ロルシュの修道院とアルテンミュンスターの行き方
目次
日帰り難易度★★★☆☆
ロルシュの修道院は764年からの歴史を持ち、中世ドイツにおいて繁栄した非常に重要な建築物です。ローマ教皇から聖ナザリウスの遺物を送られたことから、聖地として信者を集めました。
しかし、後の30年戦争で大きな被害を受け、現在残っているのは王の門とよばれる大きな門のみです。付近には出土品等を展示する博物館があります。
ロルシュはフランクフルト近郊にありますが、ロルシュ駅があるベンスハイム-ヴォルムス間は電車の本数が少ないため、注意が必要です。
ロルシュの行き方
ロルシュはドイツの古城街道沿いに位置しており、フランクフルトとハイデルベルグのちょうど中間付近に所在します。
ハイデルベルク駅から電車で40分、またはフランクフルト中央駅から電車で45分の位置にあるベンスハイム駅で降り、ヴォルムス行きの電車に乗り換えます。
約15分ほどでロルシュ駅に着きますが、ベンスハイム-ヴォルムス間の電車は運行本数が非常に少なく、特に平日は大きく減ります。
ロルシュ修道院はベンスハイムから車で15分ほどの場所にあるので、交通手段としてタクシー等も視野に入れておくと良いでしょう。
ハイデルベルクやフランクフルトからもアクセスしやすいベンスハイム駅。
駅前もやや栄えている。ここからでも車で15分ほどでロルシュ修道院に行くことができる。
ベンスハイム駅のホーム。ヴォルムス行き電車の始発駅だが、平日は本数が少ない。
ロルシュ駅のホーム。日曜日は運行する列車の本数がやや増える。
ロルシュ駅前からロルシュの修道院がある方面へは、駅を出て南へ進む。
町中はおしゃれなカフェなども多く、のどかな時間が流れる。
開けた場所に出ると、大きなロルシュの”王の門”が見えてくる。
ロルシュの修道院とアルテンミュンスター
764年に修道院として建てられたロルシュは、同じく700年代に時のローマ教皇パウルス1世から聖ナザリウスの遺骸を送られました。
これにより多くの信者を集め発展したロルシュは、図書館にたくさんの蔵書が寄せられることになり、ドイツ文化の発展にも寄与しました。また、豊かになったロルシュは次第に政治的な力も持つようになりました。
1200年代まで続いたロルシュの隆盛はマインツ大司教の傘下に下ることで終了し、後に解体させられました。
30年戦争で大きな損壊を受け、現在残っているのは”王の門”と呼ばれる構造物と、一部の土台部分のみとなっています。
王の門のそばにはロルシュ博物館があり、ロルシュの修道院の歴史や出土品が展示されています。
草原の前にそびえている”王の門”。目立った建築物はこれしか残っていない。
王の門はロマネスク様式の建築で、カロリング朝時代の様式を表す貴重な遺産。
土台部分の遺構は保護されており、発掘調査が進んでいる。
歴史上重要な建築であることが評価され、世界遺産に登録された。
王の門の隣にはロルシュの博物館がある。3階建てで展示も比較的充実していた。
敷地内に残っている門。こちらは石積みがメインの構造になっている。
門は近くで見るととても大きい。修道院の力が強大であったことがわかる。
門なのでこれといった見どころもなく、見学はすぐに終わってしまう。
修道院だった場所は、現在は広大な草原になっている。
公園内には修道院とアルテンミュンスターの遺構と思われる土台が少し残っている。
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