大成洞古墳 伽耶古墳群の行き方
難易度★☆☆☆☆
伽耶古墳群は2023年の9月、世界遺産会議にて新規登録が決定した韓国の世界遺産で、韓国中央南部~南部にかけて7か所が登録されています。
古墳群はそれぞれ地方都市など離れた位置にありますが、その中でも大成洞古墳は釜山近郊鉄道でアクセスすることができ、また、空港からは乗り換えなしで行くことも可能です。
古墳には入場無料の博物館が併設されており、古墳群に関する歴史を学べるほか、出土品、副葬品などの展示もあります。
大成洞古墳 伽耶古墳群の行き方
●大成洞古墳があるのは釜山の西部で、沙上駅-金海空港を結んでいる釜山-金海軽電鉄線の博物館駅が最寄り駅です。電車内や駅からは古墳が見え、駅からは徒歩3-4分ほどです。
●金海空港から博物館駅へは所要30-40分ほどを見込んでおきましょう。釜山中心部からだと、乗換の時間等を考慮して片道1時間強かかる計算です。日中は電車の本数も比較的多いため、帰りの電車の心配はありません。
●大成洞古墳の敷地内には古墳博物館が隣接しています。月曜日が休館日で、営業時間は9時~18時です。展示は大部屋で2部屋ほどで、見学所要時間は30分~1時間もあれば十分でしょう。
●古墳は上に登って見学することができます。小高い丘のようなイメージで多少の上り坂があるため、動きやすい服装・靴が便利です。
釜山-金海軽電鉄線の博物館駅。釜山市内からだと片道1時間ほど。
博物館駅や電車内からは大成洞古墳を俯瞰して見ることができる。
駅から東の川を渡るとすぐに大きな古墳にたどり着く。
小高い丘のように見える、伽耶古墳群の一つ、大成洞古墳に到着。
大成洞古墳
大成洞古墳は伽耶古墳群の構成資産の一つで、42年~562年まで朝鮮半島南部に成立していた伽耶国の王族の墳墓です。
大成洞古墳は100年ごろから500年代まで大型の古墳が形成されており、低層部分には身分の低い人々の墓が、上層部には身分の高い人々の墓があります。
伽耶国は鉄の産出地であったことから、鉄製品の出土品が多く見つかっている他、外交によって得られたものも出土しています。これらは隣接の博物館内に展示されています。
南北に大きく広がる大成洞古墳。南西に博物館がある。
小高い丘のようになっている古墳は、遊歩道を歩くことができる。
入場無料で、地元の人々が散歩に利用しているようだった。
墓がある場所がわかりやすく植物で囲まれている。
今日に至るまで、9回の発掘調査が大学研究機関によって実施された。
大成洞古墳博物館
大成洞古墳の敷地内に隣接しているこの博物館では、伽耶国にまつわる展示や出土品を見学することができます。
月曜日が休館日で入場は無料です。日本語のパンフレットがある他、解説には英語、日本語があるものも多く、ハングルが分からなくても楽しめる内容となっています。
伽耶国は鉄の産出地であり、これを利用して多くの近隣諸国と文化交流を行ってきました。その中には倭国も含まれることから、日本とのつながりを知ることができます。
古墳の上から見える博物館前景。1階建てなのでそこまで広くはない。
世界遺産ではあるが、見学者はほとんどいない。客は私一人だった。
古墳の成立に関する展示。年代を経て大きくなっていく様子が分かる。
出土した土器にまつわる展示。伽耶国は文化交流も盛んであった。
別棟の野外展示。出土の様子や墓の重なりを見ることができる。
他の構成資産
近くの世界遺産
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