セビリアのカテドラル、アルカサル、インディアス古文書館の行き方
目次
日帰り難易度★☆☆☆☆
セビリアはアンダルシアの中でも1番大きな都市ですが町の南部に構える大きなカテドラルを中心に3つの建築物が世界遺産に指定されています。
セビリアを象徴する大きなカテドラルは、バチカンのサンピエトロ大聖堂や、ロンドンのセントポール大聖堂に次ぐヨーロッパ最大規模の教会です。また、スペイン国内においても、トレド、ブルゴスと並ぶ三大聖堂のひとつに数えられています。
セビリアの行き方
セビリアはスペインの南アンダルシア地方最大の都市です。そのため交通の便も良く、マドリッドから高速鉄道で3時間ほど、バスなら6時間ほどで着きます。
また、マラガやコルドバなど他都市への移動もRenfe鉄道やAlsaのバスで容易に行うことができます。また、この都市からはリスボンへ向かうバスも発着するため、ポルトガル観光と組み合わせることもできます。
カテドラルは長距離バスが発着するプラド・デ・アルマス・バスターミナルからは歩いて30分ほど。C4のバスを使うとより早く市街地に行くことができます。
鉄道駅サンタ・フスタ駅は町から離れており、21番か32番のバスを使うかタクシーを使った方が早いです。
プラド・デ・アルマス・バスターミナルはセビーリャで最も大きなバスターミナル。
マドリッドやバルセロナ、リスボン行きの長距離バスもこのターミナルが起点となる。
バスターミナルを出ると正面に市バス乗り場がある。歩く場合は交差点を南へ進む。
交通量がとても多いので気をつける。町中には闘牛場やフラメンコのタブラオがある。
町中にはバルと呼ばれる飲み屋が点在している。
路面電車が見えてくると、線路沿いに大きなカテドラルがあるのがわかる。
セビリアのカテドラル
セビリアのカテドラルはスペインの三大聖堂にも数えられるほどの大聖堂です。レコンキスタ前は元々イスラム様式のモスクであった建物を改築し、キリスト教の教会を建築しました。
そのため、中庭やミナレットなどイスラム風の建築様式と、カテドラルのキリスト様式が融合した建物になっています。
カテドラルの中庭とミナレットはイスラム様式の建築になっている。
ヨーロッパ最大規模だけあって敷地面積がとても大きい。
カテドラルの入り口。訪れた日は大々的な工事を行っていた。
こちら側が入場口で、反対側の中庭は出口となっている。
チケットは予約することもできるが、それほど待たずに入場できた。
カテドラルに足を踏み入れると、思わず息をのむような光景が広がっている。
均整のとれた建築はどこを見ても美しい。柱の大きさがこの建築物の大きさを物語っている。
中央部の祭壇。細部まで作り込まれた金色の装飾が目を引きつける。
コロンブスの墓
内部には見所がたくさんありますが、中でも有名なのはコロンブスのお墓でしょう。入り口を入って右手を壁に沿って進むと、4人の人間の像に抱えられた大きな棺が目に入ります。
この4人は当時スペインを構成していたカスティーリャ、アラゴン、ナバーラ、レオンの4つの国の国王がモチーフです。
カテドラルの隅でひときわ目立っているのがこのコロンブスの墓。
棺は4人の王に抱えられている。コロンブス埋葬の地については諸説ある。
ヒラルダの塔はイスラム王朝時代にモスクとして使われた時代にミナレットとして建設されました。高さは70mほどもあり、登るとセビリアの町を一望することができます。
塔の内部は階段ではなく、馬に乗ったまま登ることができるようらせん状の坂が続いています。
大きなヒラルダの塔は目立つので離れた場所からも見える。
町の中心部にそびえるミナレットは近くで見るとひときわ大きい。
ヒラルダの塔内部は緩やかな坂が続いている。馬が通れるよう通路は広い。
頂上部から眺めたカテドラルとセビリアの町並み。遠くにマエストランサ闘牛場も見える。
南側の眺め。右下にアルカサルの一部が見える。
鐘楼の通路は狭く、眺めの良い場所は人気。人の少ない時間を狙っていくとよい。
セビリアのアルカサル
カテドラルの向かい側に位置するアルカサルは、イスラム王朝時代に防衛拠点として使われていました。レコンキスタによってキリスト教徒に侵略された後、この地は改良を加えられました。
当時イスラム文化を好んでいたこの地の主ペドロ一世はグラナダのアルハンブラ宮殿を目指したということです。イスラム様式の見事な装飾や中庭は、アルハンブラを思わせるような趣があります。
敷地内は広々としていて見学しやすいのですが、入場口で規制が有り一度に大人数が入場できないようになっています。そのため、朝一番に行っても結局入れず大行列になっていることも少なくありません。
HPから予約が可能なので、あらかじめ予約しておくと待たずにすみます。
アルカサルの入り口。どうしても待たされてしまい、特に午後は日陰がないの対策しておきたい。
朝の開館時間前にすでに行列ができている。予約をしておいた方が無難。
入ってすぐにライオンの中庭に出る。内部に入ると人影は少なくなる。
正面にはペドロ一世宮殿がある。近くで見ると細かなイスラム模様がわかる。
ペドロ一世宮殿の中庭はどこかアルハンブラ宮殿を彷彿とさせる。
宮殿内の大使の間は特に壮大なムデハル様式の装飾が施されている。
宇宙観をテーマとする装飾は、まるで別世界に迷い込んだような錯覚を起こさせる。
宮殿の裏側にはとても広いイスラム式の庭園が広がっている。
ゴシック宮殿は比較的新しい印象を受ける、近代に改装された宮殿である。
タペストリーの間はスペインらしい航海と海がテーマとなっている。
インディアス古文書館
インディアス古文書館はカテドラルやアルカサルの入り口に面した建物です。大航海時代の文書や新大陸の地図などの貴重な文献を保存しています。
マゼランやコロンブス、コルテスなどの直筆書が展示されています。入場は無料なのですが日中あまり人気は無く、待つことはありません。中も比較的空いていて落ち着いている印象です。
建物は広いですが見学できる場所は限られており、1時間もあればすべて見て回ることができるでしょう。
インディアス古文書館の入り口。もちろんこの建物も世界遺産に指定されている。
右がインディアス古文書館で左がカテドラル。互いに隣接した位置にある。
目立たないが入り口はこの一カ所。簡単な荷物検査を受けて入る。
内部は博物館のようになっている。大航海時代の資料が多数展示されている。
一階には日本政府と取引をした際の日本語の書簡が展示されている。
おしゃれな雰囲気の階段を上がって二階に進む。
見学できる場所は限られているが、中でもこの階段は凝っている。
こちらはコルテスの書簡。自体にもそれぞれ特徴がある。
窓から中庭をのぞくことができる。見学できるエリアは手前側のゾーンのみとなる。
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