南漢山城 【韓国】 行き方と難易度

南漢山城の行き方

難易度★★☆☆☆

南漢山城はソウルの東部郊外にある山城で、17世紀に築城されました。全長約12kmにも及ぶ城壁と、山上から見えるソウル市街が見どころです。

ソウル近郊で手軽にハイキングができるスポットでもあり、バスの中は登山の格好をした人を多く見かけますが、主な見どころだけなら平坦な道も多く歩きやすいです。

ソウル市内から地下鉄で50分、バスに乗り換えて20分ほどです。中心部の行宮のみ、月曜日が休館です。

南漢山城の行き方

●南漢山城の最寄り駅は地下鉄8号線の”山城駅”及び”南漢山城駅”ですが、山城駅の方が南漢山城に向かう道沿いにあるため便利です。

●ソウル市内からは環状線である2号線の蚕室駅で、山城駅方面に向かう8号線の牡丹行きに乗り変えます。

山城駅の1番出口または2番出口を出てバス停で9番または52番のバスに乗ります。バス乗車後30~40分ほどで終点の南漢山城に到着します。

ソウル市内の世界遺産。路線図は韓国観光公社より引用。韓国観光公社HP

2号線の蚕室駅で乗り換える。8号線の牡丹行きの電車に乗る。

2号線は緑色、8号線はピンク色なのでわかりやすい。

山城駅。1番または2番出口で降りるとバス停が近い。

バス停は駅を降りてもう少し先へ進む。9番または52番のバスが南漢山城へ行く。

バスは頻繁に運行している。終点が南漢山城の中心広場である。

バスは南漢山城の中心広場に到着する。ここが散策の拠点になる。

広場の奥にはビジターセンターと行宮がある。

バス停の前には南漢山城の世界遺産の石碑が置かれている。

南漢山城

南漢山城は豊臣秀吉の侵攻以降、17世紀頃にソウル東の山上に整備された防衛拠点です。周辺は南漢山城・京畿道立公園として整備されており、ハイキングコースとしても人気の高い場所です。

山上にそびえる城壁は全長11.76kmにも及び、山門や敵の動きを見張る守禦将台などが残されています。

公園であるため入場は無料ですが、行宮のみ入場が2000ウォンで、月曜日が休館となります。

世界遺産登録エリアの東側はハイキングコースとなっています。見どころはエリアの西側に集中しているため、以下のようなルートがおすすめです。

南漢山城の地図。青線のルートが歩きやすくておすすめ。

広場から北側に歩いて行くと、大きな山門が見えてくる。

ガイドブックなどで紹介される有名な山門。広場からは歩いて5分ほど。

広場から最も近い北門。物資の輸送の際に使用された。

楼閣部分には登ることもできる。上部は木造建築。

城壁に沿って歩くことができるが、やや足下が歩きづらい。

ソウル市内からも近いハイキングコースなので週末は観光客が多い。

アップダウンがあるのできつい部分もある。道を選んでゆっくり散策するのがおすすめ。

展望台へと向かう細い通路。わかりにくいので注意。

細い通路を通っていくと南漢山城でも眺めの良い展望台に着く。

広場から展望台まではそれほど遠くないので時間に余裕があればおすすめ。

天気が良ければソウル市内やロッテタワーも見える。

展望台から少し西に歩くと西門が見えてくる。

こちらは西側に位置する門。このように城の内外を行き来する門がいくつか設けられている。

西側は眺めが良くソウル市内も見えるのでとても良いハイキングコース。

守禦将台と呼ばれる場所。見張り台や指令台としての役割があった。

敷地内に5つあったが現存するのは西側にあるこの一つのみ。

赤を基調とした木造建築だが、屋根の模様は緑などの多色が使用されている。

南漢山城の敷地内には小さなお寺などが点在している。

一日かけてこうしたお寺を一つずつ巡っていく楽しみ方もある。

行宮

行宮とは本来の宮殿が使用できない状態にある中で、一時的に宮殿として使用された場所のことです。李氏朝鮮時代、中国の清に対し南漢山城で籠城を行いましたが、この地で敗れ降伏したという歴史があります。

宮殿としてはシンプルな造りですが、山上に造られた防衛拠点の要であったことがうかがえます

行宮の入口。バス停のある大きな広場に面している。

行宮内のみ料金と休館日、開館時間が設定されている。

防衛が重視されており、宮殿そのものは控えめな印象を受ける。

南漢山城を整備した仁祖らはこの地で清に対して籠城を行った。

壁や柱は木像で赤を基調とした建築になっている。

李氏朝鮮以前のものと思われる土台も出土している。

行宮から見た広場。山一帯が道立公園に指定されている。

 

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