ジョージタウン マラッカ海峡の歴史的都市群 【マレーシア】 行き方と難易度

ジョージタウン マラッカ海峡の歴史的都市群の行き方

難易度★★☆☆☆

マラッカ海峡の歴史的都市群は、欧米諸国の東南アジア進出が進んでいた15世紀~16世紀にかけて、貿易の拠点として栄えた地域です。

マレーシア半島西側に位置する2つの都市、マラッカとペナン島のジョージタウンの2か所が世界遺産に登録されています。

このうちジョージタウンはマレーシアのリゾート地、ペナン島にあります。島であるため陸路でのアクセスはやや不便ですが、飛行機は各社、各地から頻繁に運行しています。

ジョージタウン マラッカ海峡の歴史的都市群の行き方

●ジョージタウンのあるペナン島へはマレーシア航空やエアアジアを含め各社飛行機がクアラルンプールやシンガポール、香港、バンコクといった都市から発着しています。空港からジョージタウンへはタクシーで1時間ほど。値段は2000円程度です。

ペナン島は本土との間に2本の大きな橋が架かっています。クアラルンプールの大型バスターミナルであるTBSバスステーションから、ペナン島に直行するバスが運行しており、所要は約5時間です。

●ペナン島の対岸にあるバタワースという町からは定期フェリーが運航しており、これを利用しても本土と島を行き来することが可能です。バタワースは高速鉄道も通っているためアクセスは便利ですが、バタワース自体には特に見どころはありません。

●ジョージタウンは街全体が世界遺産に登録されていますが、見どころは1km四方のエリアにあります。ただし、休館日や開館時間が特殊なものも多いため事前に調査しておきましょう。

●ジョージタウンの最も重要な見どころは”東洋のロックフェラー”と称された東南アジア財界のドン、チョンファッツィーが建てたチョンファッツィー・ブルーマンションで、一泊1万円ほどで宿泊ができるので泊まるのもおすすめです。

TBSバスターミナルは地下鉄Bandar Tasik Selatan駅直結。

ここからペナン島直通のバスが運行している。

ペナン島の対岸、バタワースの鉄道駅。フェリー乗り場に直結している。

バスターミナル、鉄道駅とフェリーターミナルは通路がつながっているので歩いて移動可能。

小型のフェリーが15分おきにジョージタウンとバタワースを結んでいる。所要20分。

ジョージタウン側のフェリーターミナル。無料の市内巡回バスが発着している。

ジョージタウン マラッカ海峡の歴史的都市群

ペナン島は、欧米諸国が大航海時代に東南アジア進出をした15~16世紀ごろにかけて貿易の中継拠点として発展しました。そのため、街には中国系の仏教寺院やキリスト教教会の他、ヒンドゥー教寺院にイスラムのモスクなど多宗教が混合した文化が形成されました。

主な見どころとなるのはジョージタウンの東寄り、マスジット・カピタン・クリン通りと呼ばれる大通りで、この通り沿いにクーコンシーや観音寺といった仏教寺院カピタン・クリン・モスクと呼ばれるイスラム教モスクヒンドゥーのマハ・マリアマン寺院、そして北側にセント・ジョージ教会があります。

また、ジョージタウン西寄りには大富豪チョンファッツィーが建てたチョンフアッツッィーブルーマンションが、そして車で30分ほど離れた郊外にはペナンヒルや極楽寺があります。

チョンファッツッィーブルーマンション

チョンファッツッィーブルーマンションは東洋のロックフェラー”こと大富豪、チョンファッツィーが建てた豪邸です。主に東洋風の館で、美しい装飾や青色に塗られた外壁が目を引きます。

内部を自由に見学できるのは宿泊者のみで、その他の観光客は午前は11時と午後に2回行われる英語の内部見学ツアーに参加する必要があります。1時間ほどのツアーで詳細に説明をしてくれるので、宿泊しつつ、ツアーに参加するのがおすすめです。

その名の通りひときわ目を引く外装のチョンファッツッィーブルーマンション。

内部を見学できるのは英語ツアーのみ。ツアーはかなり混むので早めに到着したい。

東洋風とイスラム風が混合したような豪邸。

博物館のような展示スペースがあり、チョンファッツィーの生涯について知ることができる。

宿泊は1人1万円ほど。宿泊客は内部を自由に見学できるのでおすすめ。

宿泊者専用スペース。内壁も青色なのには驚かされる。

2022初海外旅行の出入国、憧れのペナン島ブルーマンションに宿泊【マレーシア-シンガポール】Part1

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クーコンシー (邸公司)

マスジット・カピタン・クリン通りの南側にあるクーコンシーは邸一族によって建てられた祖先のための霊廟です。仏教寺院は内外共に目を引く美しさで、一階部分は博物館になっています。

入り口部分がややわかりにくいため注意が必要です。下記の写真を参考にしてください。年中無休で、開館時間は9:00~17:00となっています。

マスジット・カピタン・クリン通りに面した入り口。建物の通用口と見紛う。

極彩色の外観。現在の建物は20世紀になってから再建されたもの。

金色の豪華な内装。線香のにおいが漂う仏教寺院。

カピタン・クリン・モスク

マスジット・カピタン・クリン通りの名前にもなっているカピタン・クリン・モスクは、インド系の富豪、カウダーモフディーによって建てられたマレーシア国内でも最大規模のイスラムモスクです。

毎日礼拝の時間はジョージタウンに住むイスラム教徒の人々が集まり祈りをささげる場になっています。そのため、毎日13:00~1400が閉館時間になります。開館時間は11:30~13:00、14:00~18:00で、金曜日は14:30~のみになります。モスクのため、女性は髪を覆うスカーフと腰から下を露出しない格好を準備していきましょう。

大きなモスクとミナレットは遠くからでも目立つ。

現在も使用されている現役のモスク。

マハ・マリアマン寺院

マスジット・カピタン・クリン通りのカピタン・クリン・モスクから道路を挟んだ反対側にあるマハ・マリアマン寺院はヒンドゥー教系の美しい寺院です。

開館時間がかなり特殊で、7:30~12:00と18:00~21:00となっており午後はほとんどの時間が閉館になってしまいます。上記のカピタン・クリン・モスクの時間やブルーマンションのツアー時刻とうまく組み合わせて計画を立てるとよいでしょう。

モスクの対面にある、美しい装飾のヒンドゥー寺院。

観音寺

観音寺はマスジット・カピタン・クリン通りのモスクからさらに北側にあります。1800年代に建てられた歴史を感じる仏教寺院で、常に線香の香りが漂っていることから線香寺院とも呼ばれています。

開館時間は7:00~19:00と、他の観光名所と比較すると比較的行きやすい印象です。

中国系の仏教寺院。屋根の上の細やかな装飾が特徴的。

線香の香り漂う観音寺。中国系の人々が熱心に参拝していた。

セント・ジョージ教会

マスジット・カピタン・クリン通りの最も北側に位置するセント・ジョージ教会は、キリスト教系のイギリス教会です。遠くからもわかる重厚な造りの白い教会では毎週日曜日にミサが開かれています。

開館時間は10:00~16:00ですが、休館日が金・土・日と多いため注意が必要です。

緑の芝生の上に建つ白く美しい教会。休館日が週末に集中するため注意。

近くで見るとその大きさに圧倒される。様々な宗教系の建物が見られるのがジョージタウンの魅力。

コーンウォリス城塞

マスジット・カピタン通りの北東側、バタワースからのフェリー乗り場に近いコーンウォリス城塞は、18世紀、東インド会社のフランシス・ライトが上陸した際に築かれました。

交通の要所であったペナン島を守る際に活躍した西欧風の要塞で、植民支配していたイギリスが使用し、兵の駐屯所や貯蔵庫としても活躍しました。

9:00~22:00の開館で入場は20リンギット。現金が使えず、クレジットカードを用意する必要があります。

コーンウォリス城塞の入り口。巡回バスのバス停からは5分歩く。

コーンウォリス城塞の地図。崩壊した部分は修復が行われている最中だった。

城塞の貯蔵庫や駐屯所として機能していたと思われる施設。

海に面した砦には海向きに大砲が置かれていて、当時の光景を思い起こさせる。

大きな世界遺産登録のマークが彫られていた。

 

構成資産

マラッカ マラッカ海峡の歴史的都市群【マレーシア】 行き方と難易度

近くの世界遺産

レンゴン渓谷 Coming soon,,,

 

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