ドレスデン・エルベ渓谷の行き方
目次
日帰り難易度★★☆☆☆
ドレスデンはドイツの東部に位置するザクセン州の州都で、街の中心にはエルベ川という川が流れています。ザクセン王朝の栄華を示すドレスデン城やツヴィンガー宮殿などがあります。
ドイツ留学をした森鴎外がドレスデンに5ヶ月間滞在しており、「文づかひ」というドレスデンが舞台の小説を書き上げたこともあります。
ドレスデン・エルベ渓谷は2004年に世界文化遺産に登録されましたが、ヴァルトシュレスヒェン橋という橋をエルベ川に架橋する計画が問題となっていました。その後、橋が完成しわずか5年で世界遺産登録を抹消されました。
現在は世界遺産ではありませんが、アクセスもよく見所も多い元・世界遺産です。
ドレスデン・エルベ渓谷の行き方
ドレスデンはドイツ東部に位置しており、ベルリン中央駅からEC高速鉄道で約2時間です。
また、チェコのプラハからもEC高速鉄道を使用して、約2時間半で移動することができます。プラハ-ドレスデン間は車窓がとても美しいことでも有名です。
見所が集中する旧市街はドレスデン駅から北に約1kmほど歩いたあたりにあります。市内の移動には黄色い路面電車を利用することもできます。
ドレスデン中央駅。ザクセン州の州都であり、ドイツ東部の交通の要所でもある。
ドレスデン中央駅からはベルリン行きの他、絶景で有名なプラハ行きの鉄道も発着する。
駅前には黄色のトラムの駅があり、旧市街・新市街方面へ行くことができる。
君主の行列
ドレスデンで最も有名な見所が君主の行列と呼ばれる壁画です。ドレスデン城北東部の壁に配置された、長さ101mにも及ぶ壁画には、1123年~1900年に至るまでの歴代ザクセン州選帝侯が描かれています。
ドレスデン近郊にある陶磁器の街マイセンの磁器タイルを使用しており、第二次世界大戦による損壊を免れた数少ない施設でもあります。
旧市街区、ドレスデン城の北東に向かって歩くと大きな壁画が見えてくる。
長さはなんと101m。アウグスト強王など有名な人物が行列に参加している。
ドレスデン城
ドレスデン城はザクセン王家が所有していた城ですが、現在は改装され内部は大きな博物館となっています。
ザクセン王家の壮麗な宝石やコイン、衣類などが展示されており、非常に見応えがあります。内部は荷物の持ち込みが禁止となっており、ロッカーに手荷物を預けて見学をします。
また、”緑の丸天井”と呼ばれる宝石を豪勢に利用した部屋も人気で、1日当たりの入場者数が決められており入場が困難になっています。
劇場広場から見たドレスデン城。左の建物はカトリック旧宮廷教会。
右の建物はカトリック旧宮廷教会。ドレスデン城は入口が2ヶ所あり、中央部が吹き抜けになっている。
ドレスデン城。人気の緑の丸天井は当日券も売りきれるのが早いため、朝早く行動したい。
ツヴィンガー宮殿
ツヴィンガー宮殿は1732年に建設されたバロック様式の宮殿で、ザクセン選帝侯アウグスト1世によって建てられました。
壮麗な建物と、赤と緑の対比が美しい中庭が特徴で、現在はドレスデン美術館となっています。フェルメールの絵が展示されているアルテ・マイスター美術館、マイセンの陶磁器芸術が展示されている陶磁器コレクション、及び数学物理学博物館があります。
ツヴィンガー宮殿の南西部は大きな堀に囲まれている。
高所から見たツヴィンガー宮殿。大きな中庭を囲むように3つの美術館が配置されている。
一番人気は北側にあるアルテ・マイスター美術館で館内は観光客でごったがえす。
美術館の見学も良いが、宮殿の建物そのものも非常に見応えがある。
外側から見たツヴィンガー宮殿。中庭へは無料で入場できる。
観光客に人気のアルテ・マイスター美術館の入口。ラファエロやフェルメールの有名な絵が展示されている。
ゼンパーオペラ
ツヴィンガー宮殿の改築に関与した建築家ゼンパーがデザインしたオペラ劇場で、ザクセン州立歌劇場でもあります。
ヨーロッパ屈指のオペラ劇場で、リャハルト・ワーグナーのタンホイザーなどはここで初めて上演されました。一人10ユーロほどでオペラを観劇することもできます。
ゼンパーオペラは、ツヴィンガー宮殿に隣接する、ヨーロッパ屈指のオペラハウス。
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