高敞の支石墓 -高敞、和順、江華の支石墓群-の行き方
目次
難易度★★★☆☆
韓国の支石墓群は紀元前に造られたとされる巨石の墓で、高敞、和順、江華と呼ばれる3地域には多数の支石墓が点在しています。
高敞は全羅道の小さな町で、鉄道が通っておらずバスを利用することになります。この高敞にはもう一つの韓国の世界遺産”韓国の干潟”があります。
高敞の支石墓群は市内からも比較的近く、歩きやすく整備されており、見学用のトラムも運行しています。併設の博物館には支石墓群に関する展示があり、こちらは月曜日が休館です。
高敞の行き方
●高敞は鉄道が通っておらず、小都市であるためアクセスがやや不便です。全羅道各地からバスが出ていますが、最も大きな街光州からアクセスするのが確実で、ソウルから光州へはKTXで2時間、釜山から光州へはバスで3.5時間ほど。光州から高敞へはバスで所要約1時間です。
光州のバスターミナル(ユースクエア)から南方面のバスに乗る。
●高敞のバスターミナル。手前が長距離バス。奥のオレンジ色のバスが市内バス。
高敞の支石墓群の行き方
●高敞のバスターミナルから高敞支石墓群へは車で10分ほどです。直接支石墓群ゲートへ向かうバスは1日4本の運行です。また、支石墓ゲートから15分ほど南へ歩いた場所にもバス停があり、こちらは比較的本数も多いです。
●高敞の支石墓群ゲートは市内からそれほど離れてはいないのでタクシーの利用も便利です。料金は片道10000ウォン(=約1000円)程度です。
●支石墓群ゲートから、実際の支石墓群までは10分ほど歩く必要があります。定期的にトラムが運行しており、これを利用するとより効率よく見学することができます。
●ゲート近くには支石墓に関する博物館があり、こちらは入場3000ウォンです。また、月曜日が休館なので注意が必要です。
支石墓群のゲート。大きな石のモニュメントが目印。
支石墓博物館では当時の巨石運搬の再現模型などがある。
世界各地のドルメンと韓国の支石墓の比較など魅力的な展示が多い。
野外には当時の集落の様子を再現した展示もある。
小さな石の上に巨石が載った碁盤式の支石墓。
ゲートから支石墓群までは10分ほど歩く。正面の山のふもとに巨石群がある。
高敞の支石墓群
支石墓は紀元前1000年から100年にかけて世界中に広まった、巨大な石で形作られた墓で、朝鮮半島に伝来したのは紀元前500年ごろと言われています。
支石墓は英語ではドルメン、韓国語ではコインドルと呼ばれ、テーブル状に配置した様式や、碁盤のように小石の上に巨石を乗せた形式など様々な様式があります。
ここ高敞では北方式(江華島)と南方式(和順)の混合した様々な形式の支石墓が見られ、442基の支石墓が東西2kmの広範囲にわたって点在します。
高敞の支石墓群は多くが山の斜面に沿って建設されている。
斜面一帯に広がる巨石の様子は圧巻。山に沿って2kmほど続く。
小さな石の上に巨石が載る碁盤式の支石墓が多い。
休日でもそれほど人はおらず、ゆっくり見学できる。
林の中まで支石墓群が点在しており、全てをじっくり見学するには時間を要する。
こちらは上記の高敞支石墓群ゲートから車で5分ほど南に進んだ支石墓公園。
高敞支石墓群のランドマークともいえる、テーブル式の美しい支石墓。
場所がややわかりづらいので、タクシーを使うのがおすすめ。
他の構成資産
近くの世界遺産
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