エディンバラの旧市街と新市街
目次
日帰り難易度★☆☆☆☆
イギリス北部、スコットランドに位置するエディンバラは、中世の街並みを残す南部と、18世紀以降に居住区として発達した北部新市街が共存する街並みが世界遺産に登録されています。
世界遺産として登録されている市街やエディンバラ城、ホリルードハウス宮殿など見所は駅近くのオールド・シティに集中しています。坂の多い町ですが、ロイヤルマイルはたくさんの観光客で賑わっています。
エディンバラはグラスゴーと並ぶスコットランド地方の大都市で、スコットランドの首都に当たり、ほとんどの構成資産が駅を中心に固まっているため、観光もしやすい世界遺産です。
エディンバラの行き方
●エディンバラはブリテン島北部、スコットランドの首都に当たる大きな町で、市の中心部から車で30分ほどの位置に空港があります。
●また、スコットランド最大の都市、グラスゴーからエディンバラへは高速鉄道で所要約1時間です。イングランドのマンチェスターからは高速鉄道で約4時間ほどかかります。
●見所は駅の南側に集中しており、エディンバラ城と王族の宮殿、ホリールードハウス宮殿、そしてその2つをつなぐロイヤルマイル沿いに点在しています。
●距離にして1kmほどなので徒歩観光も可能ですが、エディンバラ城は丘の上にあるためやや上り坂になります。
エディンバラ、ウェイバリー駅。スコットランド地方の大半の列車が発着する。
駅を境にして北側が新市街、南側が旧市街と分かれている。
エディンバラ城
エディンバラ旧市街区の高台の上に築かれた城は、7世紀の要塞に由来する大きな城塞です。長い歴史の中でいくつもの戦争で使用され、修復、増改築が行われました。
重厚な城壁に囲まれた内部は王宮部分や礼拝堂、牢獄など様々な施設があります。また、見晴らしの良い高台からはエディンバラ市内の光景を眺めることができます。
開館は9:30-18:00(冬季-17:00)ですが、こちらのエディンバラ城はエディンバラ市内でも人気の観光スポットであり、入場までに長い行列ができます。混雑回避のため、Web予約がおすすめです。
また、毎日13時には「ワンオクロック・ガン」と呼ばれる、時刻を知らせる空砲が放たれます。迫力のある光景を見るため、多くの人が広場に集います。
エディンバラ城の門。駅から歩くと上り坂が少しきついので、タクシーなどを使うのも手。
内部も高い石垣が続く。戦闘用の砦という印象が強い。
丘の上には古くから居住形跡があったが、城の成立は12世紀頃。
城内には大きな広場がある。日中は非常に観光客が多い。
城のある高台からはエディンバラの市内を一望することができる。
敷地内の建物は装飾がなく、防衛機能に特化した外装が多い。
敷地内にはいくつか戦闘用武具のレプリカが置かれている。
飾り気のない城壁と至る所にある兵器からは重々しい雰囲気が漂っている。
敷地内の戦争博物館。戦争に関する様々な展示はとても見応えがある。
さらに上に登ると王宮など重要な建築物が密集するエリアに出る。
ひときわ眼を引く戦没者礼拝堂。敷地内では比較的新しい建築物である。
王宮とグレート・ホール。いずれも15-16世紀ごろの建物。
右手にあるのが王宮。狭いのでここは人数交代制での見学となる。
通路が迷路のように入り組んでおり、散策するだけで楽しい。
13時近くになると、ワンオクロック・ガンを見るため多くの人が広場に集まる。
ホリルードハウス宮殿
エディンバラ旧市街の東部、坂を大きく下った平地に位置する堀ルードハウス宮殿は、スコットランド王室の住居として使用されていました。
歴代のスコットランド王族が使用してきた宮殿は、華麗に装飾された部屋がたくさんあります。王族滞在中は不定期で休館日となりますが、それ以外の日は一般公開されています。
隣接するホリルード・アビーは宮殿の建立前、1128年に建てられた修道院の跡ですが、現在は屋根が落ち、廃墟のようになっています。
宮殿内部は写真撮影が禁止されています。また、内部は音声ガイド付きで見学することができます。開館は9:30-18:00(冬季-16:30)で、休館は4/3、5/12-5/23、6/22-7/5、7/27-8/5、12/25-12/26の他、不定休で休館となります。必ず公式HPで事前確認をしてください。
歴代のスコットランド王族が滞在した、美しい外装の宮殿。
休館日がやや多く、特に夏の間は閉まることも多い。
入り口を入ると大きな中庭に面する。ここからは順路に沿って部屋を見学する。
宮殿に併設するホリルードアビーは、1128年に建設された。
戴冠式等で利用されていたが、現在は廃墟になっている。
外から見た修道院の外壁。この修道院には歴代のスコットランド王が埋葬されている。
ホリルード宮殿を見学した後、修道院遺跡に出て、裏庭を歩くという順路になっている。
ホリールード宮殿(左)と、隣接する教会(右)。
宮殿裏側の庭園では、エリザベス女王が毎年宮殿の庭園で園遊会を行っていた。
ロイヤル・マイル
ロイヤル・マイルはエディンバラの旧市街を通る大通りで、エディンバラ城とホリルードハウス宮殿を結んでいます。両者の距離は1kmほどです。
町の中心部に建つ、「スコットランド国教会の母なる教会」と称される聖ジャイルズ大聖堂などが見どころで、歴史的な建物が並ぶ通りとなっています。
エディンバラはかつて上流階級の住む上層部と貧民層が住む下層部に分かれており、ペスト流行の際、感染を恐れた人々が下層部の貧民を生き埋めにしたという悲劇がありました。リアル・メアリー・キング・クローズでは、今でもその時の名残が残っており、ツアーで入ることができます。
石畳の大通り、ロイヤル・マイル沿いにはたくさんの店が建ち並ぶ。
ゴシック風のハイランド・トルブース教会は目立つ建築物の一つ。
中央部にたたずむ聖ジャイルズ大聖堂。ゴシック様式の大きな教会。
王冠型の外装をしている。教会内ではコンサートが行われることもあるという。
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