アイト・ベン・ハドゥの集落の行き方
目次
日帰り難易度★★★★★
アイト・ベン・ハドゥは丘の上に立つ大きな要塞と居住区を兼ね備えた建造物です。その美しい見た目から、多くの映画のロケにも使用されています。
アイト・ベン・ハドゥの集落はモロッコの南部、サハラ砂漠の玄関口であるワルザザードの村が最寄りです。この村から車で30分程度の場所にあります。
マラケシュからサハラ砂漠へ向かう2泊3日のツアーは7千円~1万円という価格で人気もあります。このツアーにはアイトベンハドゥやトドラ渓谷の訪問が組み込まれています。
ワルザザードの行き方
マラケシュからワルザザードの町へは鉄道が通っておらず、車または乗り合いのグランタクシー等でマラケシュからオートアトラスを超える必要があります。
モロッコは運転が荒い人が多いので、グランタクシーやツアーを利用するのが安心です。
マラケシュからは車で片道3~4時間程度で日帰りも可能ですが、長距離のドライブであることを考えるとワルザザードでの一泊をおすすめします。
利用したツアーの車。17人乗りだが内部は広く乗り心地は悪くない。
マラケシュから1時間ほど進んだ休憩ポイント。まだ緑が多い。
高く険しい山々を越える。3000m~4000m級の山脈。
行きは晴れていたが2泊3日の帰りは雪が降り積もっていた。
山を越えると緑がなくなり荒野が広がっている。
ひたすら続く荒野の中にワルザザードの町が見えてくる。
アイト・ベン・ハドゥの行き方
ワルザザードは比較的大きな町で、宿泊施設もいくつかあり、町中には店もたくさんあるので物資にも困りません。ここから南下するとザゴラの町へ、東に進むとメルズーガへ道が続きます。
ワルザザードから少しマラケシュ側に戻り、北へ進むと30~40分ほどでアイト・ベン・ハドゥのある川岸近くの駐車スペースに着きます。
アイト・ベン・ハドゥの周辺は住民が住む村のようになっている。
川に向かって住居の間を進んでいく。奥に集落の姿が見える。
アイト・ベン・ハドゥの集落
アイト・ベン・ハドゥは城ではなくあくまでも集落です。英語名の”クサル”というのは要塞のようなものを指し、集落は高い外壁に囲まれています。
内部は迷路のように入り組んでおり敵を惑わす効果があったと思われます。砂漠にそびえるこの場所はとても暑そうに見えますが、強烈な風が吹きぬけていくため、とても寒いです。
なんとも独特な景観は話題を呼び、「アラビアのロレンス」や「ベン・ハー」など数々のロケに使われています。
アイト・ベン・ハドゥへは左手の橋を使うか、飛び石を渡っていく。
チップ目当ての子が手を引いて渡るのを手伝ってくれる。払いたくなければしっかり断ろう。
アイト・ベン・ハドゥの脇には大きな橋が架かっており、この橋から入ることもできる。
川を渡ってしばらく道なりに進んでいく。
10分ほどでアイト・ベン・ハドゥの入り口が見えてくる。
入り口付近には世界遺産登録の看板がある。
外敵の侵入を防ぐため狭い構造をした通路を進んでいく。
内部にはお土産屋が立ち並んでいるが、実際に住んでいる人は少ない。
壁の崩壊が進んでいるところも有り、保護・修復が課題となっている。
大きな川のおかげで周辺は緑が多い。
内部の通路は狭く、入り組んでいる。狭い通路や急な階段が多数あるので注意。
道は整備されていないので思わぬところで足下をすくわれる可能性があります。また、天候のよい日であっても、遮蔽物がない砂漠周辺は風が強くむしろ寒いくらいの気温です。
とくに頂上付近は大の大人でもよろけるほどの強風です。頂上に見るべき物があるわけでもないので、足腰に自信のない人は避けてもよいかもしれません。
頂上へは急な坂を上っていく。このあたりは特に風が強い。
頂上には小さな小屋があるのみ。足場が悪く風が強烈なので転んでいる人もいた。
頂上からの風景。激しい風で砂埃が舞っているのがわかる。
急な階段と入り組んだ通路は要塞を思わせる。見学には体力も必要。
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マサガン(アル・ジャディーダ)のポルトガル都市 【モロッコ】 日帰り難易度と行き方 / No.3
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