バイリンガールちかさんの炎上について 【渡航は悪くなかったのでは?】

バイリンガールちかさんの炎上について 【渡航は悪くなかったのでは?】

※8月13日、バイリンガールちかさんが活動再開をお知らせする動画を投稿されました。

今回の騒動の難しい点は、あの時期の帰国、渡航が”法に触れる犯罪”ではなく、あくまで自粛マナー・モラルの上での問題であった点かなと個人的には思っています。

彼女の行動や態度について、確かに問題だと思う点もあるのですが、動画でも言及されていた匿名での”度を超えた攻撃発言”や”誹謗中傷”については我々も気を遣っていかなければならないのではないでしょうか。

特に、木村花さんの誹謗中傷事件や三浦春馬さんの自殺はまだ記憶に新しいはず。言葉は時に人を殺す刃ともなり得ます。

反省するべきところは反省し、これからも動画投稿を続けていかれるということで引き続き応援していきたいですね。

【追記】この件について新しく記事を書きました。

バイリンガールちかさんの活動再開と有名人の誹謗中傷について思うこと

英語学習をメインとした有名Youtuberのバイリンガールちかさんこの時期にマレーシアから帰国されるということが話題となり、批判を浴びております。(すでに帰国したようです)

バイリンガールちかさんはアメリカ育ちで英語が非常に堪能であり、日常会話で使える正しい英語を動画にしている教育系の有名なユーチューバーさんです。

英会話を勉強する上で、学校教育で教わらないシチュエーションでの会話や、ネイティブ的なフレーズなどちかさんの動画に非常にお世話になった方も多いのではないかと思います。

炎上と共に浴びせられる誹謗中傷に関しては本来の趣旨から逸脱しているものも見られました。ちかさん炎上の発端となった行動について思うところがあるので記事にさせていただきました。

炎上の経緯

事の発端は以下の2本の動画になります。

・世界的にコロナウイルスが大流行する前の昨年11月末から数ヶ月間、バイリンガールちかさんとその旦那さん、1歳のお子さんはマレーシアに滞在し、英語を学びながら海外で生活するスタイルを取っていました。

今年の2月末日本国内ではダイヤモンドプリンセス号の対応に追われている時期ですが、旦那さんの友人の結婚式等の予定で一時的に日本に帰国しました。

3月上旬、コロナウイルスの脅威が迫りつつあり、卒業旅行など海外への渡航の自粛が望まれている時期ではありましたが、ちかさん一家は再びマレーシアの自宅に戻りました。(追記:マレーシアへの渡航は2月24日とのことです。ご指摘ありがとうございます)

3月中旬マレーシアではロックダウンが行われ、都市封鎖、外出制限がかけられました。

4月上旬、動画の中で、この時期マレーシアからの帰国を決めたことを発表し、炎上となりました。

・2本目の動画にて釈明を行いましたが、動画の終盤にて”反対意見をお持ちであればチャンネル登録を解除してかまわない“という趣旨の発言があり、さらに炎上してしまいました。

不要不急の渡航自粛とは

日本政府は2020年の3月16日に渡航に際して注意喚起を、2020年の3月25日に不要不急の渡航中止勧告を発令し、外務省は緊急的な要件以外での渡航中止を呼びかけています。

ちかさんがマレーシアに渡航した3月上旬(追記:マレーシアへの渡航は2月24日とのことです)はまだ自粛の段階であったため、日本出国、マレーシア入国も普通に行われたことかと思われます。

また、その時点でのメインの生活がマレーシアで行われていたことから渡航せざるを得なかった事情もあったのではないかと思いますが、もう少し冷静になるべきだったのかなと言うのが持論です。

3月時点ではすでに海外渡航のリスクが十分浸透しており、世界一周を行っているブログの方々も続々と旅の中断、帰国、自主隔離等を決定されておられました。

あれだけ賢く、リスク管理ができているはずの方が、、しかもこの時期に帰国するなんてというのが多くの方の反応だったのでしょう。

炎上について

この炎上に関しては、渡航そのものではなくまた別の原因があるのではないかと思うのです。

日本政府が渡航注意喚起を行ったのが3月16日、ちかさんがマレーシアに渡ったのはそれよりも前です。マレーシアへの渡航が炎上の火種であったのならば、渡航した時点で炎上騒動が起きているはずです。

炎上が起きたのは4月上旬、“帰国します”という趣旨の動画を上げたことがきっかけでした。この件に関する批判は

・日本国内ではすでに緊急事態宣言が発令され、コロナウイルスが蔓延しつつあるシビアな状態にある中、帰国を決定したこと。

・動画の中での帰国発表がどこか楽しげで楽観的であったこと。

・国民的スターの志村けんさんの死去に関して軽々しく扱ってしまったこと。

がコメントで多く見られました。その他の要件として、

・トップユーチューバーのHIKAKINさんら他の多くのインフルエンサーが自宅待機を呼びかけている中、海外から帰国という行動を取ってしまったこと。

・国内感染者数が日に日に増え、ウイルス蔓延の脅威が迫りつつある中、楽観的に見える動画内での態度に視聴者の不安が爆発してしまったこと。

・日本国内においてもPCR検査がなかなか受けられない中、こうした方々の空港検疫で検査キットが消費されてしまうこと。

なども意見として見られました。コロナウイルスの脅威によってたまった国民のストレスが、スケープゴート的にバイリンガールちかさんに集中してしまった面も炎上が大きくなった理由にあると思います。

さらに2本目の動画にて釈明を行ったのですが、

・あくまで帰国に対する考えを明確にする釈明で、炎上に対する謝罪ではないこと。

・”反対意見をお持ちであればチャンネル登録を解除してかまわない”という趣旨の発言

・(釈明の動画において旦那さんのサルマスク姿が気になること)

など、さらに炎上が大きくなってしまいました。

どうするべきだったのか

繰り返しになりますが、ちかさんが渡航をしたのは日本政府が”渡航に際しての注意喚起”を行った2020年の3月16日よりも前です。生活の拠点がもともとマレーシアにあったのであればマレーシアへの渡航は責められるものではないでしょう。問題があれば渡航した時点で”炎上騒動”が起きているはずです。

ただ、この時点で海外への渡航はもちろん慎重になるべきで、コメントでも渡航を心配する声や子供を心配する声が見られました。

また、マレーシアへ渡航するからにはコロナウイルスが収まるまでマレーシアの自宅に滞在する覚悟やマレーシアでロックダウンが宣言された時点で日本に帰国する計画などがあるべきだったかと思います。

世界的にウイルスが蔓延したこの時期に帰国という選択は、さらに深く検討し、慎重になるべきだったのではないでしょうか。

様々な意見が飛び交い誹謗中傷まで大きくなっているため、自分の中で状況を整理してみたいと考え、記事にしてみました。

 

今後、どのようにご活動されるのかは分かりませんが、コロナウイルスが収束し、また役立つ英会話動画が見られることを楽しみにしております。

 

本サイトで紹介する情報は筆者の訪問当時の現地情報となります。実際に行ってみて変更や意見等がございましたら、コメント等でお知らせいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

また、本サイト内の記述、画像、写真の無断転載・転用を禁止します。

6件のコメント

ブログ村から拝見しております。。
本記事は大変分かりやすく、勉強になりました。

私自身もこの時期に海外渡航していましたが、今思うと完全に帰国の判断が遅れていたな、と反省する次第です。
弁明がましいですが、過度な誹謗中傷もトイレットペーパーの買い占めに似ている側面があるというか、無理しすぎずに外出を控えていきたいですね。

以上今後とも記事を楽しみにしています。

コメントありがとうございます!
自分もこの件に関していろいろな方からのご意見をいただきまして、大変勉強になっております。

3月初めの時点でこウイルスがこれほどまでに拡大すると予想するのは難しかったかと思います。
これ以上の拡大を防ぐために、各自が意識して対策していくのが大切ですよね!

コメントありがとうございます。

確かに難しい状況ではありましたが、だからこそ慎重に検討し、判断すべきだったのかもしれませんね。
ウイルスの一刻も早い収拾を願っております。

こんにちは。今さらながらこの件を知りました。
炎上してしまった理由は他にもまだ小さな子供を連れていたというのも大きいかと思います。
あと異議を唱えた人をすべてアンチ扱いしたことや、コメを大量に削除したところなんかも。
あと釈明の仕方も海外じゃ通用するかもしれませんが、日本じゃ反感買うかなあって。
コロナ以前の別の動画ですが、まだ1歳未満の赤子をあちこち海外へ連れて回るのを見てコロナとは関係なしにちょっとなあとも思いました
まあyoutubeの仕事の一環でもあるし、いざって時は医療機関に駆け込むことができるからと言われればそれまでですが。
せめて子供は安全圏において、大人である自分たちだけでマレーシアへ行っていればここまで炎上はしなかったかも知れませんね。

コメントありがとうございます。

おっしゃるとおり、このご時世のことを考えると、小さな子供を連れて海外を行き来してしまったのは危機管理能力が低かったようにも思います。
子供のことを考えると、いっそう慎重になるべきでしたよね。当時からコロナウイルスに関する報道は頻繁にされていたはずですし。

今回の彼女の行動は法律を犯したわけではなく、コロナの感染を抑える自発的な”自粛”が守られなかったこと、というのもポイントかなと思います。
同じような人気商売である芸能界でも、自粛期間中に遊び歩く芸能人が炎上し、謝罪や奉仕活動を行っています。
Youtuberもファンありきの職業ですから、今後の活動では自分のファンを大切に欲しいなと思っております。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です