スペイン三大聖堂まとめ 【スペイン】 トレド・ブルゴス・セビリア
目次
スペイン三大聖堂のひとつ、ブルゴスのカテドラル。世界遺産に登録されています。
スペインはイベリア半島に属し、その歴史上イスラム教とも深いかかわりがあります。そんな国内には多くの有名なカテドラルが点在しています。
中でも、トレドのカテドラル、ブルゴスのカテドラル、セビリアのカテドラルはスペイン三大カテドラルとして知られています。
三大聖堂はそれぞれが世界遺産に登録されていますが、建築様式や所在もばらばらです。そこで本記事ではスペインの三大聖堂をまとめて紹介します。
スペイン三大聖堂の位置。
トレドのカテドラル
日帰り難易度★★☆☆☆
スペイン・ゴシック様式の大きな聖堂。トレドは街全体が世界遺産として登録されています。
古都トレドはタホ川流域にある都市で、ローマ時代から開かれた街です。レコンキスタによってトレドがイスラム勢力から奪還された後、王都不在のスペイン勢力の仮の首都として発展しました。
トレドはマドリッドの南に位置しており、高速鉄道で30分程度、長距離バスでも1時間半程度です。
トレドのカテドラルはフェルナンド三世による建築の開始から、実に300年近い年月をかけて完成された大聖堂で、見所も多くじっくり見学すると2時間近くかかるでしょう。
日本語のオーディオガイドを渡されるので、いろいろな展示の解説を聞くことができます。
大きな柱と広々とした空間はゴシック様式の特徴です。
ロココ様式のような装飾が施された祭壇裏のトランスパレンテ。
美術館も併設されており、正面にはエル・グレコの絵が飾られています。
詳しい解説は下のリンクから。
古都トレド 【スペイン】 日帰り難易度と行き方 / No.42
セビリアのカテドラル
日帰り難易度★★★☆☆
イスラム様式のミナレット、ヒラルダの塔がそびえるおおきなカテドラルです。
セビリアはスペインのアンダルシア地方に位置しています。マドリッドからは高速鉄道が運行しており、片道3時間ほどで行くことができます。
このカテドラルはイスラム時代にモスクとして建造された物を改築して建てられました。そのため、イスラム風の建築様式も随所に見られる教会となっています。
三大ミナレットの一つであるヒラルダの塔や、大航海時代を象徴するコロンブスの墓など魅力的な建造物を有しています。
カテドラルの規模はヨーロッパでも最大クラス。中に入るとその大きさを実感します。
4人の王に抱えられたコロンブスの墓像。独特のデザインの墓です。
高さ70mのヒラルダの塔。上からはセビリアの街を一望できます。
詳しい解説は下のリンクから。
セビリアのカテドラル、アルカサル、インディアス古文書館 【スペイン】 日帰り難易度と行き方 / No.12
ブルゴスのカテドラル
日帰り難易度★★★☆☆
サンティアゴ巡礼路の途中に位置する大きな大聖堂です。
ブルゴスはスペインの内陸部、マドリッドの北側のカスティーリャ地方に位置しています。マドリッドからは鉄道、バス共に片道3時間程度で向かうことができます。
スペイン中世の傑作ともいわれ、完成に300年近い年月がかかっています。大きさでは他の二つに及びませんが、巡礼路の途中に位置しており訪れるキリスト教者が後を絶ちません。
規模は他の二つと比べると小さいが、たくさんの礼拝堂を併設しています。
白を基調とした美しいデザイン。たくさんの巡礼者が旅の途中に立ち寄ります。
詳しい解説は下のリンクから。
以上がスペインの3大カテドラルです。3つはそれぞれ離れているので、すべて行くと思うと大変ですが気に入ったカテドラルがあれば訪れてみてください。
おまけ:サンティアゴ・デ・コンポステーラ
日帰り難易度★★★★★
スペイン3大カテドラルには含まれないがキリスト教の聖地です。
サンティアゴ・デ・コンポステーラはバチカン市国、エルサレムと並ぶキリスト教三大聖地に数えられています。巡礼路と呼ばれる道700km-900kmを何十日もかけて歩き、聖地であるこのカテドラルでミサを受けます。
スペインの北西部に位置しており、マドリッドから高速鉄道で6~7時間程度、バスでは9時間弱になります。
荘厳なカテドラル。運が良ければボタフメイロの儀が見られます。
カテドラル前の広場では長距離を歩いて達成した巡礼者たちが歓喜の声を上げます。
詳しい解説は下のリンクから。
サンティアゴ・デ・コンポステーラ 【スペイン】 日帰り難易度と行き方
おまけ:サグラダ・ファミリア
日帰り難易度★★★☆☆
スペインで最も有名なカテドラルはこちらを思い浮かべる人が多いかもしれません。
スペイン第二の都市バルセロナの中心部に位置するサグラダ・ファミリアは世界で最も有名な教会の一つと言えるでしょう。巨匠アントニ・ガウディによる作品で、まだ完成していません。
バルセロナはマドリッドから高速鉄道で3時間ほどの距離にあります。余談ですが、サグラダ・ファミリアの入場料は観光地にしては少し高めになっています。
当日券は長蛇の列になるのであらかじめ予約しておくのがポイントです。
近くで見ると圧巻のカテドラル。こちらは受難のファサード。昼間は観光客がとても多いです。
こちらは生誕のファサードと呼ばれている。イエスの磔がテーマとなっています。
中はガウディ独特のモデルニスモ様式。中央部には礼拝堂があります。
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