高敞干潟 韓国の干潟の行き方
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韓国の干潟は2021年に韓国としては2件目の自然遺産として世界遺産に登録された干潟群です。全羅道を中心に韓国南西部の新安干潟、高敞干潟、舒川干潟、宝城・順天干潟の4か所が構成資産になっています。
高敞は全羅道の小さな町で、鉄道が通っておらずバスを利用することになります。また、この町はもう一つ別の世界遺産、高敞の支石墓群があることでも有名です。
高敞干潟は高敞バスターミナルから車で30分ほどの場所にあります。展望スペースは海沿いに2か所、“へジョン展望台”、”マンドル展望台“あり、331番バス、143番バスが付近を巡回していますが本数が少なく現実的ではありません。高敞バスターミナルからタクシーをチャーターするのが最も確実なアクセス手法となるでしょう。
高敞干潟の行き方
●干潟のある高敞は鉄道が通っておらず、小都市であるためアクセスがやや不便です。全羅道各地からバスが出ていますが、最も大きな街光州からアクセスするのが確実で、ソウルから光州へはKTXで2時間、釜山から光州へはバスで3.5時間ほど。光州から高敞へはバスで所要約1時間です。
●高敞のバスターミナルから干潟方面へは331番バス、143番バスが巡回していますが、本数が少なく、現実的ではありません。またバス停から干潟のある海沿いへは距離が離れており、案内板もないためアクセスが困難です。
●高敞の干潟は高敞市内でも知名度が低く、タクシーの運転手複数名に聞き込みをしてようやく行き方を知る運転手を探し当てるほど困難でした。バスターミナルで、こちらのブログ記事の写真を見せ、へジョン展望台、マンドル展望台に行きたいと伝えると確実かと思います。
●高敞バスターミナルから干潟へはタクシーで片道30分ほどで、へジョンとマンドル、2か所の展望台を巡る場合は見学時間を含めて2時間ほど見ておくと良いでしょう。交渉次第ですが、2時間のチャーターで60000ウォン(=約6000円)でした。
●干潟展望台はいずれも野外施設であるため、開館時間や入場料などはありません。
光州の巨大バスターミナル、通称”ユースクエア”。高敞行きのバスは1時間に1本ほど。
高敞のバスターミナル。手前が長距離バス、奥のオレンジ色のバスが市内バス。
“Byeongbawi Rock”と呼ばれる奇岩が、タクシーで行く途中右側にある。目印になる。
高敞干潟
韓国の干潟は世界5大干潟の一つとして世界的に有名であり、湿地の保全について定めた条約、ラムサール条約に登録されています。渡り鳥の巡行ルート”東アジア・オーストラリア地域”上であるため、多くの鳥たちが生息する重要な中継地です。
高敞干潟は陸地から海方面へ大きく広がる砂原が見どころで、干潟内部の道は整備されていないため立ち入ることはできませんが、展望台からは遠くまで広がる干潟の風景を見ることができます。
中でもへジョン(Haejon)干潟展望台、マンドル(Mandol)干潟展望台は駐車場やトイレも併設されており、観光地化されています。運が良ければ、展望台からは水鳥が空を舞う姿も観察できます。
へジョン干潟展望台
高敞干潟の中でも北向きに位置する展望台です。小さな展望スペースですが、案内板や観光望遠鏡が設置されています。
干潟の案内図。周囲は何もない農村地帯になっている。
へジョンの展望台。野外施設なので開館時間、料金等は無い。
展望台からの眺め。遠くまで美しい干潟が広がっている。
この先は泥道になってしまうので一般には侵入できないと思われる。
マンドル干潟展望台
へジョン干潟展望台から細道を通り車で15分ほどの場所にあります。こちらの方が展望台設備が立派で、案内板や駐車スペースなど、よく整備されている印象を受けました。
展望台前の大きな案内板。世界遺産マークも記されている。
おしゃれな造りのマンドル干潟展望台。こちらは観光客をちらほらと見かけた。
道は干潟に続いているが、ここから先は泥道になってしまうので進めない。
展望台上部。目の前には180度美しい干潟が広がる。
ラムサール条約に指定された湿地であり、多くの水鳥を観察できる。
登録されたばかりで、アクセスは不便だが一見の価値がある自然遺産。
他の構成資産
近くの世界遺産
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