エッセンのツォルフェアアイン炭鉱業遺産群の行き方
目次
日帰り難易度★★★☆☆
エッセンはルール工業地帯の中心都市として、石炭産業などで大きく発展した都市です。
エッセンの炭鉱群は1851年~1986年に至るまで100年以上も稼働しており、ヨーロッパの石炭産業を支えました。
バウハウス様式が取り入れられたツォルフェアアイン炭鉱群は、世界一美しい炭鉱とも称されています。
現在は炭鉱の操業は休止しており、内部は博物館となっています。
エッセンの行き方
エッセンはICEまたはICが停車する大きな駅で、ケルンとドルトムントの間に位置しています。ICEまたはIC特急を利用してケルンから片道50分程度、ドルトムントからは20分程度です。
ツォルフェアアイン炭鉱群へは、エッセン駅の地下から発着している路面電車の107番に乗ります。市内を走行すること20分で最寄り駅のツォルフェアアイン(Zollverein)駅に到着します。
ツォルフェアアイン駅の目の前に、第12採掘坑を含むツォルフェアアイン炭鉱群があります。
エッセン中央駅。高速鉄道が停車する大きな駅である。
駅前も発展しており、コンビニやレストランなども豊富にある。
エッセン駅前。郊外にはドイツサッカーの強豪FCシャルケ04のスタジアムがある。
エッセン駅の地下には路面電車が発着するホームがある。
ツォルフェアアイン炭鉱群へは107番のGelsenkirchen行き列車に乗る。
路面電車のツォルフェアアイン駅。路面電車は本数も多く、交通の便は良い。
駅の目の前にはツォルフェアアイン炭鉱群への入口があり、目の前に第12採掘坑がある。
エッセンのツォルフェアアイン炭鉱業遺産群
ツォルフェアアインという名前はドイツ関税同盟という単語を用いたもので、ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群はヨーロッパの炭鉱産業を代表する産業遺産であり、ルール工業地帯の中心地域でした。
第一採掘坑の掘り下げから、石炭産業の需要に伴って次々と採掘坑が稼働し、この区域には全部で12の採掘坑が建設されています。
特に後期の第11、第12採掘坑はバウハウスの考えが採用されており、世界一美しい炭鉱としてそのデザイン性も評価されています。
石炭の需要の低下に伴い現在は稼働を停止していますが、その一部はルール博物館として見学者用に開放されており、当時稼働していた機械などの展示が充実しています。
また、博物館の屋上からは広大な面積に及ぶ炭鉱群の全景を眺めることができます。
入口付近にある第12採掘坑はエッセンの炭鉱遺産のシンボルでもある。
第12採掘坑のボイラー室はレッド・ドット・ミュージアムとなっている。
第12採掘坑の左手にルール博物館の入口がある。
炭鉱とは思えないほどスタイリッシュなデザインである。
ルール博物館として開放されている建物。
このエスカレーターを利用して上階の入口へ移動する。
ルール博物館のチケットブース。カフェなども併設されている。
ミュージアムショップも大きな機械の下に造られている。
ルール博物館の館内は3層と地下階、屋上などもあり非常に広い。
稼働していた装置が状態良く保存されている。
生産物を他の建物に輸送する通路。壁の鉄骨はバウハウス建築の特徴。
博物館という形で炭鉱工場の中を自由に見て回れるのでとても楽しい。
博物館の中は鉄と油の独特な匂いが漂っている。
巨大な装置を上から見られる通路もあり、とても迫力がある。
世界遺産であるが観光客がほとんどおらず、静かに見学できるのもポイント。
博物館はかなり広いので全部見て回ると時間がかかる。
屋上部分からはツォルフェアアイン炭鉱群の全景を見渡すことができる。
様々な施設が通路で連結している。奥には第11採掘坑も見える。
林の奥にはたくさんの採掘坑が密集している地帯が見える。
ヨーロッパの石炭産業を支えたルール工業地帯の面影を感じる。
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