メクネスのメディナでおすすめのスポットまとめ
8日目後編 世界遺産6/47ヶ所
ヴォルビリスの観光を終えてムーレイ・イドリスに戻った後は、またグランタクシーでメクネスに戻り、メクネスの世界遺産”古都メクネス“を巡ります。
メクネスが繁栄したのは17世紀、アラウィー朝時代です。ムーレイ・イスマイルによって改修されたメクネスは約50年ほど首都として機能しましたが、その後はフェズやマラケシュにその機能が移され、衰退していきました。
旧市街は街の南の高台に築かれており、駅がある新市街からはやや離れています。グランタクシーでメクネスに戻ってきた後は旧市街方面へ歩いて行きます。
新市街から南に進んでいくと、世界遺産古都メクネスが見えてきます。
だんだんと町並みがそれっぽくなってきました。
道路に沿って進むと宮殿の城壁が見えてきます。
午後からの散策になってしまいましたが、古都メクネスで見るべきおすすめスポットを巡ってきたのでまとめてみました。
①マンスール門
古都メクネスのメインゲートでもあるマンスール門はメクネスで最も有名な観光スポットです。旧市街の中心部、エディム広場に面しており、18世紀の建築です。
メクネスの中心部にあり、観光客も多いです。
キリスト教からイスラム教に改修したマンスールという人物の設計による物だそうです。
②クベット・エル・キャディン
マンスール門の裏手からほど近い位置にあるクベット・エル・キャディンは、大使との謁見や儀式の際に使用されていました。後述の地下牢とセットで10DHとなっています。
手前に見えるのがクベット・エル・キャディン。この地下一帯が地下牢になっています。
シンプルで小さな広間です。地下牢の見学と合わせてどうぞ。
③キリスト教徒の地下牢
キリスト教徒の地下牢はクベット・エル・キャディン付近の地下一帯に広がっている空間で、ムーレイ・イスマイル朝時代に異教徒であったキリスト教徒を収容していました。
多いときには4万人が収容されていたとされており、内部はひんやりとした静かな空気が漂っています。
地下牢の入口です。柵が頑丈に作られています。
暑いモロッコですが階段を降りるとひんやりとした空気に包まれます。
地下空間は外からは想像できないほど広く、天井も高くなっていました。
写真は明度を上げてありますが実際はもっと地下牢らしく薄暗いです。
④ムーレイ・イスマイル廟
ムーレイ・イスマイル廟はマンスール門の南東にあり、メクネスを発展させたムーレイ・イスマイルが安置されている霊廟です。
ムスリム教徒でなくても入場、見学することができますが現在回収のため立ち入りができなくなっています。
メクネスでも人気の高い観光スポットで、普段は混雑します。
工事期間のため外部からの見学となっていました。
⑤風の道
ムーレイ・イスマイル廟のさらに南東側にある道は、両側を高い壁で囲まれており強い風が吹くことから風の道と呼ばれています。
高くそびえる城壁は圧巻ですがここは交通量も多く車がかなりのスピードで行き交うので注意が必要です。
リフ門と呼ばれる門を抜けると風の道が広がります。
車と比較すると壁の高さがよく分かります。
風の道はおよそ600mほど続きます。右手側がメクネスの王宮になっています。
⑥エディム広場
メクネスの中心部に当たる広場がエディム広場で、マンスール門の前にあります。休日はこの場所に出店やパフォーマンスが繰り広げられ、観光客で賑わいます。
フェズやマラケシュと比べるとやや小規模ですが、メクネスで最も賑わう場所といっても過言ではないでしょう。
エディム広場には出店が並び観光客で賑わいます。
夕方にかけて涼しくなると出店が増えてきます。奥にはマンスール門が見えます。
⑦メクネス旧市街
エディム広場から北側にかけては商店街が広がり、マラケシュやフェズ同様エスニックな雰囲気が味わえます。
マラケシュやフェズと比べると押し売り等もなく、観光客も少なくて歩きやすいのでとても散策しやすい印象です。
メクネスのメディナ。多くの商店が両脇に構えています。
観光客が比較的少なく、散策しやすいのが特徴です。
食べ物も売っています。地元の人が行き交っていました。
⑧ベルダン門
ベルダン門はメクネスのメディナの北側に位置する通用門です。門の彫刻も見どころのひとつですが、この門の外側からはザルフォーン山脈の美しい景色を見渡すことができます。
エディム広場からやや離れており、人気の少ない道を歩くのが難点です。
メディナの北側に位置するベルダン門。マンスール門ほどではないものの、美しい彫刻が施されています。
門から外に出るとザルフォーン山と緑豊かな草原が広がります。
⑨ブー・イナニア・マドラサ
メクネスの商店街にあるブー・イナニア・マドラサは14世紀頃に建てられたイスラム教徒の学校です。
中庭のモザイクタイルや壁の幾何学模様の装飾などは学校とは思えないほど魅力的です。また、屋上からはイスラム教徒でないと見学ができない緑色のグラン・モスクのミナレットが見えます。
アーケード内の一角に入口があるので非常に分かりづらいです。
中庭の中央には学徒が身を清めた噴水が置かれています。
学校とは思えないほど細かく美しい装飾がなされています。
学生が生活したとされる部屋がいくつか見学用に開放されています。
屋上からはメクネス最大のグラン・モスクのミナレットが見えます。
メクネスの見学後は新市街の宿に戻ります。このまま次意の目的地であるフェズに移動しても良いのですが、さすがに疲労がたまっていたようで足もがくがくだったので連泊し、コンディションを整えることにしました。
明日はタンネリショワラで有名な世界遺産、フェズのメディナを見学します。
つづく。
少し長い旅行記となりますが、基本的には月水金の週3更新を目標に執筆する予定です。
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