小笠原諸島 【日本】 行き方と難易度

小笠原諸島の行き方

日帰り難易度★★★★★(日帰り不可)

小笠原諸島は東京都に当たりますが、本土から約1000km南に離れた位置にあります。

本土と陸続きになったことがない海洋性島弧であり、独自の生態系が保存されていることから世界遺産に登録されました。

自然保護の観点から滑走路がないため、飛行機が運航していません。このため訪れるためには週に1~2往復している海洋船”小笠原丸”が唯一の交通手段です。片道25時間程度と所要時間が長く、船の中で1日を過ごすことになります。

小笠原丸の運賃は一番安い2等船室でも片道3万円前後、往復で6万円程度となかなか強気の値段設定となっています。シーズン時は予約が取りずらくなるため注意が必要です。

小笠原諸島の行き方

小笠原諸島は飛行機の発着場がないため、船で訪れる必要があります。東京の竹芝桟橋から週1~2便出航するおがさわら丸に乗船し片道25時間ほどかかります。

小笠原諸島はマリンスポーツも盛んであり、長期休暇の観光シーズン中は船の予約が取りづらくなります。チケットの発売日に電話予約をするのが確実です。

また、島内の宿泊施設も限られているため、早めに予約をしておく必要があります。小笠原諸島に着いた船は5日後に東京に向けて出発するため、船上生活を含め少なくとも5泊6日の滞在を余儀なくされます。

このため、船で片道25時間、最低でも5泊6日滞在、往復6万円と日本で最も訪れにくい世界遺産とも言えるでしょう。

本土と小笠原諸島を結ぶ唯一の交通手段おがさわら丸。25時間を船で過ごす。

東京の竹芝桟橋から出港する。夏場は予約がとても取りづらい。

小笠原諸島に近づいてくると島の悠大な自然を見ることができる。

深い青色の海と緑の島の対比がとても美しい。

島の入港、出港は島の人には大きなイベントで、ショーが行われていた。

出港時も盛大な見送りが行われていた。島の人々はとても温かい。

町中心部の鯨のモニュメント。島周辺ではウミガメやイルカ、サメも多く見られる。

島内の豊かな自然も世界遺産に登録されている。

父島

小笠原諸島探索の起点となるのは、最も大きく、人工の多い父島です。旅館や商店、レストランなどの基本設備が整っています。

また、大村海岸やビジターセンター、ウミガメのいる小笠原海洋センターや夕日の沈む三日月山展望台など見所も多くあります。

バスやタクシーなど島内の交通も充実しており、5日間の滞在中も飽きることはないでしょう。

小さな村だが、必要最低限のものはすべてがそろっている。

中心部にある大村海岸には多くの観光客が訪れ、海水浴を楽しむ。

小笠原海洋センター

父島の中でも人気の観光地がこの小笠原海洋センターです。ウミガメの保護と飼育が主な目的の施設で、たくさんのウミガメを間近で見ることができます。

また、入場無料なので気軽に訪れられるのも良いです。天候等により閉館することもあり、不定休なため注意が必要です。

村の中心部からはやや離れた位置にありますが徒歩でも30分ほどで行くことができます。循環バスがセンター手前で停車するのでバスを利用するのもおすすめです。

小笠原海洋センターの入口。バス停からも近く訪れやすい。

大きな水槽の中でウミガメが優雅に泳いでいる。

たくさんのウミガメが飼育されている。

こちらは放流前のまだ小さなウミガメの子供。泳ぐ姿がかわいい。

こちらは孵化する前の卵。踏まれないように保護されている。

三日月山展望台

父島の北端に位置する三日月山展望台はきれいな夕日が見られる絶好のスポットで、観光客にも人気があります。

展望台の位置する場所は世界遺産範囲ではありませんが、ここからは雄大な海や島の自然が遠くに見え、小笠原諸島の景色を楽しむことができます。

村からは上り坂を40分ほど、車で15分ほどです。

展望台への上り道は木々がうっそうと茂っている場所もある。

戦時中に使われていた要塞跡などが放棄されて残っている。

砲弾を備蓄し、また大砲が置かれていた防壁。戦争の名残は至る所にある。

こちらが三日月山展望台。広い駐車場があり、車で来ることもできる。

本土からは遠く離れているので、周りに広がるのは海ばかり。

展望台は海にせり出した形になっており、180度の景色が堪能できる。

小笠原諸島は豊かな自然と切り立った崖のような地形が特徴的である。

夕暮れ時には多くの観光客が訪れ、日が沈む瞬間を待つ。

大海原の向こうに沈んでゆく夕日がとても美しい。

この日は反射した光が赤色に染まる現象が起きていた。

コアエリア(父島自然保護区域)

小笠原諸島は綺麗な海も見所ですが、独自の生態系が保護された区域が特徴です。一般観光客が立ち入りできる部分は制限されています。

小笠原村では多数のツアーが開催されており、認可を受けた専門ガイドと一緒に回るのが一般的です。

一度も陸続きになることなく、独自に進化した維管束植物が生息する区域はとても見応えがあります。

島内は独自の生態系が保護されており、むやみな立ち入りは避けたい。

ジョンビーチなど人里離れた地は十分な水を携帯することを忘れずに。

小港海岸。とにかくどこも海が綺麗である。

コアゾーン。たくさんの植物が入り乱れている。

手つかずの自然が綺麗に残っているのはとても興味深い。

温かくて湿った気候が植物の豊かな成長を助けたのだろうか。

ガイドの方が植物についていろいろな話をしてくれる。

美しいトカゲ。多くの動物が固有種であり生物の多様性が保たれている。

傘山

父島の中央付近に位置している傘山は世界遺産地域に属しています。車で移動した後、険しい山道を10分ほど登ります。

頂上からは座礁した軍艦がある境浦や町のある港方面、野羊山のある半島など島の様子が一望できます。

山の尾根部分に道路が通っている。手つかずの美しい自然が保存されている。

野羊山のある半島が見渡せる。入り江は扇湾というビーチになっている。

港のある方面。手前の境浦には座礁した軍艦が沈んでいる。

父島では野生の山羊を多数見かけたが、生態系を脅かす駆除対象の動物である。

境浦

境浦は、小笠原村の中心部から車で10分ほどの位置にあるビーチで、岸から数十メートルの位置に座礁した船があることでも有名です。

公共機関を利用する場合、バスは1時間に1本しかないため注意が必要です。

第二次世界大戦中に魚雷によって座礁した船”濱江丸”は岸辺から泳いでいくこともできます。さまざまな魚や小さなサメが住処としており、シュノーケリングもおすすめです。

境浦はとても静かなビーチ。浜辺にはトイレも設置されている。

濱江丸まではやや距離があるが泳いでいくこともできる。

小笠原亜熱帯農業センター

小笠原亜熱帯農業センターは、父島の中央部、公共バスの終着点付近にある施設で、小笠原諸島にある植物の研究保護や農業の研究が行われています。

施設は無料で開放されており、植物園部分は自由に見学することができます。

小笠原諸島に生息する植物を身近に観察できる広い施設です。

展示園には熱帯の多様な植物が植えられており、園内はとても広い。

日差しが強く、日陰が少ないので帽子やサングラスを準備していくと良い。

生活圏からやや離れているため観光客は少なく、とても静かである。

農業センターという名前だが、大きな植物園のようで観光客も楽しめる。

小笠原諸島で繁殖する外来種、グリーンアノールの姿もあった。

大神山公園

大神山公園は大村海岸や二見港などの生活圏に近い父島北部にある小さな山です。

頂上部は島の遠くまで見渡すことのできる眺めの良い場所となっています。

市内から徒歩圏内にあり、とても訪れやすいため人気の公園です。

市内から裏手にある大きな階段を上って進んで行く。

途中には大神山神社もそびえている。人の気配はあまりない。

島には防空壕のような施設も残っており、戦争の名残を感じさせる。

頂上付近の遊歩道。とても眺めが良く、散歩するのも気持ちが良い。

頂上部分にはベンチもあり、のんびりくつろぐことができる。

夜になると満点の星空が広がる。とても綺麗なのでおすすめ。

外洋

小笠原諸島の登録範囲は陸地のみではなく、海域にも及んでいます。鯨やイルカなどの大型の生物の他、マグロなどの魚やサメなども生息しています。

スキューバダイビングが盛んであり、ライセンスがなくても体験でダイビングをすることができます。

母島近くにあるマグロ穴や、父島南部にある秘境南島は船でなければアクセスすることができません。

船から眺めるとまた違った風景が見られるのも小笠原諸島の特徴。

ケータ列島にある有名なダイビングスポット、マグロ穴。

この下にはたくさんの大きなマグロが泳ぐ絶景が広がっている。

沖の海洋トンネルからしか入ることができない南島は全域が世界遺産である。

湿った空には虹が出ることもある。クルージングもおすすめ。

運良く父島近郊でイルカの群れに遭遇した。背びれが見える。

海流が穏やかであればイルカと一緒に泳ぐこともできる。

見送りダイブ

小笠原諸島言えば忘れてはならないのが、小笠原式お見送りの儀、その名も見送りダイブです。

定期船小笠原丸は5日おきに運行していますが、出港・入港は小笠原の人々にとっては一大行事です。

出港の際はたくさんの船が小笠原丸と併走し、島に残る人々が華麗な海へのダイブを決め込みます。出港の最後の瞬間まで目が離せません。

見送りダイブは出港する進行方向右手側で見ることができます。

出港と同時にたくさんの船が併走して着いてくる。

名残惜しい最後のお別れ。これから本土まで25時間の船旅が始まります。

頃合いを見計らってどんどんと若者が海に飛び込んでいきます。

ぜひ、出港の際は船室にこもらず最後のお別れを楽しみたい。

 

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