トマールのキリスト教修道院の行き方
目次
日帰り難易度★★★☆☆
テンプル騎士団が勝利を収めた際に功績として建てられたのが、このキリスト教修道院です。馬で回りながらミサを受けて士気を高めたといわれるテンプル騎士団聖堂の装飾は壮大な物となっています。
また、時代が変わるとキリスト騎士団の管理下になったり、エンリケ航海王子の住居となったりと増改築が繰り返されました。西壁にある窓はマヌエル様式最高傑作ともいわれています。
トマールの行き方
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トマールはリスボンから少し離れているものの、鉄道が通っているため近くにあるアルコバサ修道院やバターリャ修道院と比べると比較的アクセスは簡単です。
リスボンのサンタ・アポローニア駅からトマール行きの電車で2時間ほどで、終点のトマールに着きます。1時間おきに運行しているため、鉄道を使うのが便利です。また、本数は少ないですがバスもリスボン・トマール間を運行しています。
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リスボンのサンタ・アポローニア駅は町の東側の海沿いに位置する。
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サンタ・アポローニア駅構内。出発ホームには注意。終点がトマールなのでわかりやすい。
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電車で揺られること2時間でトマール駅に到着する。トマールだけならリスボンからの日帰りも可能。
トマールのキリスト教修道院の行き方
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キリスト教修道院は丘の上にあり、トマール駅からはゆるやかな登り坂を10分ほど登った位置にあります。
後半はきつい坂になるため、駅前からタクシーを使っても良いでしょう。帰りは下り坂なので少し楽になります。
門をくぐって正面にある入り口でチケットを購入します。アルコバサ、バターリャ修道院との共通券もありますが、少しずつ距離が離れていて全部見学するのは少しきついと思います。
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駅を降りたら町を北に向かって歩いて行く。おしゃれな石畳はヨーロッパらしさがある。
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途中からは丘へ登る上り坂が続くことになる。
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しばらく登っていくと、キリスト教修道院の城壁が見えてくる。ここまでは車で来ることもできる。
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門をくぐるとさらに入り口への道が続く。石で作られた強固な壁があり、城塞としての名残を感じる。
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広場の右奥にトマールのキリスト教修道院が見えてくる。
トマールのキリスト教修道院
トマールのキリスト教修道院はテンプル騎士団の功績を記念して建てられたものが土台となっており、当時の城塞としての名残とテンプル騎士団の聖堂が残っています。
その後キリスト教の修道院として使われたことから、修道院としての回廊や食堂などを順路に沿って見学することができます。
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トマールのキリスト教修道院は独特な外観をしている。階段を上って右手が入り口。
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階段の上から見た中庭。城壁に囲まれた中に広々とした庭園が広がっている。
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入り口から入ると沐浴の回廊と呼ばれる場所に出る。その名の通り入浴を行った場所である。
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回廊の東側にはエンリケ航海王子が暮らした当時の廃墟が残っている。
テンプル騎士団聖堂
トマールのキリスト教修道院の見所の一つとして、壮大な装飾と中央の6角柱が特徴のテンプル騎士団聖堂があります。
その豪華さは当時の騎士団の権力を象徴しており、この聖堂部分はテンプル騎士団の力によって建てられた、改築前の姿を残す場所になっています。
騎士団員は馬に乗ったままこの柱の周りを回り、士気を高めあったといいます。
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テンプル騎士団聖堂と呼ばれる16角形の聖堂。馬に乗ったまま入れるようになっている。
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聖堂の内部にはさらに6角柱が建っており、この周りを馬で回ったという。
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一面に描かれた絵画とその装飾は当時のテンプル騎士団の強大な権力を感じる。
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外周部分にも大きな絵がたくさん並べてあり、騎士たちはこの場所で士気を高めた。
回廊
トマールのキリスト教修道院は、テンプル騎士団によって建てられた後、キリスト教の支配下に渡り何度も増改築が行われました。
修道院として使われていたため、建物の規模に比例して大きな回廊が3つあります。主回廊は建築当時流行したルネサンス様式が取り入れられた華やかな造りとなっています。
カラスの回廊は現在はカフェテリアになっています。北側のミシャの回廊は人々に施しを与える場所でした。
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順路に沿って歩くとまず見えてくるのは主回廊。イタリアの影響を受けたおしゃれな建築である。
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回廊の下から見た主回廊。フェリペ2世の戴冠が行われた場所でもある。
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北側にあるミシャの回廊。装飾は質素な感じを受ける。
マヌエル様式の窓
キリスト教修道院の西の外壁に着いている大きな窓は、大航海時代をテーマとしたポルトガルの代表的な様式、マヌエル様式の最高傑作とも称されます。
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キリスト教修道院の裏側部分。苔が良い雰囲気を醸し出している。右下の窓がマヌエル様式の窓。
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大航海時代をモチーフとした縄やタル、珊瑚に似た飾りが多数見られる。
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修道院の廊下はとても広々としている。壁にはアズレージョがあてがわれている。
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修道院の外装。建てられた当時の要塞としての機能を偲ばせる造りである。
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崩壊が進んでいる外側の聖堂部分。大きな構造だが、劣化具合に歴史を感じる。
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崩壊が進んでいる聖堂部分の外側。丘の上に建てられているため、眺めが良い。
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トマールのキリスト教修道院は外周を立派な城壁に囲まれているのも特徴的である。
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城壁の上は歩くこともできる。修道院を半周してみるのも楽しい。
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城壁の上から見たトマールのキリスト教修道院。城壁は高く作られている。
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城壁から見ると、中庭を見下ろすことができる。敷地がとても広いことがわかる。
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