宝城・順天干潟 韓国の干潟 【韓国】 行き方と難易度

宝城・順天干潟 韓国の干潟の行き方

難易度★★★★☆

韓国の干潟は2021年に韓国としては2件目の自然遺産として世界遺産に登録された干潟群です。全羅道を中心に韓国南西部の新安干潟、高敞干潟、舒川干潟、宝城・順天干潟の4か所が構成資産になっています。

順天は鉄道が通る大きな地方都市で、順天・宝城行きの高速バスがソウルや釜山から頻繁に運行しています。今回紹介する順天湾湿地は公共路線バスが運行し、市内中心部からそれほど離れていないためアクセスも容易です。

干潟内は遊歩道が整備されており、非常に歩きやすく見学しやすいです。水鳥が群をなして一斉に飛び立つ様子は圧巻です。

宝城・順天干潟の行き方

●宝城、順天はどちらも全羅道の南部に位置する地方都市です。在来線が通っており、ソウル方面からのアクセスは本数も多く便利です。ソウルや釜山からは高速バスを利用すると2時間半~3時間ほどで到着します。

順天から順天湾湿地へは66番バスが運行(順天湾湿地で降車)。所要は約30分、本数は1時間に1本程度です。また、タクシーで15分程度です。10000ウォン(=1000円ほど)なのでタクシー利用も便利です。

営業は8:00~17:00(~19:00)、年中無休です。湿地内は遊歩道が完備されています。干潟の範囲は非常に広く、展望台など全部の景観を巡ると2~3時間ほど必要になります。メインの葦原だけでも40分ほどかかるでしょう。

順天からバスで30分。順天湾湿地(Suncheon wetland:スンチョン ウェットランド)で降りる。

大きな入り口が見える。3階建ての建物は小規模な博物館。

チケットを購入してゲートから入場する。左に5分ほど進むと葦原が見えてくる。

順天湾湿地

韓国の干潟は世界5大干潟の一つとして世界的に有名であり、湿地の保全について定めた条約、ラムサール条約に登録されています。渡り鳥の巡行ルート”東アジア・オーストラリア地域”上であるため、多くの鳥たちが生息する重要な中継地です。

順天湾は広大な葦原が最大の見どころで、遊歩道を散策すると多くの鳥たちが上空を飛ぶ様子を見ることができます。

また、湿地帯は干潟に生息する魚や甲殻類の生息地ともなっており、遊歩道から下を覗くと、カニやハゼといった湿地に棲む生物が顔をのぞかせています。

順天湾湿地の地図。手前側が入り口。奥に広がるのが広大な葦原。

大きな橋を渡って葦原に向かう。秋~冬にかけて特に渡り鳥の姿が見られる。

世界遺産、順天の干潟の美しい葦原の景観。分岐は左右どちらから進んでも同じで、1周して戻ってくる。

夏は緑、秋は美しい黄金色になる。季節によって景色が変化するのも見どころの一つ。

たくさんの渡り鳥が群れを成して上空を飛んでいく。鳥たちはここから南を目指す。

筆者が訪れたのは11月上旬で、たくさんの水鳥が舞う様子が見られた。

遊歩道上で見つけた鶯色の小さな鳥。葦に付く虫をついばんでいた。

ところどころに遊歩道の下を覗く観察穴が設けられている。

穴の下では小さなカニやハゼの姿が観察できた。

 

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