ダナン-フエのバス移動とフエの王墓群巡り 【ベトナム】旅行記2日目

ダナン-フエのバス移動とフエの王墓群巡り

ベトナム世界遺産制覇の旅2日目はホイアンからスタートします。この日は移動が多いので朝の7時と早朝ですが出発します。

まずは町外れのバスターミナルに向かいます。ホイアンという観光地の割にはひなびたバスターミナルです。

ホイアンのバスターミナルは町外れにある。

地元の方達との乗り合いバスで約1時間、まずはダナンを目指します。時間が経つにつれて車窓がだんだんと都会の景色になってきます。

ダナン市内に入ったのは40分ほどでしたが、市内の停留所を巡り、結局終点のバスターミナルに着いたのは1時間20分くらいでした。

ホイアン-ダナン間も長く、途中で少し寝てしまった。

市内で最も大きなチュンタム・ダナン・バスターミナル。

ダナンのバスターミナルからフエへ向けてここでバスを乗り換えます。地球の歩き方によるとダナンからフエに行くバスは(7:30、8:30、9:30)の3本だけとのことでした。

確かに、現地の公式のバスだと1日に3本ほどのようですが、乗り合いバスのような物は頻繁に運行していました。

現地の人に聞きながらフエ行きのミニバスに乗り込み、3つめの世界遺産フエの構造物群を目指します。

フエ行きの小さな乗り合いバスは人が集まったら出発した。

バスは途中で何度か停車し、乗り降りを挟みます。こうしてベトナムの日常を感じながら旅をできるのは楽しいです。

じっくり3時間ほどかけてようやく世界遺産の街、フエに到着しました。

11時頃、ようやくフエのバスターミナルに到着した。

バスターミナルに着いたら早速grabバイクをチャーターします。フエの世界遺産はメインの建物であるグエン朝宮殿の他に、ミンマン帝陵、トゥドゥック帝陵、カイディン帝陵などがあります。

これらの陵墓は市内から離れた位置にあり、全部巡るにはタクシーなどをチャーターする必要があります。

自転車をおすすめする方もいますが、ミンマン帝陵やカイディン帝陵は王宮からかなり離れた位置にあり、上り坂も続くので個人的にはあまりおすすめできません。

今回は5時間のチャーターでグエン朝王宮、ミンマン帝陵、トゥドゥック帝陵、カイディン帝陵、ティエンム寺を巡り、フエ駅で降ろしてもらいました。

さっそくGrabバイクで王宮に向かいます。

Grabバイクの難点は日差しを直に感じて暑いこと。

グエン朝王宮

グエン朝王宮は1945年まで続いたベトナム最後の王朝、グエン朝の首都であったフエにある王宮です。

中国の紫禁城に影響を受けたと言われる本殿の他、ベトナム伝統芸能が披露されるロイヤルシアターなど様々な建物が広大な敷地内に所在しています。

約400m四方にわたる広大な王宮は全部を見て回ると2時間くらいはかかる印象です。

どれも印象深い建物や装飾が多く、ここを見るだけでもフエに来た甲斐があると思います。

ただ、日中は暑い上に日陰が少なく敷地内はかなり歩くので水分補給が必須です。

グエン朝王宮に到着。ここで陵墓群の共通チケットを購入。

グエン朝王宮はフエの中で最も有名な観光スポットです。

様々な儀式が行われたという太和殿。

西側にあるテートー廟。10人の歴代皇帝の位牌がある。

宮殿の奥の方にあるジエント宮。古風な建物である。

チューンサン宮。ミンマン帝時代の建築である。

ロイヤル・シアター。皇族向けに舞踊が披露されていた。

その他グエン朝王宮は本当に広く、全部を見学すると時間がかかります。オーディオガイドを借りて回りましたが、歩ききれない場所は少し端折りました。

出口でバイクに乗り、次のスポットに向かいます。

ティエンム寺

グエン朝王宮からほど近いフーン川沿いにあるのがティエンム寺です。8角形の仏塔が特徴の寺院で、入場は無料です。

仏塔と奥のダイフン寺が見どころですが、見学時間はおよそ20分といったところでしょう。

ティエンム寺の仏塔の高さは20mを超える。

仏塔の奥にはダイフン寺という小さな寺院がある。

トゥドゥック帝陵

フエ市内からやや離れた郊外にあるトゥドゥック帝陵は、グエン王朝第4代皇帝のトゥドゥック帝及びその妃が眠る王陵です。

他の王陵と比べると知名度が少し劣るため観光客も比較的少ないですが、大きな蓮池など自然と見事に調和した陵墓は静かで落ち着きがあります。

敷地内に大きな池があるトゥドゥック帝陵。

本殿にはトゥドゥック帝自身も滞在していた。

王墓の前には皇帝の功績をたたえる石碑が置かれている。

最奥に置かれている石棺。ただしトゥドゥック帝の遺骸はここには無い。

ミンマン帝陵

フエ市内から大きな川を越えた先にある陵墓は、グエン朝第2代皇帝ミンマン帝の王墓です。

中国文化を好んだミンマン帝は、科挙制度を導入するなどしてグエン王朝の発展に大きく貢献しました。

王墓の前には崇恩殿などの建物があり、自然と調和した静かな陵墓になっています。

敷地内には霊魂を守る動物や兵士の石像が置かれている。

ミンマン帝陵は中国の影響を受けた構成となっている。

最奥にある王墓への扉は閉まっており、近づくことはできない。

カイディン帝陵

カイディン帝はグエン朝の第12代皇帝で、豪勢な建物を好み、散在したことで情勢が傾きかけたことでも有名です。

カイディン帝陵は他の陵墓とは異なり、豪華で美麗な装飾が施されています。そのため、ここを見学に来る観光客の数も非常に多いです。

カイディン帝は西洋風の建築を好んだため装飾も西洋風となっている。

手すりには東洋の龍、装飾は西洋風など異文化が混在している。

最も美しいカイディン帝の石棺。他の皇帝の墓とは大きく異なる。

 

フエは見どころがたくさんあり、どれも広いので見学には時間がかかります。5時間のチャーターでしたが、歩き回ったり移動したりととても忙しかったです。

ただ、どこも魅力的なので王宮以外の王墓も時間をかけてじっくり見学するのがおすすめです。

見学を終えてフエ駅に到着したのは15時過ぎ。まだ時間があるのでこの日のうちに次の街、ドンホイまで移動してしまいます。

フエ駅。ベトナムの移動は鉄道も早くて便利。

昼ご飯がまだだったので駅前の屋台でうどんをほおばります。

フエ駅からドンホイ駅までは鉄道で3時間。長旅です。

夕方を過ぎるとだんだんと空が暗くなり始め、18時を過ぎると車窓は闇に包まれました。

時折見える街灯と都市の光の他は何もない場所をひたすら北上します。

19時過ぎごろ、ようやくドンホイ駅に到着した。

どこか懐かしさを感じるドンホイ駅のネオン。

ドンホイ駅は市内からやや離れており、閑散としている。

ドンホイはベトナムのガイドブック等には載らないような小さな街ですが、世界遺産フォンニャケバン国立公園へのアクセスの拠点でもあります。

ホイアンからフエを経由してドンホイの大移動で疲労もたまっていたため駅近くの安宿で休むことにしました。

 

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