アイアンブリッジ峡谷 【イギリス】 行き方と難易度

アイアンブリッジ峡谷の行き方

日帰り難易度★★★★★

アイアンブリッジ峡谷はイギリスの産業革命を代表する世界遺産です。エイブラハム・ダービーが鉄の精錬技術を発見し、鉄の生産が行われるようになりました。

この渓谷は産業革命の中心として製鉄技術をもとに繁栄し、セヴァーン川には鉄製の鉄橋、アイアンブリッジがかけられました。

1781年に開通したこの橋は、現存する最古の鉄橋としても貴重な遺産です。

シュルーズベリーからバスでのアクセスになりますが、バスの本数が極端に少ないうえに日曜日は全面運休という、交通の便が非常に悪い世界遺産です。

シュルーズベリーの行き方

シュルーズベリーはイングランド中部、ウェールズとの境に位置しています。鉄道でのアクセスが非常に悪く、ロンドンからはバーミンガム経由で3時間ほど、リバプールからは2時間ほどです。

さらに、シュルーズベリーからはアイアンブリッジ峡谷までバスに乗りますが、8:50、10:50、12:45、14:50、17:05、18:05の1日6便しかありません。

博物館等の閉館時間も考慮すると14:50までの便が限界で、実質1日4便しかありません。また、日曜日は全面運休という、訪問がとても難しい世界遺産です。

もちろん、お金はかかりますがシュルーズベリーやテルフォードからタクシーを利用するという手段もあります。

シュルーズベリー駅。きれいな外観を持っているが、乗降客は少ない。

アイアンブリッジ峡谷行きのバスが止まるバスターミナルへは駅正面の道を下っていく。

シュルーズベリーのバスターミナル。ここでテルフォード行きのバスを探す。乗り遅れないよう、時間に余裕を持っておくとよい。

40分ほどで山の中間にあるアイアンブリッジ峡谷のバスターミナル兼駐車場に着く。

アイアンブリッジ峡谷

山奥にひっそりと架かるアイアンブリッジは、その名の通り鉄橋で、現存する世界最古の鉄橋です。産業革命当時製鉄で栄えたこの都市は、セヴァーン川によって2分されており不便でした。

これを解消するため、マシュー・プリチャードによって設計され、全長60m、高さ約30mの巨大な橋が建設されました。これにより、生産性が飛躍的に上昇したといわれています。

現在もこの橋は歩いて渡ることができます。また、橋げたを間近で見ることもできます。

その他、アイアンブリッジの近くには峡谷博物館があり、産業革命当時の歴史を学ぶことができます。

また、1kmほど離れた山の中腹には鉄博物館やダービーハウスがあります。この鉄博物館では当時の精錬窯や線路なども見学することができます。時間があれば橋だけでなく、この博物館まで足を延ばすことをお勧めします。

アイアンブリッジ峡谷バス停には簡易トイレがある。観光客の姿はない。

バス停からアイアンブリッジまでは少し距離があり、15分ほど歩く。

しばらく歩くとセヴァーン川に合流する。遠くにアイアンブリッジが見えてくる。

橋近くになると飲食店やお土産屋の数が少し増えてくる。

アイアンブリッジに到着。これが現存する世界最古の鉄橋である。

全長は60m。中央部がやや上に上がっており、支えはアーチ状になっている。

橋のたもとに立つのは第一次第二次世界大戦の戦死者を弔う戦没記念碑。

アイアンブリッジは歩行者のみ通行が可能。無料で渡れる普通の橋である。

渡った先は住宅街に続いている。かつては産業革命で大いに栄えた炭鉱街であった。

反対側から見たアイアンブリッジ。全長60mという橋の大きさがよくわかる。

橋の高さは約30m。橋の上から見るとセヴァーン川と山、住宅の美しい光景が見られる。

下から見上げると、鉄製のアーチを間近で見ることができる。

峡谷博物館

峡谷博物館はセヴァーン川のほとりにある小さな博物館です。アイアンブリッジ峡谷での製鉄や運搬、生活などに関する展示があります。アイアンブリッジから歩いて5分ほどです。

館内には、水路を利用して遠くまで物資を運搬していた名残である、川まで続くレール跡があります。この博物館はとても小さな博物館なので、時間のある方は後述の鉄博物館をお勧めします。

衰退して使われなくなった施設を再利用した峡谷博物館。それほど広くはない。

川まで続くトロッコのレール跡。産業革命を支えた様々な技術が展示されている。

鉄博物館

鉄博物館は、セヴァーン川から少し山を登った場所にあります。もともと製鉄工場であった場所を博物館として利用しているため、当時の窯やトロッコの線路など様々なものが残っています。

アイアンブリッジから少し山登りをして35分ほどかかる、コールブルックデールという町にあります

博物館内は展示も多く広いので時間はかかりますが、余裕があればこちらにも足を運んでみることをおすすめします。

大きな駐車場から山へ向かう方の道を登っていく。

しばらくすると本当の山道になっていく。道に迷うことはないが少し怖い。

途中にYHAがある。じっくり観光するためにユースホステルに泊まるのもよい。

大きな教会が見えてきたら目的地が近い。博物館群は左手にある。

コールブルックデールは製鉄業で大きく栄えた町。1709年の表示に歴史を感じる。

巨大な歯車が放置されている。採鉱、製鉄はこの周辺で行われ、まさに産業革命の中心であった。

博物館前の駐車場。奥の三角の建物が溶鉱炉で、その後ろにトロッコのレールがある。

鉄博物館。大きな博物館だが山の中なので観光客はほとんど見かけない。

内部はとても広く、一つ一つの展示がしっかりとした博物館。

コークスを使った製鉄の発明者エイブラハム・ダービーに関する展示など充実している。

鉄博物館横にある資料庫。こちらも工場をそのまま再利用している。

溶鉱炉は三角形の建物で保護されている。裏手にはトロッコ列車の跡が残る。

今現在は廃墟のようになっているが、放棄されるまでは多くの人員が働いていた。

建物内部の溶鉱炉。通路のサイズと比べると窯がとても大きいことがわかる。

上から覗き込んだ形の溶鉱炉。全盛期には大量の鉄がここで精錬されていた。

裏手の線路は鉱石や鉄材などを効率よく運搬する目的で使用された。

工場の建物部分は失われており、レンガ造りの土台部分のみが残る。

運搬に使用されたとされる鉄道が一部保管されている。

ダービー・ハウス

アイアン・ブリッジの生みの親、エイブラハム・ダービー3世が使用していた屋敷は現在博物館のようになっています。当時のダービーの暮らしを再現した部屋があり、彼らに関する展示が中心です。

コークス製鉄を発明したエイブラハム・ダービーから数えて3代目のダービーは、アイアンブリッジの設計、建設に携わりました。

ダービー家は40~50代で逝去される方が多く、孫である3世はダービー1世の死後誕生しました。

鉄博物館から近く、トロッコの線路を超えた先にあります。

ダービー・ハウスは溶鉱炉を正面に見て左手の線路の下をくぐっていった先にある。

おしゃれな外装の館。彼がそれなりにぜいたくな暮らしをしていたことがうかがえる。

側面から見た館。コークス製鉄を発明したエイブラハム・ダービーの孫にあたる。

ダービー家の食卓。内装はシンプルだが肖像画がかけられている。

大きな食堂。内部はダービー家の当時の暮らしが再現されている。

 

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