江華の支石墓 -高敞、和順、江華の支石墓群-の行き方
目次
難易度★★★☆☆
韓国の支石墓群は紀元前に造られたとされる巨石の墓で、高敞、和順、江華と呼ばれる3地域には多数の支石墓が点在しています。
江華島はソウルからバスで片道2時間ほどの場所にある島で、江華島には約120の支石墓があるとされています。
島とありますが大きな橋で本土と繋がっているため、ソウルからはバスで乗り換え無く訪れることができます。
大きな広場にある18番支石墓は近くで見ると圧巻ですが、その他の見どころはあまりありません。
江華島の行き方
●江華島はソウルの北西部、北朝鮮との国境付近にあります。ソウルからは3000番のレッドバス(長距離バス)が直通で運行しています。
新村バス停→弘大入口→合井→塩倉→松亭(金浦国際空港)→開花→・・・→江華バスターミナル
といったルートで、4:20~21:35まで10~15分間隔で運転しており、新村や弘大入口、合井は地下鉄2号線の駅でもあるためアクセスしやすいです。
●バス路線に金浦大学があるため運が悪いと学生と乗り合わせますが、基本的に車内は空いており、2時間座って移動ができます。
●江華島のバスターミナルでローカルバスに乗り換えます。バスターミナルから支石墓のある”博物館前バス停”へはバスで15分ほどです。
新村1番出口を出て西側に歩いて行くとバス停がある。
新村には他にもたくさんのバスが停車する。江華島行きは赤色の3000番バス。
車内は空いている。江華島バスターミナルは終点なのでのんびりできる。
ソウルから2時間ほどで江華島バスターミナルへ。ここでバスを乗り換える。
構内にサービスカウンターがあるので支石墓行きのバスを聞くと良い。
バスターミナルから支石墓のある”博物館前バス停”へは15分ほど。
“博物館前バス停”。行き先をあらかじめ運転手に伝えておくと良い。
江華の支石墓
江華島にある支石墓は紀元前1000年~100年ごろのものとされ、支えとなる巨石の上にテーブル状の巨石をのせてを組み合わせた形をしています。
コインドルと呼ばれるこうした支石墓はイギリスのストーンヘンジが有名ですが、朝鮮半島は支石墓の数が世界一多いという特徴もあります。
中でも18番支石墓は保存状態が最も良く、巨石がバランス良く支えられている様子がよく分かります。
江華島の支石墓の前には大きな博物館がある。ここでは巨石の成立などが見学できる。
大きな建物だが展示はシンプルであまり見応えが無い。
巨石文明の他、江華島事件の様子なども展示された歴史博物館。
18番支石墓
広い公園に置かれている18番支石墓。上の石は75トンに相当するのだとか。
世界遺産としてはこれだけなのだが、実際に見てみると迫力がある。
横から見ると、支えとなっている下の巨石も大きいことが分かる。
巨石の作り方の解説。土で埋めてから持ち上げたらしい。
15番支石墓
公園内にはもう一つ、15番支石墓という別の巨石がある。
今にも倒れそうに傾いているので、こちらも見応えがある。
主な見どころは上記の2つの巨石ですが、公園の近くにはあと12個、同じような支石墓があるので、余裕があれば散策してみるのもおすすめです。
公園の奥に、12の支石墓の方に続く道がある。この看板が目印。
一部わかりにくい石もあるので地図を見ながら進んで行くと良い。
あぜ道のような歩道を進んで行くと巨石が見えてくる。
19番支石墓
19番支石墓。支えが崩れテーブル状の石だけが残ったと思われる。
20番支石墓
そのすぐ後ろには支柱と思われる20番巨石がある。
これらの巨石は普通の農耕地の脇に置かれている。
116番支石墓
付近には116番支石墓と呼ばれる巨石もある。
さらに奥まで進むと、正面に別の巨石が見えてくる。
117番支石墓
斜面に横たわるひときわ大きな石。これも支石墓群の一部である。
この巨石にも117番支石墓という区分がつけられている。
さらに奥まで進んで行くと、林の中に石が点在している。
だんだんと歩道が林道に変わっていく。歩きやすい靴が良い。
120番支石墓
林の中にある120番支石墓。さすがにこのあたりに観光客の姿は無い。
199番支石墓
199番支石墓は世界遺産の規模としては世界最小級と言えそるかもしれない。
さらに奥へ進んで行くと林の中に別の支石墓がある。
118番支石墓
118番支石墓。地面に埋まった細長い巨石は支える側の石と思われる。
14番支石墓
ややわかりにくい場所にある14番支石墓。表面に特徴がある。
石を運ぶ際にできたと思われる、縄のような物の後が残る。
13番支石墓
道路を渡った先にある13番支石墓。他の物と比較するとやや小さめ。
12番支石墓
すぐ近くに12番支石墓がある。目印が無ければ普通の岩と思ってしまう。
11番支石墓
11番支石墓はテーブル状の平らな形をしている。
大きな岩は運搬に相当な労力を要したに違いない。
10番支石墓
博物館から一番遠い場所にある10番支石墓。バス停からここまでかなり歩く。
斜面にある巨石はコインドルの制作の途中だったのだろうか。
他の構成資産
近くの世界遺産
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