココ様式の美しい装飾が施されている。外装とのギャップに驚かされる。
正面の主祭壇にはヴィースの奇跡の”鞭打たれるキリスト”が安置されている。
天井部分には壮大なフレスコ画が描かれている。この天井画は”天から降ってきた宝石”と称されるほどの評価を受けている。
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