サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路 【スペイン】 日帰り難易度と行き方

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の行き方

日帰り難易度★★★☆☆(全行程踏破は★★★★★以上)

キリスト教三大聖地の一つサンティアゴ・デ・コンポステーラはスペインにあり、そのカテドラルおよび旧市街は世界遺産にも登録されています。

聖地の巡礼に際して信者たちは数ヶ月かけて巡礼路を歩き、聖地参りをしたといわれています。ピレネー山脈から続くこの長い一連の巡礼路も、世界遺産に登録されています。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の行き方

“巡礼路”の行き方と一口に言っても、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路はスペイン国内だけで全長800kmの距離があります。また、フランス側の世界遺産とは別件での登録となっています。全行程を徒歩で制覇しようとすると数ヶ月かかるといわれています。

行程に決まりはありませんが、スペイン北部にはアルベルゲと呼ばれる巡礼者向けの安いホテルが多数あり、多くの人々で賑わっています。巡礼路の中で特に巡礼者に人気の街はログローニョ(サンミリャンの修道院)、ブルゴス(大聖堂がある)、オビエド(アストゥリアス建国の地)、ポンフェラーダ(テンプル騎士団ゆかりの地)、ルーゴ(ローマ城壁とカテドラル)などです。

ブルゴス付近の巡礼路。歩きやすい平坦な道が整備されている。

ログローニョ付近の巡礼路。天気が良く見晴らしもいい。

巡礼路は自転車を使用することもできる。荷物を抱えて歩く人々をよく見かける。

聖地巡礼は今日に至っても多くの人々が実施しています。巡礼者は年間でも10万人を越えるといわれており、世界中から信者が集まってきます。筆者は世界遺産巡りの旅行でいくつかの街を訪れましたが、非常にたくさんの巡礼者に出会いました。また、日本人の巡礼者もおり、優しく話しかけてきてくれました。世界でも珍しい道の世界遺産と言えます。

この記事では巡礼路中の世界遺産を持つ大都市を紹介しようと思います。

ログローニョ

ナヘラ(サン・ミリャンのユソ修道院およびスソ修道院)

サン・ミリャンのユソ修道院

サン・ミリャンのスソ修道院

ログローニョは巡礼路の合流地点でもあり、多くの巡礼者があつまる大きな都市です。この地からバスで1時間ほどの場所にナヘラという小さな町があります。その付近にある由緒ある修道院が、サン・ミリャンのユソ修道院およびスソ修道院です。双子の修道院はそれぞれ山の麓と中腹に位置しています。

ブルゴス(ブルゴスのカテドラル・アタプエルカ考古遺跡)

ブルゴスのカテドラル

アタプエルカ考古遺跡

世界遺産にも登録された、スペイン三大カテドラルの一つブルゴスのカテドラルがあります。残りはトレドとセビーリャのカテドラルで、大きさでは3番目に位置します。巡礼路中にある大きなカテドラルであるため、この地を訪れる巡礼者はとても多いです。また、ブルゴスの近郊にはもう一つの世界遺産、アタプエルカ考古遺跡があります。人肉食(カニバリズム)の痕跡が発見された貴重な遺跡群です。

ビルバオ(ビスカヤ橋)

ビスカヤ橋

最もよく知られた巡礼路からは離れますが、北側を通るルート場には現代アートの街ビルバオがあります。この地では世界でも珍しい、現役で稼働している運搬橋、ビスカヤ橋が世界遺産に登録されています。

サンティリャーナ・デル・マル(アルタミラ洞窟とスペイン北部の旧石器洞窟美術)

アルタミラ洞窟とスペイン北部の旧石器洞窟美術

ビルバオを通るルート上には、サンティリャーナ・デル・マルという小さな村があります。この地の郊外には初期人類による洞窟壁画が残るアルタミラ洞窟があります。本物は保存のために見ることはできませんが、精巧なレプリカが公開されています。

オビエド(オビエドとアストゥリアス王国の建造物群)

オビエドとアストゥリアス王国の建造物群

オビエドはレコンキスタのきっかけとなったアストゥリアス王国発祥の地です。当時の技術力をふんだんに盛り込んだ歴史ある修道院が保存されています。

ポンフェラーダ(ラス・メドゥラス)

ラス・メドゥラス

山間の町ポンフェラーダはテンプル騎士団ゆかりの要塞があります。さらにその郊外には、ローマ時代に栄えた金鉱山の跡地ラス・メドゥラスがあります。水流を使った山崩しによってできた人工景観は圧巻です。

ルーゴ(ルーゴのローマ城壁)

ルーゴのローマ城壁

ルーゴも巡礼路中に位置する街です。ローマ時代の城壁が欠損することなく残っている点は驚嘆に値します。また、この町にも大きなカテドラルがあり、大きな瞳の聖母と呼ばれる聖母像は一見の価値があります。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ

サンティアゴ・デ・コンポステーラ

巡礼路の終着地点、サンティアゴ・デ・コンポステーラです。長い期間をかけて歩いてきた人々の終着点であり、バチカン、エルサレムと並ぶキリスト教の3大聖地の一つでもあります。毎日正午に開かれる巡礼者のためのミサには、長旅を続けてきた巡礼者が参加します。不定期でボタフメイロと呼ばれる儀式が行われることもあります。

巡礼のゴール地点では多くの人が歓喜の声を上げる。

正午には巡礼者のミサが開かれる。もちろん参加は無料である。

カテドラルは巡礼者で埋め尽くされ、立ち見の人もたくさんいる。

香炉をふりまわすボタフメイロの儀が執り行われていた。

 

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アラゴン州のムデハル様式の建造物(サラゴサ編) 【スペイン】 日帰り難易度と行き方 / No.36

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サン・ミジャン・ユソ修道院とサン・ミジャン・スソ修道院 【スペイン】 日帰り難易度と行き方 / No.34

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