ヴォルビリス考古遺跡で絶対見たいスポットまとめ【モロッコ・スペイン・ポルトガル】旅行記8日目前編

ヴォルビリス考古遺跡で絶対見たいスポットまとめ

8日目 世界遺産6/47ヶ所

メクネスに2連泊して世界遺産をじっくり見ることに決めたのでゆっくりとまずは市内に向かいます。

メクネス近郊にある世界遺産、ヴォルビリス考古遺跡へはタクシーをチャーターするか、乗り合いのグランタクシーを利用してムーレイイドリスへ向かいます。

現地の人にバスを聞いたのですが、ムーレイイドリスに行くならグランタクシーの方が便利だと教えてくれました。

メクネスのアミール・アブデルカデル駅。駅前に宿がいくつかあります。

メクネスも新市街の方はかなり栄えている印象でした。

やや町外れの一角に、各地に向けて出発するグランタクシー乗り場がありました。片道10DHと格安で、7人ほどの現地の人と一緒に乗り込みました。

車窓はモロッコ南部の荒野とは異なり、草原が広がります。

40分ほどで山の中腹に栄える白い街が見えてきました。

ムーレイ・イドリスではロバを多く見かけました。

ムーレイ・イドリスは、モロッコ初のイスラム王朝を興したイドリス1世が埋葬されており、巡礼者が今なお集う聖地となっています。この地には敬虔なイスラム教徒が居住しており、街の雰囲気も静かで独特の空気が流れていました。

グランタクシー乗り場周辺は市場になっており人で賑わっていました。

中央広場の上にある展望スペースから見ると美しい町並みが見られます。

ここからヴォルビリス考古遺跡へは歩いて1時間ほどとのことでしたが、道順も分からないので行きはタクシー、帰りは歩いて戻ることにしました。

ムーレイイドリスからタクシーで40DH。値切れそうですが、対観光客料金があるみたいでした。

ゲートを通ると丘の上にヴォルビリス考古遺跡があるのが見えます。

途中には博物館があり、アフリカ大陸にも広がったローマ帝国の繁栄を展示しています。

丘の向こうに歩いて行くと、考古遺跡が一帯に広がっています。

敷地面積が広く、日陰がないので帽子や日傘が必須です。

オルフェウスの家付近。遺跡の保存状態は良いです。

この付近に生息するナメクジをあしらったと思われるモザイク画です。

キャピトル

ヴォルビリス考古遺跡の中でも最も目立つのが中央部に立つキャピトルです。

太陽神ゼウスを祀る神殿だったとされていますが、建物はほとんど残っていません。そびえ立つ柱は色がばらばらになっていることから復元であることが分かります。

ヴォルビリスの中でもひときわ目立つ構造物です。

バシリカ礼拝堂

バシリカ礼拝堂は遺跡の中心部にあり、本来の礼拝堂としての役割の他、周回や裁判など公的な場としても広く使用されました。

また、その隣にはフォーラムと呼ばれる広場があり、ローマ都市において人々が集まり議論する場が設けられていました。

現在は建物の一部と柱が復元された状態で残っています。柱にはコウノトリが巣を作っていることがあります。

離れた場所から見たバシリカ礼拝堂の全景。柱の上にコウノトリの巣があります。

ヴォルビリスの中では、かなり復元が進んでいる建築物です。

カラカラ帝の凱旋門

カラカラ帝は3世紀初めに赴任したローマ皇帝で、ローマ属州の住人に市民権を付与する、属州の税制を撤廃するなどの制度を打ち出した皇帝です。

このためヴォルビリスの人々は感謝の意を示し、カラカラ帝の名を冠する門を建築しました。

およそ1700年前に建設された凱旋門。都市の西側の通用門でした。

遺跡内で目立つ建築物の一つ。近くで見ると非常に大きいです。

デクマヌス・マクシムス通り

デクマヌス・マクシムス通りは、カラカラ帝の凱旋門から北東に向かって伸びる大通りで、ヴォルビリスにおいてのメインストリートでもあります。通りの北側にはモザイクなどが良く保存されている家も多く存在します。

また、この通りの北東の端にはタンジェ門と呼ばれる大きな門があります。大通りはタンジェ門側がやや高くなっており、タンジェ門からはヴォルビリスの全景を見渡すことができます。

カラカラ帝の凱旋門から北東に向かってデクマヌス・マクシムス通りがあります。

タンジェ門側から見た大通り。かなり大きな都市であったことがうかがえます。

遺跡の北東の端にあるタンジェ門。やや高台になっています。

ヘラクレス功業の家

ヘラクレス功業の家はギリシア神話の英雄ヘラクレスの12の功業を描いたとされるモザイク画が残る家です。ヴォルビリスの中でもモザイク画が良く保存された区画のひとつです。

ディオニソスと四季の家

デクマヌス・マクシムス通に面した位置にあるディオニソスと四季の家はローマ神話のディオニソスをテーマとしたモザイク画が描かれています。

こちらの建物は床の絵の他大きな柱もいくつか復元されています。

ほとんど廃墟となっているものの、床の絵は良く保存されています。

四季をテーマにしたモザイクなども見どころのひとつです。

騎士の家

騎士の家にはギリシア神話のワインの神バッカスとその恋人であるアリアドネが描かれたモザイク画があります。

ギリシャ神話の一部を表現しており、バッカスの肖像は顔まで綺麗に保存されています。

その他

その他ヴォルビリス考古遺跡には名前は付いていないながらも美しいモザイク画や、当時の機能を偲ばせる様々な構造物があります。

水場には水をモチーフとしたモザイクがあてがわれています。

ロバまたは馬がモチーフと思われるモザイク画など、遺跡には様々な絵が残っています。

浴場と思われる場所。ローマ遺跡は水利システムも充実していました。

遺跡は広いので時間に余裕を持ってじっくり見学しましょう。

ヴォルビリス地方は穏やかな気候で日陰がないため暑く感じます。

 

午前中に見学は終わりましたが、タクシーで帰るのももったいない気がしたので歩いてムーレイ・イドリスまで戻ることにしました。

駐車場を出て上り坂を歩いて行きます。

暖かくて歩きやすい天気で良かったです。

昼にかけて大型の観光バスが何台か到着し、混み始めてきました。

草原の真ん中にヴォルビリス考古遺跡が見えます。

10分ほどで幹線道路まで戻ってきました。

日差しが強くかなり日焼けしているのが分かります。

30分ほど歩くと遠くにムーレイイドリスの街が見えてきました。

遺跡から歩いて1時間ほどで戻ってきました。さらに上り坂が続き、きつくなってきました。

 

神聖な白い街を遠目から見るのもきれいです。

長い坂を登り、ようやくタクシープールに戻ってきました。

このあとはメクネスに戻り、午後はメクネスの世界遺産を巡ります。

 

つづく。

 

少し長い旅行記となりますが、基本的には月水金の週3更新を目標に執筆する予定です。

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