夜のサハラで【モロッコ・スペイン・ポルトガル】旅行記5日目

夜のサハラで

 

4日目 世界遺産2/47ヶ所

サハラ砂漠に到着した4日目夜。訪問した世界遺産の数はなかなか増えませんが、この日は一気にマラケシュまで帰ります。

歌や踊りで大騒ぎをしたあと、皆ちりぢりに寝床へ帰って行きましたが、若い子達がみんなで夜の砂漠を散歩に行くというのでついて行ってみることにしました。

サハラ砂漠のど真ん中ということもあり、テンションがおかしいくらいに上がっていて、夜の砂漠で大声で歌ったり走り回ったりしました。

夜の砂漠は静かで、冷たい風が吹き抜けていきます。そして何よりも感動したのは、見上げると満天の星空があること。真っ暗なので写真は撮れませんでしたが、都会から離れ、真っ暗な砂漠の上には美しい星のカーテンがかかっていました。

真っ暗で誰が誰だかわかりませんが、ざっと数えてその場に15.6人は居たと思います。砂漠にごろんと横になりながら星を眺めました。

ふと、誰かが、

おい、ひとりずつみんなの前に出てって自己紹介とかしようぜ

といいだしました。砂丘の上にみんな寝っ転がり、一人が下に降りて懐中電灯に照らされて自己紹介をして、夢を語るというのです。

絵にするとこんな感じ。暗くてお互いの顔も分からないので、しゃべる人だけ照らされます。他の人は座ったり横になったり。

なぜか1番手は自分でした。

というより、ここに来るまでのバスやホテルの時から、砂漠に一人で来たアジア人としてけっこういい感じにいじられてて、誰よりも早く名前が覚えられていたからだと思います。

結局、名前を語ったあとは、夢はニンジャだとかサムライだとかヤジが飛んできて自分の番は終わりました。

その後は、好きな歌を歌った女の子やスポーツインストラクターを目指すお兄さん、文化研究をしている学生など、思い思いに夢を語っていました。

“サハラ砂漠が今までで一番好き!”と語った世界旅行中のアメリカ人の女の子が、

一生旅を続けていきたいわ、、でもどうすればそんなことができるんだろう??

と語っていたのが印象的でした。確かに旅は楽しいですが、冒険にはいつか終わりが来るもの。

この砂漠を出たら、今寝っ転がって空を見ている皆ともお別れ。非現実から現実に戻され、それぞれの国でそれぞれの道を歩んでいきます。星空の元で今後の人生や自分の夢について、改めて思考を巡らしました。

自己紹介タイムの最後の方になって、近くに座っていた女の子が

カメラのキャップを砂漠でなくしちゃったみたい

と言ったことから小さな発表会は終わり、夜の砂漠での大捜索タイムが始まりました。

辺りは真っ暗だし、何しろ広大な砂漠のど真ん中なので結局見つからずキャップだから諦める、となったのですが、そんな中、誰かが、

これこそ国際連合(United Nation)みたいだね!!

と発したのが妙に印象に残っています。確かにアメリカ、メキシコ、モロッコ、ポルトガル、、、といろいろな国から来た人が偶然ここに集まって、サハラ砂漠の真ん中で満天の星空の下、協力してカメラキャップを探している、、、、

ばかばかしくもどこか美しい奇妙な状況と、そして国際協力という単語と、砂漠のそんな光景が妙に印象に残った夜でした。

 

5日目 世界遺産2/47ヶ所

朝の5時半、荷物をすべてまとめ、ラクダに乗ってメルズーガに戻ります。

まだ日の昇らないサハラ。うっすらと星空も広がります。

ラクダは歩き始めましたが、昨日も1時間半ラクダに乗り続けてお尻と腰が痛いままですし、まだ早朝という時間なので皆静かです。

寝ぼけた頭のまま撮った一枚。だんだんと日が昇っていきました。

1時間もするとだんだんと空が明るくなってきました。

ここを出たら皆とはお別れ。そんな昨晩の考えを引きずりながらも、おしりが痛いので早くメルズーガについて欲しい、、という思いが勝りました。7時前くらいになり、遠くにメルズーガの街が見えてくると、どこかほっとした自分が居ました。

メルズーガに着く頃にはすっかり辺りも明るくなっていました。お世話になったラクダたち。

砂漠の日の出を堪能します。死ぬまでにもう一度来たい場所になりました。

近くのホテルで朝食を撮ります。”早くシャワーを浴びたいなあ”と皆が口々に叫んでいました。このホテルで昨晩の集まりも解散です。

マラケシュから来た人たちや自分はマラケシュに帰りますが、このままフェズに向かう人も居ます。時刻は朝8時、それぞれちりぢりになっていく中、自分たちもマラケシュに向けて出発しました。

1度目の休憩はトイレのみ。朝の10時。まだメルズーガに近いです。

2度目の休憩は3時間後の13時。ここでランチを頂きました。まだ荒野が広がります。

帰りは皆疲れ切っていたのかほぼ爆睡で、自分も気がついたら目を閉じ居ている瞬間が多かったです。けっこうバスは飛ばしていたようでした。

3度目の休憩がその2時間後の15時。ワルザザードに着きました。

さらに2時間後の17時。4度目の休憩。ついにアトラス山脈が姿を現しました。

ツアー初日に超えた大きな山が見えてきたとき、ようやくマラケシュが近づいてきたことを実感しました。山越えの途中、実に驚くべきことが起こりました。

だんだんと進むにつれ雪が降ってきたのです。つい2日前には見られなかった雪がオートアトラスの山を覆っており、車内もざわざわし始めました。

たったの2日で雪化粧を始めたオートアトラス。外は雪です。

そんな車内の空気を察したのか、ドライバーさんは山頂の駐車スポットで車を止め、皆を降ろしてくれました。

前の休憩から1時間後の18時。アトラス山脈の山頂の駐車場は雪に包まれていました。

この山を越えればあと少しでマラケシュ。今朝サハラ砂漠にいたのが夢のようです。

標高が下がるにつれ雪は雨に変わり、いつの間にか日はどっぷりと暮れてきました。真っ暗な景色の中、大きな雨の音だけが響きます。

時刻は20時半。実に12時間にもわたるドライブは終わりを告げ、マラケシュはフナ広場に到着しました。外はどしゃぶり。車から荷物を降ろすと皆ちりぢりに屋根のある方向へ駆け出します。別れ際は実にあっさりでした。

歩いてマラケシュのリヤドに戻ります。改めて自分の大荷物と対面した後は一番やりたかったこと、そう、シャワーを浴びました。

温かいシャワーを2度浴び、冷えた体は芯から温まり、砂漠の砂はすっかり洗い流されました。3日間にわたるサハラの大冒険を終え、ふかふかの温かいベッドの上で、深い眠りにつきました。

 

つづく。

 

少し長い旅行記となりますが、基本的には月水金の週3更新を目標に執筆する予定です。

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