水原華城の行き方
目次
難易度★★☆☆☆
水原華城はソウル南部の水原に築かれた、李氏朝鮮時代の城塞跡です。全長5km以上にも及ぶ城壁に防衛機構としての様々な施設が配備されています。
一番有名な八達門は水原華城の南側に構えており、周辺は多くの観光客で賑わっています。
ソウル中央駅から高速鉄道で30分ほどで訪れることができるほか、水原駅へは近郊鉄道も通じておりアクセスしやすい世界遺産です。
水原華城の行き方
●ソウル中央駅から高速鉄道が頻繁に運行しており、約30分ほどで水原駅に到着します。価格は約900円ほど。
●また、下記路線図のように地下鉄1号線、盆唐線が直通しており、市内から1時間ほどで水原駅にアクセスすることもできます。
●水原駅から八達門へは距離にして約2km、市内バス11番、13番、36番、39番がそれぞれ運行します。バス停は4駅目、時間にして10分ほどです。(バスの番号によっては水原華城方面に行かなかった、という情報を見かけました。バスを利用する際は必ず華城に向かうかを運転手に確認してください)
●ソウル郊外の江南駅付近のバス停から出発している3000番バスを利用すると、直接水原華城付近にアクセスすることができます。所要は1時間半ほどです。
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ソウル市内の世界遺産。路線図は韓国観光公社より引用。韓国観光公社HP
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韓国の高速鉄道は乗り心地が良いので試してみるのも良い。
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水原駅は比較的大きな駅で、駅ビルなどもある。
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東口を出て左手に進むとバス停があるので、11番、13番、36番、39番のバスを待つ。
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4駅ほどで八達門のある大きな広場に到着する。
水原華城
水原華城は18世紀後半頃、朝鮮王朝22代国王により遷都の目的で築城されました。その後遷都計画は中止されましたが、全長5kmにも及ぶ城壁に囲まれた城が残りました。
現在の水原華城は1975年に復元された物で、内部はほとんどが市街地化しています。現在残るのは八達門を含む城壁と各施設、中心部の華城行宮のみです。
華城城壁は歩いて回ることができます。全長は5kmほどですが、西側城壁は標高143mの八達山に連なっているため、やや山登りとなっています。
華城行宮に休館日はありませんが、毎週日曜日に広場で交代式と武芸が行われるので、日曜日に訪れるのも良いでしょう。
八達門
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華城4大門と呼ばれる門のうちの一つ。石積みの円状城壁が美しい。
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韓国の文化と西洋の砦を融合した建築様式となっている。
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八達門の裏側。東洋風の大きな屋根がひとき目を引く。
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周辺にはお土産屋や飲食店などが建ち並んでいる。
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周辺は歩行者天国となっており、日中は多くの人で混雑しています。
城壁周遊
水原華城の城壁は歩くことができるよう整備されています。一周5km超のコースは標高143mの山を含みアップダウンも多いですが、八達門以外の4大門や、他の防衛施設など水原華城の見どころをたっぷり楽しめます。
所要2時間半~3時間ほどですが、ランチや休憩を挟みながら歩くのがおすすめです。
どちら周りでも周遊できますが、八達門から時計回りに巡るのがおすすめです。一番きつい山登りから始まるので残りをのんびり楽しむことができます。
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八達門から西に進むと城壁周遊コースの入口が見えてくる。
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こちらが水原華城一周コースの入口。入口で地図をもらえる。
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城壁の組み方などに韓国文化らしい特徴が現れている。
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急な坂道を登っていく。ここが一番の難関です。
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後ろを眺めると八達門の大きな屋根が見える。
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さらに城壁に沿って登っていく。道が舗装されているので歩きやすい。
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山道を登るのは疲れるが、上からの眺めはとても綺麗。
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西南暗門。暗門とは目立たないように造られた、物資や人を輸送する通用門のこと。
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華城4大門とは別に、こうした暗門は各所に設けられている。
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防衛施設毎に名称や役割の解説が置かれているのでわかりやすい。
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八達山の山頂部にもこうした城壁が築かれている。
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水原華城には防衛用の雉と呼ばれる膨らみが10ヶ所に設けられている。
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南西の端に構えている華陽楼と呼ばれる木造の楼閣。
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南部は視界が開けており、景観を楽しむ目的で建てられたと考えられる。
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標高143mの高さからは水原の市内を一望できる。
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徒歩ルートは山に沿って北に向かって歩いて行く。
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途中には備蓄倉庫や雉などの防衛施設が点在する。
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世界遺産の証でもある石碑は八達山にあります。
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途中には一突き1000ウォンほどの鐘楼が建っている。
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北に少し歩いて行くと水原華城で最も見晴らしの良い展望台が見えてくる。
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展望台の手前には西暗門がある。こちらもうまくカモフラージュされている。
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外側から見た西暗門。入口が上手く城壁の陰になっている。
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西暗門に続く道は林の中に隠れており、小道は麓まで続いている。
水原華城展望台
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戦の際には見張り台・指令台としての役割を果たす将台がある。
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展望台からは水原の景色が一望できる。反対側の城壁も見えます。
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将台の裏手には大きな弓を置くための弩台もあります。
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展望台より先は下り坂と平坦な道が続きます。
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緩やかな坂が長く続くので、逆回りだと大変そうに感じました。
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しばらく進むと平坦な道になります。ここより先は市街地です。
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途中の公園には再現模型などが展示されていた。
華西門
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華城4大門のひとつ、西側の通行を守る華西門。
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現在は重厚な華西門の横に通用門が設けられている。
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中に入ることはできませんが、近くに見張り台もあります。
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北側の城壁部分は平坦になっているので歩きやすいです。
長安門
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しばらく進むと華城4大門のひとつ、北側を守る長安門が見えてきます。
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八達門と同様大きな門構えが美しい。正門として使用されていました。
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長安門は内部を歩いて通ることもできます。水原華城の見どころの一つです。
華虹門
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北側にある美しい水門は華虹門と呼ばれ、見どころの一つです。
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水原川にかかるアーチ構造の水門から、”華虹門”という名前がつけられた。
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水門の上の楼閣は内部を見学することができるようになっています。
訪花隋柳亭
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華虹門に横にある訪花隋柳亭は娯楽施設として建てられました。
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眼下にはハスの花が広がり、シーズンの際は美しく花が咲き誇る。
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東にかけて緩やかな上り坂が続きます。
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北側にも暗門がいくつかあります。
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北東部には兵士の訓練を行った練武台があります。
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北東の端にある見張り台。内部に入ることはできません。
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スタート地点の八達山のちょうど反対側に当たります。
蒼龍門
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華城4大門の最後、東側を守る蒼龍門です。
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烽墩と呼ばれる大きなのろし台。煙を炊いて合図を送りました。
華城行宮
行宮とは王族のための一時的な宮殿のことで、水原華城は遷都予定地で会ったことからこの華城行宮が建てられました。
八達山のふもとに寄りかかるように建てられた行宮は役所や王族の他愛材施設として使用されました。
また、韓流ドラマ”チャングムの誓い”のロケ地としても使用され有名になりました。日曜日には衛兵交代式と演舞が行われ、一帯は観光客で賑わいます。
八達門からは600mほど離れており、11、13、36番バスは華城行宮の近くで停車します。
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行宮前の広場。ここで交代式や演舞が行われます。
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行宮の入口。チケット売り場は左手にあります。
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行宮の後ろには八達山と展望台が見えています。
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行宮は朝鮮戦争等で破壊され、1997年に再建された物です。
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たくさんの建物が迷路のように入り組んで配置されています。
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チャングムの誓いなど数々のドラマのロケ地となっています。
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行宮内も広いので城壁周遊と合わせると見学時間は多めに取るのがおすすめ。
近くの世界遺産
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