ポントカサステ水路橋と運河
目次
日帰り難易度★★★★☆
ポントカサステ水路橋は、1805年にトーマス・テルフォードが設計した橋の上を水路が通りナローボートで渡ることのできる珍しい橋です。この水道橋は全長307mとイギリス国内で最も長く、また高さ38mと最も高い橋でもあります。
今でも年間10000以上の船が渡る現役の橋で、現地でボートをレンタルして講習を受け、自分で運転することもできます。橋の手すりが低いので高所恐怖症の方は注意が必要です。
ポントカサステ水路橋のあるトレヴァー村は鉄道や主要交通が通っておらず、レクサムからバスを使用することになります。
トレヴァー村の行き方
●レクサムはイングランド中部の都市チェスターの南に位置し、チェスターから鉄道で20分ほどの場所にあります。チェスターはロンドンから片道2時間、リバプールからは片道1時間で行くことができます。
●レクサムには鉄道駅が2つあり、レクサム・ジェネラル駅とレクサム・セントラル駅に別れています。チェスターからの鉄道が止まるのは市街から少し離れたレクサム・ジェネラル駅です。
●ポントカサステ水路橋へ向かうバスが出るバスターミナルは市内中心部にあり、ジェネラル駅からだと徒歩10分ほど、セントラル駅からだと5分ほどで到着します。
●ポントカサステ水路橋があるトレヴァー村へは5番バスが30分に1本と本数が多く便利です。トレヴァー村のバス停から水路橋へは徒歩5分ほどです。
レクサム・ジェネラル駅。チェスターやシュルーズベリーからの列車が発着する。
レクサム・ジェネラル駅。バスターミナルのある市街からは少し離れており、徒歩10分ほど。
レクサムのバスターミナル。5番のバスを使ってトレヴァー村まで行く。約30分ほど。
トレヴァー村前のバス停。降りる場所がとても分かりずらいので、周りの人に聞いておくとよい。
バス停付近の写真をもう1枚乗せておく。レクサムから南西方向にある。
バス停からは小さな道を下っていく。水道橋は5分足らずで着く。
ナローボートがたくさん停泊する大きな運河が見えてくる。この先が水路橋につながっている。
ポントカサステ水路橋と運河
ポントカサステ水路橋は1805年にトーマス・テルフォードが設計した、運河をそのままボートで渡ることができる橋です。産業革命の全盛期、石炭などの物資を運ぶ際に細長い船(ナローボート)が主として使用されましたが、船での運搬は高低差のある場所に対応できなかったことから、この水路橋が生まれました。
全長は307m、最も高いところで約38mと大規模な橋で、水路橋の下をヴィー川という川が通っており、川と水路が交差する形になっています。
橋には水路と歩行者通路があり、歩いて渡ることもできますが、この橋は水路側に欄干がなく、歩行者側の欄干も鉄柵というスリルあふれる構造になっています。中央部は地表から38mと高く、見た目以上に怖いので高所恐怖症の方は注意が必要です。
運河にはたくさんのナローボートが泊まっている。自分で運転することもできる。
色とりどりのナローボートがある。冬期期間は運休なので注意。
通行料やチケットは無く、そのまま歩いてポントカサステ水路橋を渡れる。
橋の歴史は200年近く、橋には水漏れを防止する加工が施されている。
橋桁の近くまで降りることもできる。石積みの安定した構造で支えられている。
何隻ものボートがひっきりなしに通過していく。年間10000隻もの船が渡るという。
高いところは地上38m。水路側には鉄柵が無いので怖い。
水路の下をディー川が流れている。水路が交差するポイントとなっている。
水路橋の遠景。橋のあるトレヴァー村はのどかな牧草地が広がる田舎町。
307m歩くと水路橋の反対側の端に着く。水路はそのまま橋に繋がっている。
奥には運河がずっと続く。勾配はほとんど無く、水の流れもさほど無いように見えた。
こちら側の岸にも数台のボートが泊まっていた。
水路はそのままウェールズの大地を流れていく。奥には跳ね橋が見える。
この橋は通常時は車も通行できるが、ボートが通る際は上がる跳ね橋のようになっている。
ナローボート通過時に橋を手動で上げる。運河が発達したイギリスならではの光景。
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