弥勒寺址 王宮里遺跡 百済歴史地区
目次
難易度★★☆☆☆
韓国の世界遺産、百済歴史地区は4世紀~7世紀ごろにかけて朝鮮半島の南西部に繁栄した百済王朝の遺構で公州、扶余、益山の3地域、広範囲にわたって分布しています。公州-益山はKTXで20分ほど、公州-扶余はバスで1時間、扶余-益山はバスで1時間ほどです。
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百済は高句麗、新羅と共に三国時代をなした国で、白村江において倭国が援軍を送るなど、日本との結びつきも強かったという歴史があります。
益山にある世界遺産は2か所で、弥勒寺址(ミルクサジ)、王宮里遺跡(ワングンニュジョク)はどちらも市内から車で30~40分ほどの場所に位置しています。
益山の行き方
●益山は全羅道の北部に位置する比較的大きな街で、KTXが通っており、ソウルから日帰りで観光することができます。また、ソウル・釜山から高速バスが頻繁に発着しており、交通アクセスは良いです。
●KTXでソウルから益山駅へは1時間20分ほど。また、高速バスはセントラルシティから益山バスターミナルまで2時間半ほどです。
●釜山から益山へは、釜山総合バスターミナルから発着しており、こちらは片道3時間半ほどです。
●世界遺産の弥勒寺址、王宮里遺跡は益山市内から北東方向にあり、15kmほど離れているため、市内バスを利用して見学することになります。
●弥勒寺址に向かうバスは41、41-1、60、60-1、60-3番バスが運行しており、40分~1時間ほどで到着します。王宮里遺跡は65、65-1番バスが運行しています。いずれもそれほど便数は多くなく、弥勒寺址-王宮里遺跡間は5kmほど離れており、バスが通っていません。
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●益山駅前からは世界遺産観光用の循環バスが運行しており、弥勒寺址と王宮里遺跡を効率よくめぐることができます。市内バスより少し高いですが、こちらも併用するとさらに快適に見学できるでしょう。
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益山のKTX駅。大きな街なので交通もしっかりしており、ホテルも市内に多数ある。
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益山のバス停はこの位置。東口を出て、道路を渡った先で、電車のオブジェが目印。
弥勒寺址 (ミルクサジ)
弥勒寺址は益山郊外に残る百済時代の社寺の遺構です。唯一現存する石塔は、武王時代の 639 年に建てられ、韓国に現存する最古の石塔で、 11番目の国宝に指定されています。
当時、弥勒寺は百済最大の寺院として建築され、その時代最高水準の技術が用いられていたと言われております。
現在残っているのは上記の石塔のみで、広大な敷地は平原になっており、わずかに石造りの遺構が見られます。見学は無料で、滞在時間は30分程度でしょう。
出土品や歴史についての展示がある博物館が併設されており、こちらも入場は無料ですが、月曜日が休館日です。
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弥勒寺址の入り口。バスは目の前に停車するので分かりやすい。
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道に沿って進むと、奥に石塔が2基、立っているのが見えてくる。
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弥勒寺址の広大な敷地に残るのは石塔のみで、平原が広がる。
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左が解体修理された石塔で、右が復元された石塔。
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修理を終えて蘇った国宝の石塔。左側が崩壊した姿になっている。
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こちらは復田された9段の石塔。鈴が付けられ、高らかに響いていた。
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その他の遺構が野外に展示されている。当時の寺院の規模がうかがい知れる。
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中央部にある遺構。敷地が広く、百済という国の強さが想像される。
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こちらも石塔付近にある遺構。建物としては残っていない。
王宮里遺跡 (ワングンニュジョク)
王宮里遺跡は上記の弥勒寺址から南に5kmほど離れた場所にある遺構で、こちらも現在は石塔が1基残るのみとなっています。
武王時代の建築で、元々は王宮として使用されていた場所が、百済の滅亡後に寺院として再整備されました。そのため”王宮里遺跡”という名前で呼ばれています。
広大な敷地には遺構が残っていますが、石塔の他に目立った建築は無く、滞在20分もあれば十分でしょう。
野外施設のため、入場は無料です。また、併設の展示館も無料で、出土品は歴史に関する展示があります。こちらは月曜日が休館です。
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王宮里遺跡の入り口の看板。弥勒寺址よりも交通の便が悪い。
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こちらの方がバスの本数が少ない。循環バスやタクシーをうまく併用すると良い。
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緩やかな坂を上ると大きな石塔が目を引く。
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王宮里遺跡の全景。石塔が残る他は広大な平原になっている。
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石塔周辺の遺構からは王宮時代の出土品なども見つかっている。
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特に見どころがあるわけではないため、観光客も少ない。
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夜間は石塔周辺がライトアップされ、幻想的な雰囲気になる。
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