歴史的城塞都市クエンカの行き方
目次
日帰り難易度★★☆☆☆
クエンカはスペインの国土中心部に位置しています。川の浸食によってできた断崖の上にできた城塞の役割をもっていた都市です。カスティーリャ・イ・ラマンチャに属し、マドリッドからのアクセスが比較的簡単です。
また、崖上にせり出した宙づりの家は有名なスポットであり観光客も多いです。見所は旧市街に位置しますが、市内交通が発達しているため、アクセスも便利です。
クエンカの行き方
クエンカはスペインの首都マドリッドからアクセスすることができます。高速鉄道AVEで行く場合1時間程度で着きますが、駅は市内から遠く離れた位置にあるためバスかタクシーで30分ほどかかります。
普通列車で行く場合は片道3時間ほどかかりますが、市内の中心部付近に到着します。本数は非常に多いため計画も立てやすいです。
バスで行く場合はマドリッドから約2時間ほどです。人気路線で満席近くになるので注意しておきましょう。バスターミナルは市内中心部にあり、クエンカ旧市街まで歩いて20分ほどで向かうことができます。
高速鉄道のクエンカ駅。市内からはかなり離れている。本数は少ないが1番のバスが市内へ運行している。
クエンカのバスターミナル付近。こちらは大通りに面しており、交通の便も良い。
歴史的城塞都市クエンカの行き方
歴史的城塞都市クエンカはフーカル川とウエカル川の2本の川が浸食してできた断崖の上に立つ都市です。堅牢な城塞として築かれた街は中世も繊維の貿易で大きな発展を遂げました。
切り立った断崖の上に立つ古い町は自然景観と見事に調和し、独特の景観を作り出しています。中でも崖に着きだしたテラスが有名な宙づりの家は有名な観光地となっています。
世界遺産に指定された旧市街は街の北側に位置しています。ゆるやかな坂を30分ほど歩くと見えてきます。また、市バスの1番と2番は散策の中心となるマヨール広場へ運行しています。
新市街から北を眺めると丘の上に旧市街が広がっているのが見える。
北に向かって歩くとウエカル川と合流する。石畳の街にはのどかな時間が流れる。
川のほとりの広場で小さなフラメンコの祭りが開かれていた。
ウエカル川に沿って北に向かって歩いて行く。左手には大きな崖が広がる。
この分岐点を右に進み、ここからゆるやかな上り坂を登り始める。
分岐を過ぎると坂が急になるので注意。体力に自信が無ければタクシーでもここまで来れる。
ゆるやかな坂を上りつづけると宙づりの家とサンパブロ橋が見えてくる。
宙づりの家付近は夜景も綺麗だが、夜道は暗いので注意が必要である。
街灯があるので真っ暗ではない。クエンカは山に近いので夜景を見る際は冷え込みにも注意。
宙づりの家とサンパブロ橋
クエンカの一番の見所はサンパブロ川から眺める崖とその上に立つ城塞都市、そして断崖にせり出したテラスが有名な宙づりの家です。
宙づりの家は王家の別荘として建てられ、長らく市庁舎として使われてきました。現在では美術館となっていますが、館内からテラスに上がることはできません。その見た目から宙づりの家は別名”不安定な家”とも呼ばれています。
サンパブロ橋と宙づりの家は夜になるとライトアップされます。スペインの日没は遅く、夜遅くにならないとみられませんがこちらも絶景なので一泊してみるのも良いかもしれません。
ウエカル川を跨ぎ、高い位置にかかる橋はスリルがある。左に宙づりの家が見える。
サンパブロ橋は吊り橋ではなく鉄橋の一種。手すりが低く少し怖さがある。
崖の上に立つ、クエンカの市街の美しさがわかる。奇岩と調和した独特の景観を有する。
橋の高さのわりに手すりが低いのでかなり怖い。特に子供からは目を離さないほうがよいだろう。
下を流れるウエカル川によって両脇に奇岩が形成された。奥に見えるのはクエンカのパラドール。
橋の上から、崖の上に立つクエンカの街を眺めることができる。
橋を渡ると左手に宙づりの家が見える。中には入れないが近くまで行くことはできる。
宙づりの家。近くで見ると木造のテラスが本当にせり出しているのがわかる。
橋と宙づりの家は夜になるとライトアップされる。夜景もまた幻想的である。
山間の町なので夜はかなり冷える。風も強いので厚着をしていくほうが良い。
目安は9時以降。(もちろん時期による)昼間とはまた違った趣を見せる。
カテドラル
クエンカのカテドラルは旧市街の中心地マヨール広場に面しています。正面のファサードは再建されたものですが、カテドラルの歴史は13世紀にさかのぼります。
最後の晩餐を模した彫像が目を引きます。また、内部には博物館のような展示や、崖を見渡せる展望台のような箇所もあるので、時間があれば訪れることをお勧めします。
旧市街散策の拠点となるマヨール広場。飲食店やお土産屋が立ち並ぶ観光地。
マヨール広場の奥にカテドラルの立派なファサードがそびえる。
クエンカのカテドラル。正面の通りは車の行き来が激しいので注意。循環バスも通っている。
入場するとすぐ、最後の晩餐を模した彫刻がある。大きくて生々しさがある。
カテドラル内部はゴシック様式の明るい内装。決して広くはないが高さがある。
鮮やかな色合いのステンドグラス。室内に明るい光を取り込んでいる。
豪華な内装の部屋。ルネッサンス様式のきらびやかな装飾もみられる。
内装に反して質素な印象を受ける回廊部分。白を基調としている。
回廊を奥に抜けると展望台のような場所に出る。回廊は小さい博物館も併設していた。
眼下にはクエンカのパラドールが広がる。半年先まで予約が埋まる人気の国営ホテル。
サン・パブロ橋を見下ろす構図になる。上から見ると橋げたの高さがよくわかる。
崖の先ぎりぎりまで住宅が立ち並んでいる。堅牢であった要塞の名残がうかがえる。
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