2023年に映画館で鑑賞した映画のリストと感想 ※ネタバレあり【25本まとめ】 (下半期の11本)

2023年に映画館で鑑賞した映画のリストと感想 ※ネタバレあり(下半期の11本)

 

2023年も終わりに近づき、いよいよ年末に差し掛かりました。この年はインディ・ジョーンズミッション・インポッシブルワイルドスピードトランスフォーマーといったレジェンド級のシリーズ作品の続編が大量に公開された他、ホラー映画界でカルト的な人気を誇る“エスター”の続編や、スーパーマリオの映画リトルマーメイドの実写化宮崎駿監督の新作君たちはどう生きるかなど、映画界隈では話題の尽きない1年でした。

今年公開された映画は話題作を中心に25本、25回映画館に足を運んだ私が、独断と偏見とネタバレありで振り返っていこうと思います。5段階評価で採点していますが、個人の感想なのであしからず。

画像をクリックするとプライムビデオのリンクに飛ぶのでまだ見ていない作品や、気になったものがあれば、何かと時間の余る年末年始にぜひ見てみてください。

※順番は公開の日付順になっています。

上半期の14本はこちらからどうぞ

2023年に映画館で鑑賞した映画のリストと感想 ※ネタバレあり【25本まとめ】(上半期の14本)

15. 君たちはどう生きるか (7月14日公開) ★★☆☆☆

スポンサー広告 - 【映画 君たちはどう生きるか パンフレット】監督:宮崎駿 日本のアニメ映画の巨匠、宮崎駿監督が10年ぶりに製作した映画。太平洋戦争中の日本、主人公の眞人は母親を火事で亡くしていた。父は亡き妻の妹と再婚し、3人で地方に疎開することになる。ある日、妊婦の新妻、夏子が突然失踪してしまう。森に夏子を探しに入った眞人は、青サギ男に誘われ、不思議な世界に入り込んでいく。


宮崎駿監督の完全新作で、事前情報が全くないまま公開された本作は、難解でよく分からなかったという感想を多く見かけた。ストーリーの大筋や、監督のやりたいことはなんとなく分かるのだが、説明不足すぎて、自分で補完しないと理解できない映画だった。とはいえ、他の人には真似できないアニメの美しさ、世界観を見られただけでも充分に価値のある124分だった。

16. ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE (7月21日公開) ★★★☆☆

ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE トムクルーズ主演の超人気スパイアクション映画、ミッションインポッシブルの最新作。自我を持つ高度なA.I. エンティティがロシアの次世代潜水艦の制御を奪い、撃墜させた。このA.I.が人類のネットワーク社会に入り込むと脅威になってしまう。エンティティを巡る世界を股にかけた争奪戦が始まった、、


トムクルーズ演じるイーサン・ハントの他、ベンジー、イルサといった仲間たちが登場。スパイアクションのクオリティは良くも悪くもいつも通りだった。今作ではインパクトに残るような強烈なシーンは少なく、どこかで見たようなアクションが多かった。チームメンバーのブラント(ジェレミー・レナー)が出なかったのも残念。

17. トランスフォーマー/ビースト覚醒 (8月4日公開) ★★☆☆☆

トランスフォーマー/ビースト覚醒

宇宙から来たロボット生命体“オートボット”のオプティマスプライムやバンブルビーたちは、元の星に帰るトランスポートキーを探していた。惑星を捕食する巨大生命体ユニクロンとその配下たちもトランスポートキーを探していた、、


車からロボットへの変形シーンが爽快なトランスフォーマーシリーズの7作目。変形シーンや戦闘シーンは大迫力で見ていて楽しいのだが、各勢力のキャラクターたちの行動原理がよく分からず、ストーリーに無理を感じるところも多かった。

18. マイ・エレメント (8月4日公開) ★★★★★

マイ・エレメントディズニーピクサーのアニメ映画。水、風、土、火の4つの属性の人々が共存する世界。この地には“他のエレメントと関わらないというルールがあった。この地にやってきた火のエレメントのエンバーは、ある事故をきっかけに市の検査官で水のエレメントのウェイドと協力することになる、、


異なるエレメントの2人が、困難を乗り越えて仲を深めていく、ハートフルなラブストーリー。それぞれのエレメントの特徴が良く描かれていたし、エレメントシティの情景も綺麗だった。ウェイドの心情やエンバーの葛藤など、伝えたいメッセージが心に響く作品だった。2023年のベストアニメ映画だと思った。

19. バービー (8月11日公開) ★★★☆☆

バービー

バービー人形の世界がそのまま実写化!様々なバービーたちが暮らす夢の世界、バービーワールドで暮らす主人公のバービー(マーゴット・ロビー)はある日を境に体や自身の力に異変が起こる。その原因を探るため自分の持ち主を探して人間界を目指す、、


日本ではバービーよりもリカちゃん人形のイメージが強いが、本国アメリカではオッペンハイマーと並び、夏季の大ヒットを記録した。コメディでありながらテーマは結構重く、女性の社会進出など深いメッセージが込められていた。ストーリーは至って平凡だが、使用される曲のセンスが良かった。

20. ホーンテッドマンション (9月1日公開) ★☆☆☆☆

ホーンテッドマンションディズニーランドの人気アトラクションがそのまま映画化!呪われた大豪邸に囚われてしまった母子は超常現象の研究者、ベンに助けを求める。さらにインチキ悪魔祓いや霊媒師、学者たちが集まり、館の謎に挑んでいく、、


ディズニーの子供向け映画ではあるが、ホラー映画のため怖いシーンも多かった。椅子が動くシーンや部屋の絵画が伸びるシーン、無限廊下など、アトラクションを彷彿とさせる要素が散りばめられていた。ホラーコメディに近いためか、館が呪われた原因の説明が駆け足気味で、敵味方の区別やそれぞれのキャラの行動の信念がイマイチ分からなかった。

21. アステロイド・シティ (9月1日公開) ★★★★★

アステロイド・シティ (字幕版)

奇才、ウェス・アンダーソンが送るコメディ映画。砂漠の中の小さな街、アステロイド・シティで開かれる宇宙に関する研究大会のため、5人の優秀な子供達とその親が集まった。そこへ本物の宇宙人が現れて、小さな街で大きな騒動がまき起こる、、


ウェス・アンダーソン監督の作品で、スカーレット・ヨハンソンやトム・ハンクスなどの名優が出演。使用される音楽や映像のセンスは、この監督にしか出せない独特の雰囲気で、カメラワークなどもこだわりを感じる。話自体に起伏は無いが、芸術作品として楽しめた。日本では極端に上映館が少なく、少し遠くまで繰り出したが、その映画館では満席近かった。

22. 名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊 (9月15日公開) ★☆☆☆☆

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊ケネス・ブラナーが監督かつ主演のポワロを演じるシリーズの第3作。前作までのオリエント急行、ナイルに死すと比較すると知名度の低い“ハロウィン・パーティ”が原作。降霊会に招かれたポワロだったが、そこで殺人事件が発生する。さらにこの世のものとは思えない、不可解な出来事が次々と起こり始める、、


アガサ・クリスティの重厚な作品は小説で読むのが1番で登場人物の背景や舞台の説明、伏線と推理まで、2-3時間では物足りない。今回はホラーテイストでジャンプスケアが多用されており、突然大きな音が鳴ったり、こちらをビックリさせるような演出にはイライラさせられた。物語全体が駆け足なので肝心の推理もああそうですか、で終わってしまった。

23. キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン (10月20日公開) ★★★★☆

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンマーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオが主演、ロバート・デ・ニーロら名優が登場する、実話を元にした映画で、“オッペンハイマー”に並ぶアカデミー作品賞候補と言われている。アメリカのオクラホマ州オセージでは、石油の利権を持つ先住のオセージ族たちが、優雅で贅沢な暮らしをしていた。オセージ族たちが次々と早死に、怪死を遂げていき、その調査が始まる、、


 

実際にオクラホマ州オセージでオセージ族たちが殺された事件を元にした映画で、ストーリー全体に重厚な雰囲気が漂っていた。ディカプリオの演技力や各シーンの迫力に目が離せない、2023年を代表する力作だが、上演時間3時間26分は流石に長いので評価を一つ下げた。

24. マーベルズ (11月10日公開) ★☆☆☆☆

ミズ・マーベル: Vol.1 (エピソード1-3) (オリジナル・サウンドトラック)

アメコミMCUシリーズの本年3作目。アベンジャーズ最強と名高い、キャプテンマーベルが主人公の映画。彼女に憧れを持つティーネイジャーのカマラ、超能力を持つヒーロー、モニカとキャプテンマーベルは、能力を使おうとするたびに入れ替わる現象に巻き込まれる。最初はバラバラだった3人だが、次第にチームワークが生まれ、敵に挑んでいく、、


近年のマーベルシリーズはディズニープラスのドラマの履修も要求されるようになり、映画だけ追ってきた人はついていけなくなってきた。この“マーベルズ”は特にその傾向が強く、ワンダ・ビジョンやミズ・マーベルのドラマを見ていないと、3人の関係性がイマイチよく分からない。さらに、肝心のストーリーも最悪で、ある星の住人たちに助けと共闘を求め、敵を招いておきながら、敗色濃厚となると、まだ彼らは戦っているのに、3人は“逃げるのも大事”とその星を見捨てて逃亡した。2023年ワーストに近い作品。

25. ウィッシュ (12月15日公開) ★★★★☆

ウィッシュ (オリジナル・サウンドトラック)(通常版)ディズニー100周年を記念した作品で、舞台は夢がかなうと言われる町ロサス。国民の夢をかなえる力を持つマグニフィコ王の秘密を知ったロサス国民のアーシャの前に、魔法の力を持つスターが現れる、、


理想の国と国王には裏の顔があり、アーシャが仲間たちと共に立ち向かうという、王道のストーリー。随所に過去のディズニー作品のオマージュがちりばめられている。確かに100周年記念作品とするには凡作で物足りなさもあるのだが、近年迷走を続けるディズニーにしてはしっかりとした作品に仕上がっていると思う。歌も、耳に残るメロディーが多く、さすがはディズニーだと感じた。

 

あとがき

以上が2023年に公開され、劇場で鑑賞した25本になります。個人的な今年の3本マイ・エレメント、アステロイド・シティ、キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンの3本でした。

2024年はジョーカー2やオッペンハイマーの日本公開、ゴーストバスターの続編、デューン2、マッドマックスのスピンオフ”フュリオサ”など大きな映画も予定されています。映画は映画館で見ると迫力が全然違います。ぜひ、劇場に足を運んでみてください。

上半期の14本はこちらからどうぞ。

2023年に映画館で鑑賞した映画のリストと感想 ※ネタバレあり【25本まとめ】(上半期の14本)

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