アランフエスの文化的景観 【スペイン】 行き方と難易度

アランフエスの文化的景観の行き方

日帰り難易度★☆☆☆☆

アランフェスはタホ川流域に位置する、自然豊か土地です。王の保養地として古くから使用されてきました。広大な庭園を含めた領域は自然美も評価されており、文化的景観にもなっています。

マドリッドからは市内交通のみで行くことができるため、気軽に訪れることができる場所です。アランフェスの見所は王宮ですが、広い公園を王族気分で散歩してみるのもよいかもしれません。

アランフェスの行き方

アランフェスはカスティーリャ・ラ・マンチャ地方のマドリッドの南に位置しています。マドリッドの近郊列車C-3に乗って50分ほどで終点のアランフェス駅に着きます。

電車の本数も多く、日帰りも十分可能です。マドリッドチャマルティン駅はたくさんの列車が停車するターミナル駅で、同じホームから複数種類の列車が発着するので乗り間違いには注意が必要です。

終点のアランフェス駅。マドリッドからは離れており建物も少なく殺風景である。

アランフェス駅の外観。駅から王宮までは800mほど。15分ほど歩く。

駅前の平坦な大通りを歩く。タホ川の恵みを受けたこの地は自然が多い。

少し歩くと左手に立派な建物が見えてくる。これがアランフエスの王宮である。

アランフエスの文化的景観

アランフエスの文化的景観は、王宮の建築美もさることながら、雄大な川の恩恵を受けた自然豊かな庭園とその景観が評価されています。園内にはリスや野鳥などがたくさんおり、よく保存されていることが窺えます。

王族の優雅な暮らしが窺えるこの土地は、“アランフエス協奏曲”として曲の題材にもなっています。

アランフエス王宮

アランフエスの王宮はフェリペ2世によって建築が開始されました。その後多くの時代を経て様々な建築様式を取り込み、様々な特徴を持った小部屋が多数あります。

ハプスブルク家の別荘としても使用され、マドリッドを本拠とした王達の保養地ともなっていました。日本語のオーディオガイドを使用して巡回するため、一つ一つの部屋にこめられた意味がよくわかりました。

見所はアルハンブラ宮殿に着想を得たというアラブの間や、部屋全体が陶磁器で覆われた陶器の間などです。どれも見応えがありますが、内部は撮影禁止なのでカメラはロッカーに預けてしまうとよいでしょう。

広々とした門構えをしている王宮全景。使用人部屋を含め非常に多くの部屋がある。

わかりにくいがチケット売り場はここ。建物の脇に観光客用の入り口がある。

正面玄関から見学がスタートする。館内はカメラ撮影が禁止になっている。

ぎりぎり外から見られる玄関ホール。馬車で乗り付けられるように工夫されている。

ここから先は撮影禁止。オーディオガイドに沿ってゆっくり鑑賞する。

内部は見所が多く、全部じっくり見ると1時間以上かかります。中でも陶器の間やアラブの間は独特の飾り付けであり、とても豪華でした。

王宮であるためか公式HPでもほとんど内部の写真が公開されておらず、かろうじてアランフェス王宮の英語記事に少し写真があるのみでした。

雰囲気だけ楽しめるようにリンクを張っておきます。

アランフェス王宮のWiki pedia (英語)

王宮の裏側にはおしゃれな庭園が広がる。王宮そのものもかなり大きい印象。

王宮のすぐ横には大きな広場が広がっていた。催しなどに使ったのだろうか。

アランフエス庭園

アランフエスは王宮の建築美もさることながら、その恵まれた自然美も評価されています。アランフエス王宮の裏手から歩いて15分ほどで行ける庭園はよく整備されており、さまざまな生き物が住み着いています。

また、各所に東屋や池があり、当時の王族が憩いの場として使用していたと思われる形跡もありました。

公園は一般開放部分されており、チケットも必要ありませんが日没を過ぎると一部が閉門されるので注意が必要です。

庭園内は広大で徒歩で巡るのはかなり大変です。園内を周遊しているチキトレンが運行しているので、うまく利用すると効率よく回れるでしょう。

建物の裏側にはサンティアゴ・ルシニョール広場が広がっており、レストランなどもある。

大通りを渡ると、タホ川沿いに広がる庭園に行くことができる。この道路は交通量が多い。

アランフエスの庭園の入り口。日没を過ぎると閉門されてしまうので注意。

公園内ではたくさんの子リスを見かけた。自然豊かな証である。

庭園内は奥まで行くとかなり広い。園内を周遊するチキトレンが運行している。

場所によって植生が異なるのも面白い。道は整備されており歩きやすい。

王子の庭園と呼ばれるエリアには大きな池と東屋がある。

庭園の奥地はとても静かなのでのんびりとした時間が流れていた。

 

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