古都シーギリヤ
目次
難易度★★★☆☆
古都シーギリヤ及びシーギリヤロックはスリランカの中央部、文化三角地帯の中心部、ダンブッラから北西にバスで1時間ほどの場所にある世界遺産で、1982年に登録されました。
平原に聳え立つ巨石や、シンハラの象徴でもある獅子の手を模した彫刻の門、壁面に描かれたシーギリヤレディと、巨石の上に築かれた古代都市と非常に見応えがあり、歴史的価値も高い世界遺産です。
シーギリヤロックはスリランカでも最も人気のある観光地で、岩に登る通路は狭く、毎日大行列ができます。また、頂上部には柵の無い場所もあるので高所が苦手な方は注意してください。
古都シーギリヤの行き方
●シーギリヤはスリランカの文化三角地帯の中央にある地域で、付近にある大きな町はダンブッラです。
●ダンブッラの主要な交通手段はバスで、コロンボからクルネーガラまで3時間、その後バスを乗り換えて1時間ほどで到着します。また、文化三角地帯の南部、世界遺産の街キャンディからはバスで2時間、北部の世界遺産の街、ポロンナルワ、アヌラーダプラもバスで2時間弱と、各世界遺産の都市の中継地点となっています。
●ダンブッラから世界遺産の古都シーギリヤ、及びシーギリヤロックはバスが比較的多く出ており、所要は約1時間です。バス停からチケットブースまでは10分ほど歩き、チケットブースから巨石まではさらに歩きます。
●チケットブース付近にはシーギリヤの歴史、出土品などに関する展示の博物館があります。実物は撮影が禁止されている、シーギリヤレディ壁画のレプリカがあり、ここでなら撮影することができます。
●外国人用窓口でチケットを購入した後、ゲートで荷物検査を受けます。ペットボトルのラベルは全て剥がすなどしっかりとした検査のため、時間がかかります。
●荷物検査を抜けた後も巨石までは5分ほど歩き、その後岩の上まで登る狭い通路は進みが遅く大行列になります。頂上部までは所要30分〜1時間を見込んでおきましょう。
シーギリヤへのバスが発着する都市、ダンブッラ。バスや車がひっきりなしに行き交う交通の要所。
バスを待つ間、トゥクトゥクの勧誘が多く来る。チャーターは高いので公共バスがおすすめ。
シーギリヤのバス停は岩から大分離れた場所にある。岩の正面に向かって歩く。
シーギリヤの手荷物検査場所。荷物は細部まで見られ、ボディチェックもある。
古都シーギリヤの地図。岩を含め敷地は広い。じっくり全体を見る場合は半日確保を。
古都シーギリヤ
シーギリヤの歴史は古く、5世紀のシンハラ王朝時代にカッサバ1世によって築かれました。
先代王である父を殺害して王位を手に入れたカッサバ一世は、自身の弟によるクーデターを恐れて首都のアヌラーダプラを脱し、このシーギリヤ・ロックの上に城塞を構えました。
シーギリヤは弟モッガラーナ1世によって陥落し、カッサバ1世も死亡しますが、長らく仏教の僧院として存続しました。
標高370mの岩は遠くからでもよく目立っている。
岩の手前にはシンハラ王朝時代の遺構が多数残っている。
城塞として建設されたため、防衛しやすい造りになっていると思われる。
岩の間を潜って狭い階段をひたすら登っていく。
朝早い時間帯でも行列になる。途中に売店は無いので必ず水の携帯を。
シーギリヤ・レディの壁画を経由する通路は狭くなるので押し合いになる。
巨岩の中腹にある獅子の門。ライオンの爪が模られており、シーギリヤの象徴でもある。
頂上部に向かう階段は非常に狭く、混雑する。日陰がなくとても暑い。
シーギリヤロックの頂上部は王宮跡の遺構が綺麗に保存されている。
周囲は平原のため眺めも良く、“アジアのマチュピチュ“と呼ばれることもある。
美しい煉瓦積みの遺跡。手すり柵の無い場所もあるので油断は禁物。
シーギリヤ博物館
シーギリヤロック入場前のチケット売り場付近にシーギリヤの歴史に関する展示の博物館があります。
シンハラ時代の出土品やシーギリヤの再現地図など見ごたえのある展示で、こちらは外国人用のシーギリヤ入場券に含まれているため無料で見学できます。
チケット売り場付近にあるひときわ立派な建物がシーギリヤ博物館。
本物は撮影禁止だが、このシーギリヤ・レディのレプリカは撮影できる。
近くの世界遺産
本サイトで紹介する情報は筆者の訪問当時の現地情報となります。実際に行ってみて変更や意見等がございましたら、コメント等でお知らせいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
また、本サイト内の記述、画像、写真の無断転載・転用を禁止します。
コメントを残す